サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

ロシア語サロン番外編開催のお知らせ

2024年03月11日 | ロシア語サロン
4月にロシア語サロン番外編を開催します。
「ロシア語サロン」ですが今回は「番外編」ということで日本の方に
日本語でお話していただきます。テーマはウズベキスタンです。


シルクロードの要衝であった古い町の遺跡が残っている国であり、
今や中央アジアの大国でもあるウズベキスタンで8年間仕事をして
2022年に帰国された今村栄一さんに今のウズベキスタンの状況や
人々の暮らしについてお話をうかがいます。

会場が手狭ですのでお申し込みはお早めに。また申し込み後 
欠席される場合は必ず ご連絡をお願いします。


              記
1.時  4月14日(日) 午後2時~4時
2.場所愛知民主会館 3階ロシア語教室
            (地下鉄東山線新栄町駅2番出口より徒歩2分)
3.ゲスト今村栄一さん
            京都大学文学部西南アジア史専攻卒業、
            2014年から 8年間タシケントに住んで
            日本の大学の現地事務所に勤務、両国の
            学術、大学間の交流に携わり、大学で
            日本語教師も務める。現在はアルタイ
            交流舎代表・世話役。         
          
4.お話のテーマ 「住んでみたウズベキスタンー変革期のウズベ
         キスタンを体験して」
5. 参加費             1300円(ユーラシア協会員は800円)

お申し込み : 日本ユーラシア協会愛知県連合会
  名古屋市東区葵1丁目22-26
  電話 052-508-4368
  Mail: kokoshka2011@gmail.com
(お申し込みはできるだけメールでお願いします)
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第99回ロシア語サロン報告 「レトロファッション」

2023年07月26日 | ロシア語サロン
7月2日午後2時から第99回ロシア語サロンが愛知民主会館のロシア語教室で開かれました。
第一回めのロシア語サロンが開かれたのは1996年9月のことでしたからもう27年の歴史があります。
当時名古屋在住のロシア人は少なく、ロシア語講座の生徒さんたちから「せっかく習ってるのにロシア語を
使うチャンスがないのはつまらない」「どこに行ったらロシア人に会えますか?」などという声がありました。
そこで当時ロシア語講座の講師をされていた遠藤先生が「講座の生徒さんたちのためにロシア人やユーラシア
諸国の人たちとの出会いの場を作り、生のロシア語に触れてもらおう」とロシア語サロンを始められました。
コロナ渦もあり、それ以外にもいろいろあって最近はたまにしか開催されていませんが、それでもやっと
99回目にこぎ着けました。

さて今回の久しぶりのサロンのゲストは田中アリョーナさんです。サンクトペテルブルク生まれで、子供の頃に来日、
その後数年間ベルギーで過ごしたこともあってロシア、日本、ベルギーで教育を受け、名古屋の大学を
卒業された後は貿易会社で通訳や営業の仕事をしておられます。彼女のお母さんはやはりサンクト
ペテルブルク出身の田中エカテリーナさんです。ロシアで日本語を学んで通訳や教師をしていらした方で
ユーラシア協会の特別講座で講師をしてくださったり、新春お茶会のゲストに来てくださったりしています。

アリョーナさんはこのおかあさんの影響を受けて 幼い頃から外国語や外国の文化に興味を持ち、将来は
国際的な仕事をしたいと思っていらしたそうです。彼女がサロンのために選んだお話のテーマは『レトロファッション』!
参加者10名が興味津々でお話を聞きました。

彼女は優雅で女性らしさを強調するレトロなファッションが好きで時々は実際の生活の中でそういうファッションを
身につけているそうです。モードは社会の変化を反映するもので 最近では男女の壁が崩れて女性の
パンツスタイルが増えたり、おしゃれな男性がスカートをはいたり、お化粧をしたりすることも増えてきました。
社会のおける男女のあり方が変化してファッションにも影響を与えていると思われます。アリョーナさんの
お気に入りはディオール、特に1949年に発表された、ウエストを絞ってスカートはふんわりさせたワンピース
スタイルはそれまでのミリタリー調から一変した、女性らしい優雅なものでファッション界に革命をもたらしました。
50年代になるとショートパンツや短めのスカートが出現しました。その他に彼女の好きなファッションは
19世紀の終わり頃のイギリスのファッションで、これはビクトリア朝、シャーロック・ホームズが活躍した頃の
ファッションです。ロシアではシャーロック・ホームズの映画が作られ、そこに登場する女性たちの優雅な
ファッションも話題になりました。

