ついに猛暑となった。ああ、夏はいやだ。
私はクーラーを使わないので、朝から晩まで汗だく。
節電のためではない。エアコンは複数あるのだが、
付ける場所を間違えたり、部屋が小さいのに容量の
大きなものを付けてしまったりで、使えないのだ。
どうせ暑いなら連休にはオババ(77歳、自分の
ことをオレというが女性、寝たきり)を見舞いに
いこうと決めていたのだが、ばててしまい、
外出といえば近所のスーパーへ行っただけ。
連休明けの今日、やっと寿へ。
オババは布団をはだけていた。そばに同居の
ケンチャンがいて、かいがいしく世話している。
笑顔のやさしい人だ。
オババはゆうべ、ずいぶん嘔吐したらしい。
それでも煙草を吹かしている。
「体中、痛くてさあ、まいったよ」
「たいへんだったねえ」
「だけどさ、ヤマナカが、離れてたとこにいても、
ちゃんと見てるからって言うからさ、オレは大丈夫」
「へえ、山中先生、そんなやさしいこと言ってくれるんだ」
「そうだよ、オレなんかいっつも、顔見るたびにさ、
ヤマナカ、バーカ、バーカって言ってやるんだけどさ、
怒らないよ。オレにだけはね。他の者は駄目だよ」
そうでしょうねえ。もし私がクリニックへ行って、
先生を見るなり、「バーカ、バーカ!」と言ったらどうなるか。
ついに狂ったかと、救急車を呼ばれるのがオチだろう。
「だけどさあ、オレはもっともっと働きたいよ。
昔みたいにさ、炊き出しやったり『船舶』やったりしてさ。
働くのはやっぱり楽しいよ」
「かんかん虫」と呼ばれた仕事がある。船の錆落としだ。
オババはそれをやってたことがあるらしい。
それにしても、オババは愚痴を言っても前向きだ。
会うのはこれが4度目だが、こちらが答えに困るような、
後ろ向きの愚痴は聞いたことがない。
私にはできない。いまでさえ、言っても仕方のない愚痴を
人に言い、またバカなことをと、後で後悔している。
さすがに疲れた様子だったので、20分ほどいて引き揚げた。
そんな状態でも、「ありがと。暑いから気をつけるんだよ。
ちゃんと食べてさ。オレは大丈夫だから」と、
明るい言葉で見送ってくれた。
オババんちの猫。名前は「ボス」。窓際の特等席でだらり。
「さなぎの家」は、今日も混んでいた。
ここは少しクーラーが入ってるので、外の暑さから
みれば天国だ。
冷たいお茶をご馳走になり、「さなぎ食堂」へ。
ちょうど休憩時間で、スタッフが一人、二人と
遅い昼食をとっている。
30分ほどお喋りして、スタッフのSさんと一緒に
近くのファミレスへ。
野菜ジュースなど飲みながら、一時間余り話す。
Sさんと別れてから、また「さなぎ食堂」へ。
さっき、人が食べるのを見てたら、無性におなかが
すいてきたのだ。
「さなぎ食堂」は持ち帰りもできる。
本日の日替わり「サワラのフライ定食」を弁当にしてもらい、
さらにアジフライも別に買った。
私は持ち帰り弁当というのが、あまり好きではない。
あの容器が嫌いなのだ。
だから帰宅して、お皿に入れ替えた。
まずはアジフライでビールを飲み、その後、
サワラのフライ定食をいただく。
ちょっと揚げ物に偏ったし、暑さでばててるわりには
けっこうな食欲だ。
アジフライには枝豆がたっぷり付いててお得感あり。
外でも家でも汗かいて、いや、なかなかに充実した一日
だった気がする。
向かって左、「サワラのフライ定食」、
右、アジフライ、枝豆付き。
持ち帰りでなければ味噌汁がついて、
それぞれ定食は300円。
「さなぎ食堂」は安くて、おいしいです!
