NPO法人さなぎ達ブログ

横浜市寿地区や近隣地域を中心に社会的生きづらさを抱えている人々を対象としながら活動を行っているNPO法人です。

弱者への寄り添い

2011年12月13日 | 日記
山中先生(さなぎ達の理事長兼ポーラのクリニックの院長)から、みなさまへ。




さなぎの理事会中、創立からずっと参加してくれているある理事からの質問、
ところで「さなぎ達」っていったい何なの?
おいおい! といいたくなる質問。
誰が答えるんだろ?・・・
としばしの沈黙が・・。
だれも答えないから理事長が答えざるをえなかった。

その答えを紹介する前に、理事会について。
昔っから理事会はまじめにまじめに月例で開催しています。
糸川理事は自腹で新幹線に乗り、名古屋から参加してくれます。
しかしながら、その大半はお金の話ばかり。
食堂の予算、さなぎの家のアメニティ改善目的予算、職員給与払えるか予算。
どこのNPOでも似たようなものらしいが、こうお金の話ばかりになると、理事会も夢を語る時間などないし、つまんない。
冒頭の質問が出てくるわけである。
ま、理事長のリーダーシップの決定的欠如が原因だわな。と、
すこし反省して、そのときに話したことを反芻して、肉付けしてこれを書いてます。

そもそも論。
さなぎのそもそもは、「ホームレスおよびホームレスに至る可能性のある、寿地区周辺の人々の自立自援を支援」が理念。
でも、これだけじゃわかんないよな~。
ゆえに!
この一言だけで、助成金やご寄付をいただこう、なんて 甘すぎます。
「さなぎって何なの?」
うまく伝わるか?
不安ですが、理事長としてみなさまに説明責任を果たす努力をしてみます。

さなぎの目的は
「弱者への寄り添い」。
理事会はその方法を考える会。つまり「弱者への寄り添いかた研究会」がさなぎの本体。
時代が変わっても、震災がなくても、その名に反して寿は応援者のいない人々、家族のいない人々が集まるところ。
ホームレスでも、 高齢独居でも、 ムショ上がりでも、障害者でも、応援団がいない人が集まるようになってます。
衣医食職住は人間が人間らしくいきていくための一つの方便にすぎません。
一番さなぎが大切にするのは「その人がその人らしく生きて、その人らしく亡くなっていく」こと。 
そのひとがもし、弱者の立場にあるならば、そのサポートをする人が必要になる。
ひとが生きるには一番きついことは、居場所がない、生きがいがない、応援者がいないこと。
NPOさなぎ達という法的な人格を持つ団体は、寿という10年先の日本の縮図、問題点が結晶化された町で「ひとりひとりのその人らしさ」の最低限を守れる環境を創り、維持し、皆さんへお伝えし、今後の日本の問題の解決方法として実例を積み重ねていくことが使命と思っています。

木曜パトロール、さなぎの家、食堂、就労支援プロジェクト、見守り・みとりプロジェクト。
それぞれの活動の葉っぱのかたちは異なりますが、根は「弱者への寄り添い」にあります。

今年の漢字は「絆」
言うは易く行うは難し。
震災から9ヶ月経ち、義援金もボランティアも急下降。
復興支援の下、人々が「普通」に戻る時、「絆」がまた「無縁」に復帰するのでしょう。
さなぎは貧乏NPOでも立ち位置を変えない。
なにがあっても、日本国民の弱者代表者が集まる寿で、適度なおせっかいの寄り添いを続けて行くためのNPO法人です。

どうかご理解ご賛同賜りますようにお願い申し上げます。
来年こそ、理事会でお金不足の話をやめて、夢実現を議題にできますよう・・・。






BE WITH YOUさなぎ達

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