アリョーナさんは長身ですらりとした美しい方で、ご自分でいろいろなスタイルのファッションをまとった
写真をたくさん見せてくださいました。またご自分でデザインしたドレスの絵も描いておられます。彼女は
韓国の『シャイニー』というグループのファンなのだそうで彼らのアルバムをイメージしたドレス、それに
ふさわしい靴やバッグ(カセットテープの形!)もデザインされていました。



将来は自分のデザインででドレスを作って売れたら、、という夢もあるそうです。

お茶と御菓子で一服した後、おしゃべりタイムになりましたが 彼女のファッションへの情熱に圧倒されたのか
参加者のみなさんはちょっとお静かでした。「ファッションに一ヶ月いくら使っていますか?」という質問も出て、、
「そんなに高価な服は買いませんよ。ZARAとか庶民的なところで買い物しています。そしてちょっと高級に
見えるように工夫して着ています」というお返事でした。この日彼女は白地にピンクの花模様のとても
かわいいノースリーブのワンピースに白いボレロを羽織っていましたが、なんとこのワンピースは彼女の
おばあちゃんが彼女のお母さん(エカテリーナさん)に縫ったものだそうでした!まだ“ソ連時代”の話で 
おばあちゃんはこの布を手に入れるのに苦労なさったそうです。

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第99回ロシア語サロン開催のお知らせ

2023年06月03日 | ロシア語サロン
久しぶりにロシア語サロン開催のお知らせです!

ロシア語サロンはユーラシア諸国出身のゲストにロシア語で短いスピーチをしていただき、
ロシア語でおしゃべりする集まりです。ロシア語をたくさん聞きたい方、ロシア語学習中で腕試し
したい方はぜひおいでください。また、ロシア語での発言はすべて通訳しますので ロシア語を
習ってない方もご心配なく!ロシアや旧ソ連の共和国に興味のある方でしたらどなたでも大歓迎です。
のんびりくつろぐティータイムもあります。

今回は日本在住の若いロシア人女性、田中アリョーナさんをゲストに
お招きします。彼女は多くの趣味をお持ちですが、
その一つ『レトロファッション』についてお話をお聞きします。

なお、会場が手狭ですので参加者を申し込み順先着15名様限定とさせていただきます。
必ずご予約の上お越しください。

時:2023年7月2日(日)午後2時~4時
会場:愛知民主会館3F ロシア語教室
   東区葵1-22-26 tel:052-508-4368
(地下鉄東山線新栄町駅2番出口より徒歩2分)

ゲスト:田中 アリョーナ さん 
サンクトペテルブルク生まれ。ロシア、ベルギー、日本で教育を受け、2016年から日本在住、
イギリス留学経験あり。現在は貿易会社の営業職。趣味は美術鑑賞、絵を描くこと、バイオリン、
手芸、語学、人形コレクション、ファッションデザイン、旅行、カフェ巡り、小説を書くことなど。
 お話のテーマ:「レトロファッション」

参加費:1300円(日本ユーラシア協会会員、受講生は800円)
お申込み:日本ユーラシア協会愛知県連合会事務所
     名古屋市東区葵1-22-26
     電話:052-508-4368
     mail:kokoshka2011@gmail.com
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第98回ロシア語サロン報告

2022年11月22日 | ロシア語サロン
11月13日(日)午後1時から愛知民主会館3階の第4会議室で
第98回ロシア語サロンが開催されました。実に4年ぶりのサロン
です。今回はゲストに山崎タチアナ先生をお迎えして参加者8名が
ロシアの詩についてのお話をうかがいました。

