中田翔選手については、何度か書いてきました(直近は「中田翔、二軍落ち!」です)。その中田翔が遂に打撃開眼の気配です。今日も3戦連発となる7号本塁打を放ちました。一軍再昇格で初本塁打を放って以降、10試合で7本とハイペースで本塁打を量産しています。
直接は見ていませんが、今日新聞を飾った写真で見る限り、以前のような、どこに投げられてもブンブン振って「球よ当たってくれ」というスイングではなく、しっかり顔が残ったスイングをしていました。記事によれば、オリックスのT-岡田のスイングを参考にしているそうです。いかに才能に恵まれた選手と言えども、結果が出なければ、何か工夫したり、学ぶことが必要です。ようやく、そういうことに気づいたのですね。
T-岡田と言えば、先輩とはいえ同じ大阪出身で、中田が高校1年生の時に岡田の履正社高を破って甲子園に出場するなど、注目度では中田の方が断然上だったはずです。しかし、そうした「過去」ではなく、自分が脱皮するために「今」が大事だとようやく気づいたのでしょう。
そして、もう一つ大事なことは、今までチヤホヤされてきた中田をビシッと鍛えることですが、それはダルビッシュが果たしているようです。中田曰く、「ダルさんに褒めてもらえると思ったのに、56本打ったら褒めてやると言われた」そうです。ダルビッシュも大物新人でしたが、タバコ事件で物議を醸したり、結婚して子どもが出来たりといろいろ経験して、大人になりましたね。マエケンへの指導など、今や日本球界全体を考えているようですね。こうした先輩がいればこそなのでしょうね。
しかし、中田翔が遂に開眼すると、日本球界も面白いことになってきます。T-岡田と中田翔という若き日本人スラッガー同士が本塁打争いをするなんて考えただけでも、楽しくなります。パシフィック・リーグは、投手もダルビッシュ、涌井、田中将、岩隈、杉内、和田などイキのいい投手がゴロゴロいます。
セントラルもうかうかしていられません。次世代のヒーローの誕生を待ちたいですね!