日本の文化と国際交流と・・・

日本の文化を守る仕事をしながら同時に外国の留学生さん達を沢山受け入れています。すばらしい日本の文化を伝えて行きたいです。

螺髪(らほつ)

2015-12-03 19:19:56 | 日記
“らはつ“とも読まれます。
仏像(如来様)の頭髪は右巻きになっています。
如来とは仏の尊称で「かくの如く行ける人」と言う意味。
修行を完成し、悟りを開いた人。真理の世界から衆生救済の為に迷界に来た人で、もう飾り物は不要となります。
髪の毛があって、いろいろ飾り物を付けている仏様は、修行を積んでから初めて如来さんになれます。
つまり、如来さんの代わりに人助けしている仏様です。







頭髪が、解り易く言えば(私流)パンチパーマかけていらっしゃる仏像が如来様。
奈良の東大寺(天平時代聖武士天皇により創建された)の如来様の螺髪は一つ直径22cm、高さ21cm、重さ1.2kg。
その数966個(平安時代の文書では)と言われてきました。
しかし最近になって、本当にそんなにあるの?と疑問が出たので、東京大学に調査依頼されたそうです。



研究チームが3次元のレーザーで数えると、本当は492個でした。




見学者曰く・・・そんなに大きく間違えるのですか?

どうやら江戸時代に作り直したそうです。最初作った螺髪は今より小さかったらしいので、今よりも数か多かったのでしょう。



でも東大寺側はこんなに騒がれるとは思ってなかったと困惑されているとか・・・
何時かお寺に参拝した時は、よくよく見比べてみるのも楽しみですよ。

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