【 吉田松陰 ・田中河内介 ・真木和泉守 】
先生とその門人たち-96 田中河内介・その95
(出島物語ー7) コロンンブスの米大陸到達以来の、先住民に対する白人の残虐無法振りの あまりのひどさを見て、たまりかねて仲間の非を内部告発した白人がいた。 それはコロンブスと同時代のスペイン人、ラス・カサスである。 さらに現代になって、カナダのトーマス・バージャーは、アメリカの開拓時代に、白人が先住民のインディアンをいかに不法に抹殺していったかを、法と正義にもとづいて告発している。 これらに関して清水馨八郎氏の 「 侵略の世界史 」 (祥伝社) の内容を引用、又は紹介する事で話を進める。 . . . 本文を読む
【 吉田松陰 ・田中河内介 ・真木和泉守 】
先生とその門人たち-95 田中河内介・その94
(出島物語ー6) スペイン人コルテスの 「 アステカ王国 」 征服。 ピサロの 「 インカ帝国 」 征服。 そしてスペインの植民活動は、過酷をきわめた。 土地や物の収奪、キリスト教への強制改宗はもちろんのこと、インカの人口自体、たった一〇〇年( 一六世紀 ) で、三五〇〇万人から二五〇万人に激減したという。 奴隷的酷使や疫病のためである。 これらに関して 清水馨(けい) 八郎氏の 「 侵略の世界史 」( 祥伝社 ) などの 内容を紹介する。
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【 吉田松陰 ・田中河内介 ・真木和泉守 】
先生とその門人たち-94 田中河内介・その93
(出島物語ー5) コロンブスのアメリカ大陸発見は、スペインの新大陸制圧の引き金となり、西洋白人の非白人に対する侵略史、悲劇の出発点ともなった。 スペインにより、カリブ海のインディオは全滅させられ、独自の文明を開花させていたアステカやインカが征服され、人口も激減した。 また奴隷貿易は アフリカ社会を破壊、三〇〇年の間に一億人が犠牲になった。 しばらくは、これらの残虐史、悲劇史を、清水馨(けい) 八郎氏の 「 侵略の世界史 」(祥伝社)の内容を引用、又は紹介する事により話を進めよう。
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【 吉田松陰 ・田中河内介 ・真木和泉守 】
先生とその門人たち-93 田中河内介・その92
(出島物語ー4) 近世史のポイントの話である。 大航海による海外進出によりポルトガルとスペインが、一四、一五世紀の先進国になった。 しかし両国の座は、十七世紀に入ると、オランダとイギリスによって取って代わられた。 他方、この時代はイスラム勢力が引続き全盛を誇っており、東アジアでは、明帝国は衰退したが、大清帝国(一八世紀後半)が繁栄を極めていた。 日本では、ちょうど戦国時代、安土桃山時代をへて江戸幕府に落ち着くところであった。 . . . 本文を読む
【 吉田松陰 ・田中河内介 ・真木和泉守 】
先生とその門人たち-92 田中河内介・その91
(出島物語ー3) ヨーロッパ人が 「 海洋アジア 」 に向かって海に乗り出した、いわゆる 大航海の直接の契機となった事は 何であったかという話である。 それは、一つは東南アジアの胡椒(こしょう) を手に入れることであり、もう一つの要因は、マルコ・ポーロによる 『 東方見聞録 』 に紹介された日本( 黄金の国、ジパング ) に関する記述である。 . . . 本文を読む
【 吉田松陰 ・田中河内介 ・真木和泉守 】
先生とその門人たち-91 田中河内介・その90
(出島物語ー2) 近世世界史を、コロンブスのアメリカ大陸到達の一五世紀末から 二〇世紀末までの 五〇〇年間を大観することにより、世界史の真の姿が非常によく見えてくる。 西欧の大航海時代の始まりは、それまでは ひ弱であったヨーロッパの小国を、世界の大国へと引き上げ、西欧中心の近世の扉を開けた。 まず その近世に至るまでの過程から 話を始めることにしよう。
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【 吉田松陰 ・田中河内介 ・真木和泉守 】
先生とその門人たち-90 田中河内介・その89
(出島物語ー1)
ここから 「 出島物語 」 と称して 話は少し横道に入る。 我が国の歴史にとって大変重要な長崎を通して、世界史の動きを覗いて見ようと思う。 一五世紀に始まった世界史に於ける大きな潮流と その歴史的事実を どうしても話して置かねばならい。
なぜなら これらのことを知らずして 幕末当時の志士たちの心情を理解することは到底不可能であるし、ましてや 近世以後、現在に至るまでの 我が国の真実の歴史を理解することは出来ないのである。
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