先生のお話はまず「金の時代」の天才詩人プーシキンから始まり
ました。彼の詩には多くの下書きが残っていて 彼が何度も詩を
手直しして、豊かな語彙の中からもっともふさわしい言葉を選び
抜いたことがわかります。また彼は単純な擬音語を使わずに、
その選び抜かれた言葉で音を表現するので、読者はまるでその
場にいるように光景を思い浮かべることができるのです。

その後に続いたレールモントフもロシアの自然について美しい詩を
書きましたが彼は軍人でもありました。コーカサスでの血まみれの
戦いの後で彼は「人間は哀れなものだ。自然は気高く静かなのに、
人間だけが絶え間なく、無駄に敵対しあうのだ」と嘆きます。
ロシアのウクライナ侵攻が続く今、この言葉は重く私たちの胸に
響きます。彼は決闘をして27歳で死んでしまいました。

お話はさらに日本ではあまり知られていないバラティンスキーや
ロシアの自然を美しく歌ったフェートの紹介へ。
フェートの「つばめはいなくなった」という有名な詩について詳しい
説明がありました。チュッチェフの「春の雷雨」はロシアの学校では
必ず暗唱する詩なのだそうです。5月の初めの晴れた日の青空に雷雨が
近づいている様子がみごとに描かれているのですが その表現にも
言葉は選び抜かれ、雷雨を思わせます。そしてこの詩を読むと「覚え
やすく、記憶に残りやすい」という詩の特徴がよくわかります。それ
ぞれ詩の一部を朗読されながらお話は続きました。

後半は「銀の時代」のお話です。1917年の革命とその後の内戦の
時代にロシアから200人近くの詩人が亡命してしまいました。
中にはソ連にもどってきた人もあったのですが彼らを待っていたのは
自分自身や家族の逮捕、銃殺、生活苦、自殺、子供の餓死など悲惨な
運命でした。

この時代の最も有名な詩人はボリス・パステルナーク(亡命せず)、
マリーナ・ツヴェターエワ、アンナ・アフマートヴァ、オシップ・
マンデリシュタムです。パステルナークは1958年にノーベル
文学賞を受賞した「ドクトルジバゴ」が有名ですが、素晴らしい
詩人でもありました。

郷愁に満ちた美しい詩を書いたゲオルギー・イヴァーノフと哲学的な
詩を書いたウラジスラフ・ハダセーヴィッチは亡命した詩人ですが
ずっとロシアを愛し、恋しく思い出していました。

通訳を含めて約90分のスピーチには詩を愛する山崎先生の情熱が
ほとばしり、遠く祖国を離れてロシアを愛し懐かしんだ亡命詩人たちの
ことは涙も流されながらのお話で、参加者は熱心に耳を傾けました。

紅茶とお菓子でちょっと休憩してから、みなさんに感想をうかがったり、
質問をお聞きしたりしました。「人間はなぜ詩を書くのか」という
難しい質問も出て、先生は「これにはたった一つの答えはないだろう
が、たとえば子守歌や子供を遊ばせるときの歌は子供にとって快い
言葉が使われているはずで、それは自然に詩になっている。最初の
詩は歌であっただろうと思う」とおっしゃっていました。また天才
プーシキンが頭にうかんだことをそのままさっと詩に書いたのでは
なく、何度も推敲していたことは誰も知らなかったことでした。

詩の翻訳はとても難しく、なかなか素晴らしさが伝えられないという
話も出ました(日本ではドストエフスキーやトルストイは有名ですが
ロシアの国民詩人プーシキンは知られていません。その理由の一つは
これかもしれませんね)。ロシア語を勉強している私たちは詩人たちが
書いたその言葉を直接味わうことができるわけです。なんという幸せ
でしょう!(深く理解するには、もちろん、もっと勉強しなければ
ならないのでしょうけれど)。「ロシア語を勉強しているけれど詩は
難しそうでなかなか読めない。今日のお話を聞いて読んでみる気に
なりました。」と言ってくださった方もありました。

