日本国家の歩み 


 外史氏曰

   すばらしき若者たち
 
   祖国日本の行く末

  

ものすごい先生たちー139  ( 土佐の南学ー12 ・藤田東湖ー中 ・正気歌 )

2009-09-24 10:12:42 | 幕末維新
【 吉田松陰 ・田中河内介 ・真木和泉守 】    先生とその門人たち-139   田中河内介・その138      ( 出島物語ー50 )                                                        東湖の幽囚中、もっとも力強い伴侶となったものは、宋の文天祥の 『 正気歌 』 であった。 この詩は、幼少の折、父幽谷に教えられ、ついに暗誦して、一字一句も忘れていないものであった。 そして東湖自身も、文天祥の 「 正気の歌 」 に和して、「 正気歌 」 を作った。 これも、『 回天詩史 』 同様、多くの人々に愛読・愛誦された。 とりわけ尊攘の志士たちに大きな感化を及ぼし、その好んで高吟するところとなった。 . . . 本文を読む

ものすごい先生たちー138  ( 土佐の南学ー11 ・文天祥 と 謝枋得  ・藤田東湖 -上)

2009-09-15 13:31:06 | 幕末維新
【 吉田松陰 ・田中河内介 ・真木和泉守 】    先生とその門人たち-138   田中河内介・その137      ( 出島物語ー49 )                                                        南宋は、ついに元に滅ぼされるが、その滅亡に際して多くの烈士を輩出した。 その烈士の中で、学あり 節あり、後世より最も欽慕された人物は、文天祥 と 謝枋得の二人である。 殊に 文天祥の 『 正気歌 』 と、謝枋得の 『 雪中松柏・・・ 』 は、後に我国に於ても、青年達に大きな影響を与えた。 藤田東湖も その影響を受けた一人である。 . . . 本文を読む

ものすごい先生たちー137  ( 土佐の南学ー10 ・山崎学の波紋- 宝暦・明和事件 )

2009-09-10 17:54:39 | 幕末維新
【 吉田松陰 ・田中河内介 ・真木和泉守 】    先生とその門人たち-137   田中河内介・その136      ( 出島物語ー48 )                                                        時代が進み、やがて山崎学の波紋として、宝暦・明和事件が起ります。 これら二つは偶然の出来事で、謀反などではなかった。 幕府の全盛期に於ては、このような謀反などという風聞さえもなかった。 それが、たとえ風聞とはいえ、あたかも謀叛であるかのように伝播するに於ては、裏では知らず知らずの内に、幕末への暗流が動き出していた証拠でもありましょう。 時代はゆっくりと、また、次第にその速度を速めながら、確実に幕末へと動いていきます。 . . . 本文を読む

ものすごい先生たちー136  ( 土佐の南学ー9 ・浅見絅斎と 『 靖献遺言 』 )

2009-09-03 11:24:43 | 幕末維新
【 吉田松陰 ・田中河内介 ・真木和泉守 】    先生とその門人たち-136   田中河内介・その135      ( 出島物語ー47 )                                                        山崎闇斎の有力な門人、浅見絅斎の話です。その代表的な著作として 『 靖献遺言(せいけんいげん) 』 があります。 この書は、その眼目とするところの 「 正統 」 と 「 中国 」 の問題を明確に把握した上に立って、毎日の自己の精神を、古人義烈の足跡に照らして鍛錬するためのものであり、明治維新の達成に大きく貢献した書物です。 . . . 本文を読む