【 吉田松陰 ・田中河内介 ・真木和泉守 】
先生とその門人たち-108 田中河内介・その107
(出島物語ー19)
朱舜水に関連した話のつづきです。 話のついでと言っては あまり表現が当を得ていませんが、光圀が建てた湊川の碑が、如何に後世に影響を与えたかの話をします。 まず今回は、頼山陽の詩 【 楠河州の墳(つか) に謁して、作る有り 】 をとり上げ、楠公について少し勉強することから始めたいと思います。
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【 吉田松陰 ・田中河内介 ・真木和泉守 】
先生とその門人たち-107 田中河内介・その106
(出島物語ー18)
朱舜水に関する話は続きます。 今回は光圀による湊川建碑 「 嗚呼忠臣楠子之墓 」 に関しての話です。 建碑以来、この墓にぬかずき、その碑文を読んで発憤する者は年々数を増しました。 特に幕末には、この湊川の楠公墓は、一身一家を顧みず国事に奔走した志士たちの心を導き、最も安んじさせるものとなりました。
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【 吉田松陰 ・田中河内介 ・真木和泉守 】
先生とその門人たち-106 田中河内介・その105
(出島物語ー17)
朱舜水に関する話は続きます。 今回は水戸光圀の略伝です。 光圀は、十六、七歳の頃、不良まがいの生活を送っていましたが、十八歳の時、史記の伯夷(はくい)伝を読んで、感奮し深く考えるところがありました。 この時の 光圀の自覚と反省、そして その時に立てた高い志が、その後の光圀の生涯を決定し、ひいては日本の歴史を大きく回転させる原動力となったのです。 . . . 本文を読む
【 吉田松陰 ・田中河内介 ・真木和泉守 】
先生とその門人たち-105 田中河内介・その104
(出島物語ー16)
朱舜水に関する話の続きです。 舜水は水戸光圀に招かれ、そして水戸に拠ること十七年、水戸藩駒込邸において、その波瀾万丈の生涯を閉じました。 然るにその心中、遂に不変にして動かざるもの、病を得て血を吐いても、生ある限り祈念していたことは、祖国 明の回復に外ならなかったのです。 . . . 本文を読む