「ロシア人が故郷の風景として思い浮かべるのはどんな景色?」という
話から、山崎先生のふるさとについての話になり、先生から幼いころを
過ごしたロストフ州の草原の景色、その後引っ越したウクライナの町
では森がすぐそばにあったこと、また就職先のヴォルガ川中流地方の
川と山の雄大な景色についてのお話も聞きました。話がはずんで時間を
30分ほど過ぎてしてしまいましたが楽しい時間でした。

山崎先生のお話に出てきたヴォルガ川中流地方の景勝地「ジグリ」には
「ステンカ・ラージンの崖」というところがあって先生もそこに登られた
ことがあったそうです。頂上まで登ると眼下にヴォルガの流れと雄大な
風景が広がり、だれでも思わず両手を広げて上に差し上げるポーズを
してしまう、(映画「タイタニック」のヒロインのように)という
お話の後でしたので最後の記念撮影ではみんなでそのポーズをして
みました。

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第98回ロシア語サロン開催のお知らせ

2022年10月07日 | ロシア語サロン
久しぶりにロシア語サロンが開催されます!


作られたお人形です)

ロシア語サロンはユーラシア諸国出身のゲストにロシア語で短いスピーチを
していただき、ロシア語でおしゃべりする集まりです。スピーチの後には
お茶を飲みながらくつろいで質問したり、おしゃべりしたりする時間も
あります。

今回はロシア語講座の先生であり、ロシアの詩をこよなく愛する山崎
タチアナ先生にロシアの詩についてお話していただきます。9月の
ロシア語特別講座では山崎先生のロシアの詩についての講演が
ありましたが、時間が足りなくて途中までしか聞くことができま
せんでした。
「あの続きが聞きたかった!」「もっと詩の朗読が聞きたい」という
参加者の声もあり、また特別講座に参加できなかった方にもぜひ聞いて
いただきたい素晴らしい講演でしたので 今回はロシア語サロンで
じっくりお話を聞くことにしました。

ロシア人と詩の関わり、プーシキンに始まる19世紀の「金の時代」の
詩人たち、また悲劇的な運命をたどった「銀の時代」の詩人たちに
ついてのお話と共に詩の説明やその朗読も聞くことができる
チャンスです!ぜひお出かけください。

ロシア語での発言はすべて通訳しますので ロシア語を習ってなくても
ロシアや旧ソ連の国々に興味のある方でしたらどなたでも大歓迎です。

なお、会場が手狭ですので参加者を申し込み順先着15名様限定とさせて
いただきます。必ずご予約の上お越しください。

時:2022年11月13日(日)午後1時~3時
会場:愛知民主会館3F 会議室
   東区葵1-22-26 tel:052-508-4368
  (地下鉄東山線新栄町駅2番出口より徒歩2分)

ゲスト:山崎タチアナさん
ロストフ州生まれ、子供時代はウクライナで過ごし、サンクトペテルブルク
文化大学卒業後日本語通訳になる。日本人と結婚して1983年来日。現在は
日ユ協会ロシア語講座、中京大学、愛知大学講師。ロシア文学と詩を
こよなく愛する読書家。

お話のテーマ:ロシアの詩について

参加費:1300円(日本ユーラシア協会会員、受講生は800円)
     (おつりがないようにご用意をお願いします)

お申込み:日本ユーラシア協会愛知県連合会事務所
     名古屋市東区葵1-22-26  
     電話:052-508-4368
     mail:kokoshka2011@gmail.com

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ウクライナ語とロシア語の関係は?

2022年04月22日 | ロシア語サロン
2月からのロシアのウクライナへの侵攻で毎日のように
ウクライナとロシアに関するニュースが流れ、ウクライナからの
映像がテレビに映し出されます。
ウクライナの人々へのインタビューもよく行われています。

ロシア語を勉強中を方なら多くのウクライナ人がロシア語で
インタビューに答えていることに気がつかれたでしょう。

「ロシア語とウクライナ語は似ているというけれど
どれくらい違うの?」
「お互いの言葉でしゃべってもだいたい理解できる?」
「ウクライナ人なのに どうしてロシア語で話しているの?」
など質問をされることが多くなりました。

