日本の文化と国際交流と・・・

日本の文化を守る仕事をしながら同時に外国の留学生さん達を沢山受け入れています。すばらしい日本の文化を伝えて行きたいです。

ゆるキャラブーム(ぬいぐるみ)の経済効果

2015-12-25 19:22:09 | 日記
彦根城の400年祭のPRキャラとして「ひこにゃん」が採用されたら、入場者が43万人だったのが74万人になったそうです。



熊本県では2011年3月12日に「くまモン」が生まれました。



なんとくまモンの土産物は1244億円も爆売れ!お陰で全国一ゆるキャラで儲けた県と言われています。
ゆるキャラを作っているのは日本で何社あるのか?・・・10社程だそうです。
大阪市にある着ぐるみ界の老舗「リップさん」は創業40年で年間300体製造しています。
今迄に6000体も作られたそうです。
最初は頭が重いので小さく作っていたそうですが、現在は目立つように大きくしてほしいとの要望が多いとか。
但し、従来よりは軽く・・・難しい問題です。
そして仕上がるとスタツフが中に入ってみんなでチェック。
更に評判の良い物に仕上げる為に実際に動き方を練習されているそうです。



動きもオーバーにしないと注目引かないし…
生地にもこだわっておられてます。



パイル生地は和歌山県の橋本市が明治時代から一大産地で着ぐるみ工場と取引されています。

着ぐるみは標準で100万円位、安いもので30万円位。意外と高価ですね(^_^;)
近年は安いものが海外から入って来ているそうですが安かろう、悪かろうは困ります。
子供さんの夢を潰さないよう願っています。

因みに、地元の堺市緑化センターのゆるキャラ「ポピアン」です。
以前、ワースト1で有名になりました(>_

利晶の杜(SAKAI RISHO NO MORI)

2015-12-07 19:14:17 | 日記

堺の歴史と文化の杜



千利休と与謝野晶子のミュージアムです。
1階は千利休の茶の湯館で茶の湯の体験施設があります。
立礼茶席(テーブルとイスで予約不要)では、茶の湯を気軽に体験する事も可能です。
又、本格的な茶席も南海庵など4室あり、本格的なお点前体験も可能ですが、これは予約制のみ。



利休と堺をめぐる人々のコーナーでは、中近世の堺の町は、貿易、商業都市として栄えていました。



会合衆(えごうしゅう)と呼ばれ、有力商人によって自治が行われていました。

“物の始まり、なんでも堺”と言われていました。

信長、秀吉、家康などが権力を振るっていた中で独自の文化が育っていったのはすごい事です。

『天下人のまち』『貿易商人と茶人のまち』というテーマ館では、ボタンを押すと詳しく説明が始まります。



堺出身の片岡愛之助さんがしゃべってくれますよ。



あまりの資料の多さに1回や2回では全て見る事が出来ません。
退屈しませんし、又行こうと思います。

控えめ過ぎた堺も、今の市長さんになってから大きく変わりました。
私も魅力いっぱいの堺のまちが大好きです。

ボランティアで外国の学生さん等を案内しています。
但し、最近の爆買いの人達が行きたい所とは違いますので残念です。
でも、一人だけ、包丁をお兄さん(板前さん)に頼まれたそうなので、堺市の刃物ミュージアムにお連れしました。



因みに、刃物ミュージアムに併設された物産館にはお菓子や包丁、線香、浴衣、昆布等が売られています。



次回は与謝野晶子館について書きます。お楽しみに♪


螺髪(らほつ)

2015-12-03 19:19:56 | 日記
“らはつ“とも読まれます。
仏像(如来様)の頭髪は右巻きになっています。
如来とは仏の尊称で「かくの如く行ける人」と言う意味。
修行を完成し、悟りを開いた人。真理の世界から衆生救済の為に迷界に来た人で、もう飾り物は不要となります。
髪の毛があって、いろいろ飾り物を付けている仏様は、修行を積んでから初めて如来さんになれます。
つまり、如来さんの代わりに人助けしている仏様です。







頭髪が、解り易く言えば(私流)パンチパーマかけていらっしゃる仏像が如来様。
奈良の東大寺(天平時代聖武士天皇により創建された)の如来様の螺髪は一つ直径22cm、高さ21cm、重さ1.2kg。
その数966個(平安時代の文書では)と言われてきました。
しかし最近になって、本当にそんなにあるの?と疑問が出たので、東京大学に調査依頼されたそうです。



研究チームが3次元のレーザーで数えると、本当は492個でした。




見学者曰く・・・そんなに大きく間違えるのですか?

どうやら江戸時代に作り直したそうです。最初作った螺髪は今より小さかったらしいので、今よりも数か多かったのでしょう。



でも東大寺側はこんなに騒がれるとは思ってなかったと困惑されているとか・・・
何時かお寺に参拝した時は、よくよく見比べてみるのも楽しみですよ。