私はクーラーを使わないので、朝から晩まで汗だく。
節電のためではない。エアコンは複数あるのだが、
付ける場所を間違えたり、部屋が小さいのに容量の
大きなものを付けてしまったりで、使えないのだ。
どうせ暑いなら連休にはオババ(77歳、自分の
ことをオレというが女性、寝たきり)を見舞いに
いこうと決めていたのだが、ばててしまい、
外出といえば近所のスーパーへ行っただけ。
連休明けの今日、やっと寿へ。
オババは布団をはだけていた。そばに同居の
ケンチャンがいて、かいがいしく世話している。
笑顔のやさしい人だ。
オババはゆうべ、ずいぶん嘔吐したらしい。
それでも煙草を吹かしている。
「体中、痛くてさあ、まいったよ」
「たいへんだったねえ」
「だけどさ、ヤマナカが、離れてたとこにいても、
ちゃんと見てるからって言うからさ、オレは大丈夫」
「へえ、山中先生、そんなやさしいこと言ってくれるんだ」
「そうだよ、オレなんかいっつも、顔見るたびにさ、
ヤマナカ、バーカ、バーカって言ってやるんだけどさ、
怒らないよ。オレにだけはね。他の者は駄目だよ」
そうでしょうねえ。もし私がクリニックへ行って、
先生を見るなり、「バーカ、バーカ!」と言ったらどうなるか。
ついに狂ったかと、救急車を呼ばれるのがオチだろう。
「だけどさあ、オレはもっともっと働きたいよ。
昔みたいにさ、炊き出しやったり『船舶』やったりしてさ。
働くのはやっぱり楽しいよ」
「かんかん虫」と呼ばれた仕事がある。船の錆落としだ。
オババはそれをやってたことがあるらしい。
それにしても、オババは愚痴を言っても前向きだ。
会うのはこれが4度目だが、こちらが答えに困るような、
後ろ向きの愚痴は聞いたことがない。
私にはできない。いまでさえ、言っても仕方のない愚痴を
人に言い、またバカなことをと、後で後悔している。
さすがに疲れた様子だったので、20分ほどいて引き揚げた。
そんな状態でも、「ありがと。暑いから気をつけるんだよ。
ちゃんと食べてさ。オレは大丈夫だから」と、
明るい言葉で見送ってくれた。
オババんちの猫。名前は「ボス」。窓際の特等席でだらり。
「さなぎの家」は、今日も混んでいた。
ここは少しクーラーが入ってるので、外の暑さから
みれば天国だ。
冷たいお茶をご馳走になり、「さなぎ食堂」へ。
ちょうど休憩時間で、スタッフが一人、二人と
遅い昼食をとっている。
30分ほどお喋りして、スタッフのSさんと一緒に
近くのファミレスへ。
野菜ジュースなど飲みながら、一時間余り話す。
Sさんと別れてから、また「さなぎ食堂」へ。
さっき、人が食べるのを見てたら、無性におなかが
すいてきたのだ。
「さなぎ食堂」は持ち帰りもできる。
本日の日替わり「サワラのフライ定食」を弁当にしてもらい、
さらにアジフライも別に買った。
私は持ち帰り弁当というのが、あまり好きではない。
あの容器が嫌いなのだ。
だから帰宅して、お皿に入れ替えた。
まずはアジフライでビールを飲み、その後、
サワラのフライ定食をいただく。
ちょっと揚げ物に偏ったし、暑さでばててるわりには
けっこうな食欲だ。
アジフライには枝豆がたっぷり付いててお得感あり。
外でも家でも汗かいて、いや、なかなかに充実した一日
だった気がする。
向かって左、「サワラのフライ定食」、
右、アジフライ、枝豆付き。
持ち帰りでなければ味噌汁がついて、
それぞれ定食は300円。
「さなぎ食堂」は安くて、おいしいです!