常盤平団地一帯は昔農家の畑と雑木林だったので、今でも周辺では農家があちらこちらにあります。周辺は宅地開発が進んで農家も大変だと思いますが、この農家さんの辺りは特産のネギ畑が広がって夏などは風も抜けて、私は「常盤平軽井沢だね」と一人夏の夕涼みを楽しんでいる場所なのです。
6日土曜日、散歩の途中に珍しくこのお家のご家族がネギの収穫をされているのを見掛け、作業中の写真を遠くから撮らして貰いました。今日の作業が一段落したのでしょうか、畑から直ぐ傍のお家まで戻る途中にお話を伺いました。私より若い?お婆ちゃんは、天気は晴れていましたが、寒い冬の作業でフードの中の日焼けした顔は汗びっしょりで、私が今迄貯め込んでいた聴きたいことに笑顔でお応えしてくれたのです。
先日この農家の庭先に咲いていた小菊の写真を勝手に撮ろうとしたら、訝しげに私の方を振り向かれた娘さん?あの時は颯爽とした長身のお嬢さんに見えましたが後ろ姿は逞しく立派な農作業着姿です。
家に戻り出荷前機械でネギの皮を剥く作業も大変・・ネギの香りが辺り一面に漂います
散歩の途中、妻が「コレ何?」「人参だよ人参・・」以前この辺りで成長した人参を見たので知ったかぶりに答えたのが恥ずかしいです。お聞きしたら肥料になる草だそうです、紫の花を付けて種を取るのだそうです。訳の分からない儘、写真だけは撮って置いたのですが・・
お化けパセリかと思いましたがケールとか云う、「青汁等の材料です」と教えてくれました。
この畑はこんな姿も見せて呉れてました
又散歩の途中でお見掛けしたら「今日は、お元気ですか」と声を掛けたくて今日もこれから出かけます。
当地方でも専業農家は少なくなり、開発された住宅に住む新しい住民が区画割の家庭菜園で野菜や花を栽培されていますがそれはそれで良いと思います。然し何といってもプロには敵いません。同じ様に見えてもネギも種類により、時期をずらして植えてる様でです。車道に面した畑は、アッと言う間にコンビニになったりして食いしん坊には冷かしの店舗が殖えるのは楽しい事でも有るのですが・・裏道のこの農家は確かに強かにネギを栽培して頑張っているようですが、私にとっても散歩コースとして貴重な存在なのかも知れませんね。
雪の降らない当地方と雪国の会津、どちらも自分の郷土、風土を大切にしていきたいものですね。
稲作中心の会津の農作業は大型のトラクターやコンバインを操作する熟年のご主人とそれを軽トラでサポートする奥さまの二人のチームが広い圃場の中で作業をなさっている。若者の姿など見られない侘しい農作業の姿なんです。
うちのばばちゃん(家内)の友達が「うちの息子や嫁はもう月給取りになってなってしまった。うちは百姓ななのに息子たちは仕事帰りに町のスーパーで野菜を買ってくるんよ」と嘆いていました。でもそれは10年くらい前の話です。今はもうそんな嘆きの声さえもきこえてきません。ごく当たり前のことですから。かつては見事な野菜がつくられ奥様がその野菜を毎朝テーラーに積んで街の家々を回って売っていた野菜畑は小さく区切られて町の人たちが楽しむ野菜園になっています。