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充電日記     

オフな話で一息を。

腹話術の極意

2009年08月29日 | 音声・音韻
・腹話術の達人といえば、いっこく堂先生である。唇を閉じ(て開か)なければ出せないパバマ行子音が、口を動かさずに完璧に発音できるのだ。私も密かに修行中だが、なかなかうまくいかない。理論は完璧。前舌と上唇で閉じ・開きをすればよいのだが……
・教員免許状更新講習に集われた先生方から現場の状況なども教えてもらったが、そのなかに「高橋尚子さんも唇を動かさずに(パバ)マ行子音を出せます」というものがあった。師匠とは異なり、歯を見せたまま、マ行子音を出すという。24時間テレビでちらっと出ていたのを見たが、たしかに唇を閉じずに「見る」を発音していた。
・どういうメカニズムだろう? んんん、上歯と下唇で閉鎖を作っているよう。じゃぁ、それを開くのはどこでやっているんだろう???

0.2秒

2008年04月09日 | 音声・音韻
・「『ぷっ』すま」を見る。日本科学未来館に見学会。面白い。さいたま市の鉄道博物館より先に行かねば。
・早口言葉がどうにもしゃべれなくなる装置。多分そうかなと思ったらドンピシャリ。自分の発した声を0.2秒遅れて聞かせるヘッドホンでした。0.2秒というのは1拍(≒仮名1文字)の時間なので、聴覚を攪乱するには最適なタイミングでしょうから。
・女性ゲストは中村由真さん? かのスケバン刑事に出ていたのだから御年40歳近いはずだが、若い。若すぎる…… ん? こちら? 『ライフ』のいじめ役の子か。

「うまい背後霊」

2007年07月15日 | 音声・音韻
・クルマで移動中にウィンブルドンの中継を聞きながら。信号待ちでは画面も見ました。
・叫びながら打つ人が結構いるんですね。反則ではないのだろうけれど、対戦相手は大変じゃないかな。「気にならない」ならいいんですが、「気にしない」となると、これはもうストレスがかかってることになるだろうし。
・もちろん、「声の大きい方が勝つ」(笑)とは限らないようですが、女王は声を出してましたね。難しいハイ・ボレーをうまく脱力して決めてたのが印象的。



泉鏡花の「ガ行半濁音」注記

2007年05月24日 | 音声・音韻
くうざんさんのところで、泉鏡花「悪獣編」の末尾に、
篇中の妖婆(ようば)の言葉(がぎぐげご)は凡(すべ)て、半濁音にてお読み取り下されたく候
との注があることを知りました。「か゜き゜く゜け゜こ゜」などと書かれることがあるような発音、つまり鼻濁音でお願いします、ということなのでしょう。いや、鼻濁音としてよいかどうかもちょっと気にはなるんですが、まずはそう考えます。
・合唱などで「がぎぐげご」を鼻濁音で発音することを知った方もいるでしょう。伝統的な日本語(東京語)の発音とされるものでもあります。が、何でもかんでもではなく、単語の中や助詞(の一部)に出てきたガギグゲゴにかぎります。うるさくいえば、外来語や漢語の場合はこのかぎりではない、ということにもなりますが、とりあえず。
・でも、ちょっと考えると変。当時の日本語(東京語?)なら、そうした箇所は誰しも鼻濁音で発音していたでしょうから。したがって、妖婆の発話にだけその種の注記があるのは意味がないことになります。結局、伝統的な発音を再現してほしい、という注記ではなさそうだ、ということです。さてどうするか。
・注記には「凡(すべ)て」とあるのだから、語中・助詞にかぎらず、単語の最初のガギグゲゴも鼻濁音で読めということなのだ、と解してもよさそう。全体としてモヤモヤっとした不分明な聞き取りにくい印象の発音を想定したものでしょうか…… ほかにも考えることはありそうですが、とりあえず。