ワファに最初に出会ったのはマーディーにある孤児施設でした。
エジプトの首都、カイロの住宅街マーディーにある「ダール・ファタハ」という孤児施設を訪ねて写真を撮っていたときに、
「今度、結婚する子です」といって紹介されました。
そのとき私の目の前に立っていたのは、ジーパンをはいて眼鏡をかけた化粧っけのない、まるで中学生のような女性でした。
名前はワファ。
21歳です。
彼女に写真を撮りたいと言うと「結婚式でなら」とはにかみながら答えました。
私は彼女を撮影するために再びカイロに向かいました。
彼女が結婚式の準備をするために美容室にいると聞いて美容室を探しました。
商店が立ち並ぶ、込み入った一角にある床屋さんのような小さい店に彼女はいました。
私に気がつくと、元気よく手を振って合図してくれました。
その顔はあのときの少女のままです。
でもあのときのジーパン姿ではなく、ウエディングドレスを着ています。
眼鏡もかけていません。
メイクをしながらも携帯電話を手放さないのは今どきの若い女性らしいところです。
どうやらご主人になる彼、ムハンマドさんと連絡を取っているようです。
このあと私はメイクをしながらどんどん変わっていく彼女に驚きながらシャッターを押し続けました。
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