住職日記

瀬戸内海の島にある寺の住職の日々の日記です。

追悼・・・

2023-04-03 | 追善

 本日、地元円山医院々長の奥様が逝去されました。ここに故人を偲び哀悼の誠を捧げます。また、円山忠信院長をはじめ家族、関係者の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。
 最後にお会いしたのは新型コロナのワクチン接種の際に受付をされていたのが最後でした。
 いつもの通り、明るい笑顔で外来の皆様に応対されていた姿を思い出します。
 その時にはすでに病魔に侵されていたはずですが、いつもと変わらぬ様子でした。
 故人と出会いましたのは35年ほど前になると思います。東京から嫁がれ、慣れない土地で、地域のために精一杯尽くされたことは異口同音に耳にします。
 例えば、学校が終わった後の子どもたちのために、現在では制度として確立しいていますが、児童のためのクラブを結成し、助縁者の方々と子どもたちのため、そしてその家族のために尽力されたことは現在の町内の子どもたちにも通じるサービスの礎を作ったといっても過言ではありません。
 3年前に私が多様な発達の子供たちのための支援プログラムを行おうとした際に経緯をお話した際に、大変喜んでいただいたのも故人が取り組んでこられた経過と類似することがあったのではと思います。 




 お花が好きな方で自らの名前を冠したガーデンで多くの花々を育てていらっしゃいました。
  「百花春至為誰開」という禅語があります。
 「命のままに精一杯咲く花は私利私欲なく無心に生きることの尊さ」を私たちに教えてくれます。
 個人が家族のため、地域のために一生懸命生きた人生を思うとき、この言葉を思い出しました。

 最後に贈る言葉として・・・



 「水流れて元海に入り、月落ちて天を離れず」
 
 故人の残された思い、願いは必ず継承されていくと信じ、お別れの言葉とさせていただきます。
 出会いに感謝を込めて・・・合掌

 
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