愛知県連ではロシア語を勉強中の方たちのためにロシア語の
ネイティブスピーカーを囲んでロシア語でスピーチしてもらったり
話あったりする「ロシア語サロン」という集まりをしています。
(現在はお休み中ですが)

ホームページのロシア語サロンの記録の中にロシア語とウクライナ語に
2013年の記録で少し情報は古いかもしれませんが 興味のある方は
一度お読みになってください。






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11月のロシア語サロンのご案内

2018年10月27日 | ロシア語サロン

11月18日(日)午後2時から久しぶりにロシア語サロンが開かれますので
お知らせします。

ロシア語サロンは旧ソ連の国々の方をゲストに招いて、ロシア語での短いスピーチの
後にゲストを囲んでおしゃべりをする小ぢんまりした会です。
小さなロシア語教室を会場に 紅茶とお菓子のティータイムもあり、和気あいあいと
やっています。「ロシア語サロン」ではありますが ロシア語を勉強してない方も
来られます。(通訳付きです。ご心配なく)

生のロシア語をたっぷり聞きたい方、勉強中のロシア語を使って話をしてみたい方は
もちろんですが、ロシア語がわからなくてもロシアや旧ソ連の国に興味のある方
でしたら どなたでも歓迎です。ぜひ一度おでかけください。

今回のゲストはウクライナ人のタチアナ・サエンコ先生です。

お話のテーマは「ピローゴヴォ建築博物館」

博物館といってもこちらはなんと面積が150ヘクタールもある広大な場所に
様々な時代のウクライナの建築物が展示されている野外博物館なのだそうです。

写真をごらんください。

ここはキエフのはずれにあって 交通が不便な上、広大な敷地内の移動は基本的に徒歩!
(あるいは馬車!)だそうでまるでハイキングのような見学になりそうですね。

水車小屋や教会のほか、かわいい農家もあって内部の見学もでき、当時の生活の
様子を見ることができます。猫もたくさんいるそうです。

こんなかわいいおうちにお邪魔してみたいですね。


                 第97回ロシア語サロン


1.時   2018年11月18日(日) 午後2時―4時
2.場所 愛知民主会館 3階ロシア語教室
            東区葵1-22-26 Tel:052-932-7211            
            (地下鉄東山線新栄町駅2番出口より徒歩2分)

3.ゲスト タチアナ・サエンコ さん

キエフ言語大学卒業後母校で教鞭をとる。その後フルブライト研究員
としてペンシルヴェニア大学で研究、キエフで外国人学生にロシア語
を教えた経験もあり。現在は名古屋大学 文学部非常勤講師。
                                
4.お話のテーマ 「ピローゴヴォ建築博物館」

5. 参加費 1200円(日本ユーラシア協会員は800円)
お申し込み : 日本ユーラシア協会愛知県連合会
名古屋市東区葵1丁目22-26
電話 :052-932-7122
                 Mail: kokoshka2011@gmail.com
(お申し込みはできるだけメールでお願いします。)

*都合により、都合によりゲストやテーマを変更することがあります。
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第96回ロシア語サロン報告

2018年06月13日 | ロシア語サロン
ご報告が大変遅れましたが 3月25日(日)午後2時からロシア語教室で第96回ロシア語サロンが開かれました。

今回のゲストはウズベキスタン生まれのアルメニア人、ゴアール・シャイバジャーンさんです。ウズベキスタンから名古屋大学へ
留学生として来日、二人のお子さんを育てながら法律を学んで卒業され、現在は名古屋で働いている彼女、日本との出会いは
子供のころに夢中になった日本のアニメだったそうです。このアニメがきっかけとなって日本の文化や日本人に興味を持ち、
タシュケントで通っていた大学に日本語講座が開かれたことから日本語も勉強し、そこから日本への留学の道が開けました。


今回は来日中のゴアールさんのお母様、ワレンチーナさんも参加してくださいました。

アルメニア語は現在実際に使われている言葉の中で最も古い言語だそうです。
黒板にアルメニア語を書いていただきました。


ワレンチーナさんはゴアールさんの日本留学の話にびっくりして 最初は反対だったこと、でもご自分も日本に来てみたらとても気に入って
すっかり日本ファンになったこと、日本料理はなんでも大好きで日本は世界で一番安全ですばらしい国だと思うことなど楽しいお話を聞かせて
くださいました。

