日本の文化と国際交流と・・・

日本の文化を守る仕事をしながら同時に外国の留学生さん達を沢山受け入れています。すばらしい日本の文化を伝えて行きたいです。

堺市に利晶の杜オープン!

2015-04-20 19:12:56 | 旅行
先月、やっと堺市に文化施設がオープンしました。





政令指定都市になってから役所等は高層や広く美しい建物に建て替えられましたが、一般市民や市外からのお客様は、祭り等のイベント以外で来られる事は少なかったのが現実です。
私の友人曰わく、人を呼んでも、いったい何処を見せるの・・・?と言われました。
そこで私は研修を受けて、私宅に来られる外国人を案内しようと力んでいましたが、彼等が持っている大阪のパンフレットには堺市のことは何も書かれていませんでした。
大和川を境に何処も行くところがない普通の田舎と思われていて、とても残念に思っていました。
しかし、この程やっと「利晶の杜」と言う建物が阪堺線の宿院駅近くにオープンし、連日賑わっています。
この「利」は利休さんのことで「晶」は与謝野晶子さん。
二人とも歴史上有名人なのに、知らない人も多く残念に思っていました。
一般には茶道は昔から京都が家元と思われていますがそれに伴って茶道の発祥地も京都と思われている人も少なからずいらっしゃいます。
それがとても悔しい!PRが足りなさすぎるのです。
つい最近まで「利休屋敷跡」がどんな状態であったかご存じですか?
使用していた井戸と庭があるだけで、何の囲いもなく野ざらしでありました。



晶子さんの方は、阪堺線上に家があったという立札のみ!

重要文化財並の跡地がこんな状態でも、堺市民は何も苦情を言わず今日まできていました。
歴史ドラマには必ずが出てくるのにです!!

今は、駅や市内の諸所にポスターが貼られています。
因みに、晶子さんは11人も子供を産まれましたが、1人亡くなっています。



利休さんは代々長男さんが跡を継ぎ、表・裏・武者小路千家があり、日本文化を継承されています。



私は我が家に来られる外国人の方に、必ず茶道(裏千家)と華道(大原流)を教え、また着物を着せてあげます。
意外に日本文化に興味津々の彼らからはとても喜ばれ、茶室や庭で写真をパチパチと何枚も撮られ帰国されています。
大変なことですが、健康でいる限り続けていきます。