娘のお気に入り、ジグソーパズルは藤城清治さんの影絵の小人
この小人、どこかで見たことありませんか?
木馬座、ケロヨン、宇津救命丸・・・
横向きなのに瞳が目の真ん中にあるので、
とても印象的な表情を持っていると思います。
私は子どもの頃、ケロヨンを見て育った世代。
木馬座も夏休みに何度か見に行きました。
残念なことに何を見たのか全く覚えていませんが、
覚えているのは、ケロヨ~ン
クルクルカッポンカッポンポン・・・
昨年、西宮の大谷記念美術館に藤城清治の特別展がやってきて、
子供たちと一緒に見に行きました。
とにかく、とても素晴らしかったです。
全てかみそりでカットして、
何枚ものセロハンを貼り合わせてきれいな色を重ねています。
どれもこれも気が遠くなるほど細かくて、しかも大きな作品ばかり。
光と影が織り成す独特の世界
美術館が苦手な子供たちもじっと見入っていました。
長女が生まれたばかりの時、たまたま本屋で出会った
藤城清治の影絵絵本『お母さんが読んで聞かせるお話』暮らしの手帖社
を買っていて、何度も読んでいました。
絵を見るだけでも価値ある絵本です。
そのあとがきに書いてあります。
〈・・・世の中がどんどん現実的になっていく中で、人間にとってもっとも大切なファンタジーや夢や、やさしい心は逆に失われていっているような気がする。
経済が成長し、暮らしが豊かになっても心のファンタジーが伴わなければ本当の豊かさは生まれてこないだろう。・・・・子どもに夢をという前にお母さんに夢を、お父さんに夢を・・・・人間だけでなく、どんな動物にも木にも花にも生命があり心がある。そんな自然を愛し、いつくしむ心の中に、小さな愛が生まれ大きなファンタジーにひろがってゆくのではないだろうか ・・・)
藤城清治さん現在81歳です。