ティータイムの後にはタシケントには4000世帯くらいアルメニア人が住んでいること、保守的な家庭もあってお見合い結婚もあること、
オスマントルコの攻撃でアルメニアを離れた人たちが世界中にいて様々な分野で活躍していることなどをお話していただき、アララト山と
ノアの箱舟の話なども話題に出ました。

飛び入り参加のウクライナ人の青年を含めても参加者はわずかに6名でしたがじっくり話ができて充実したサロンでした。
最後にゲストのお二人を囲んで記念撮影。

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第96回ロシア語サロン開催のお知らせ

2018年03月06日 | ロシア語サロン
3月25日(日)久しぶりにロシア語サロンが開かれます!

ロシア語サロンは小さなロシア語教室を会場に ゲストにロシア語で短いスピーチをしていただき、
質問したり、おしゃべりしたりする気軽な集まりです。紅茶とお菓子でのティータイムもあります。

ロシア語勉強中で腕試しをしたい方も、ロシア語を習ってなくてもロシアやユーラシア諸国のことに
興味のある方ならどなたでも歓迎です。
(ロシア語での発言はすべて日本語に通訳しますのでご心配なく)


今回のゲストはウズベキスタン国籍のゴアール・シャイバジャーンさんです。名古屋大学法学部で学び、
現在は二人のお子さんを育てながら名古屋で働く彼女にお話をお聞きしましょう。
ゴアールさんには以前にペチカでお料理を教えていただいています


当日は来日中のゴアールさんのお母様にも来ていただく予定です。

会場が手狭ですのでお申し込みはお早めに。また申し込み後 欠席される場合は必ず ご連絡をお願いします。



1.時   2018年3月25日(日) 午後2時―4時
2.場所 愛知民主会館 3階ロシア語教室
            (地下鉄東山線新栄町駅2番出口より徒歩2分)

3.ゲスト  ゴアール・シャイバジャーン さん
           ウズベキスタン生まれのアルメニア人。名古屋大学法学部大学院
           卒業、2児の母。
                                    
4.お話のテーマ 「日本への留学を決めた理由」

5. 参加費 1200円(日本ユーラシア協会員は800円)
            おつりのないようにご用意ください。

お申し込み : 日本ユーラシア協会愛知県連合会
名古屋市東区葵1丁目22-26
電話 :052-932-7122
                 Mail: kokoshka2011@gmail.com
              (お申し込みはできるだけメールでお願いします。)
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第95回ロシア語サロン報告

2017年03月09日 | ロシア語サロン
2月に続いて 3月5日(日)午後2時から第95回ロシア語サロンが開かれました。
今回のゲストはポルタワ出身のウクライナ人 リジア・ダツェンコさんです。

リジアさんはウクライナ語講座のイーゴリ・ダツェンコ先生のお母様、高校でロシア語の先生をしておられたそうですが、とても物静かで
まじめな感じの方です。今回はキリスト教徒にとって最も重要な行事である復活祭をテーマにお話ししていただきました。

復活祭(ロシア語では пасха)はいったいいつお祝いするのでしょう?

今年は4月16日です。
復活祭は「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われるため、毎年日付が変わります。
またカトリックでは別の暦を使っているため、ロシア正教とは日にちが異なることが多いのですが今年はたまたま同じ日になりました。

リジアさんのお話:

信者たちは復活祭の週までの7週間を大斎(おおものいみ・великий пост)と呼び祈祷、食事の節制、許し、慈善などを心掛けます
なぜ7週間かというとこれはキリストが荒野で悪魔の試みに耐え、
磔になって死ぬまでの7週間にちなんでいるのです。

ウクライナで復活祭を祝うようになったのは10世紀末のことです。
聖書によればキリストが亡くなって三日目に その遺体に香油を塗る
ために訪れた三人の女性の前に天使が現れ、キリストの復活を告げた
ということです。


Пасха(パスハ 復活祭)という言葉はユダヤ人たちがエジプトでの奴隷生活から逃れたことを祝う「過ぎ越しの祭」という非常に古い祝日がもとに
なっています。キリストの復活もちょうどこの時だったのでした。

復活祭前の最後の日曜日は特別な日で「ネコヤナギの日曜日」です。
これはキリストがエルサレムに入場した時に町の人々が棕櫚の枝を
振って歓迎したことを記念する日です。ウクライナには棕櫚はあり
ませんから 昔からウクライナのシンボルでもあり、特別な魔法の
力を持っていると考えられていたネコヤナギを使うのです。

この日にはネコヤナギの枝を教会に持って行ってお清めしてもらい、
持ち帰った枝で家族や親族の体を軽く叩いて健康と長寿を祈ります。

復活祭前の最後の一週間は最も厳しく食事を制限し、清らかにすごさ
なればなりません。特に木曜日はキリストが弟子たちと最後の晩餐を
した日であり、「清めの木曜日」と呼ばれています。この日には
信者たちは可能な限り教会に行って聖体拝受します。教会では
福音書の朗読があります。こうして魂を清めるだけでなく 家の大掃除も
し、また夜明け前に入浴して体もきれいにします。

翌日は受難の金曜日、キリストが磔にされた最も悲しい日です。
この日には信者は断食します。
家々では復活祭のための食事の用意が整えられます。

パスカという特別なパンです。レーズンを入れて焼き、上に砂糖と卵で
作ったアイシングをかけます。
このパスカはリジアさんのお手製。

きれいに飾ったゆで卵。ХВ という文字が見えますが これは Христос воскрес.(キリストは復活したまえり)と言う言葉の頭文字です。

これらの他に肉料理やサラミ、豚肉の脂身の塩漬け、などを用意して
きれいに飾り付けたかごに入れ教会に持って行きます。

教会での復活祭のお祈りは終夜続きます。一番感動的なのは真夜中に
神父が「キリストは復活したまえり!」と高らかに告げ、信者たちが
喜びに満ちて「まことに復活したまえり!」と答える瞬間です。
その後で信者たちは神父を先頭にして教会の周りを三回廻り、この後で
教会に持って来られた食べ物のお清めの儀式があります。

こうして朝になって家に帰った信者たちは 教会で清められた食べ物で
朝食をとるのです。長い節制の後での豊かな食卓は春の喜びのシンボル
でもあります。

復活祭の御祝は1週間続き、最後は亡くなった家族や親族をしのぶ
集まりや墓地に行ってピクニックのように食事をすることで終わります。
この時は墓地におかしやたべもの入れた袋を置いてくることになって
います。子どもたちはそれをもらうことができます。

復活祭はウクライナで一番聖なる祝日です。イエスキリストが自分自身で
死に対する生の勝利を示してくださったのです。またこの祝日は家族や
親族の絆を確かめ、いやなことやうらみを忘れて、亡くなった人々を
思い出す日でもあります。この春の祝日はよりよい幸せな人生への
希望をあたえてくれるのです。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
この日のテーブルには 「復活祭」をイメージしてカラフルに飾られました。

リジアさんお手製の「パスカ」もあり

ウクライナ製の卵用シールで飾ったゆでたまごも登場!
参加者のお土産に配られました。

ティータイムにはリジアさんのパスカを切って試食。
今回はリジアさんとダツェンコ先生の他に、前回のゲストだった
サエンコ先生、去年から会員になってくださったウズベク人のカマロフ
さんも参加され いろいろな話が出ました。

仏教とロシア正教、どんな共通点、違いがあるのか?
日本でも 四十九日という風習があり、キリストの受難習慣も7週間。
7という数字の持つ意味は?
こんなに厳しい精進をきっちり守る人たちの割合は?
など難しい質問が出ましたが 簡単に答えられませんね。

この日はサロンに先立って 中日新聞の記者がイーゴリ・ダツェンコ先生
のインタビューに来られました。こちらの記事は来週か再来週、中日新聞に
掲載されるとのことです。
お楽しみに。

インタビューを受けるダツェンコ先生とリジアさん。

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