サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

恋人たちの日@アルメニア

2015年01月31日 | サモワールお茶会

下記の感想文のSさんも書いておられますが、お茶会のゲスト、アストヒクさんの
お話では アルメニアには 聖ヴァレンタインデイのような恋人たちの日のお祝いがあるそうです。

『聖サルキスの日(день святого Саркиса)』です。

この日には恋人たちは「お互いに」お花やキャンディなどをプレゼントするとのことです。

そして まだ決まった相手がいない人は 夕食に塩辛いものを食べて 何も飲まないで
寝てしまいます。ひどくのどが渇くはずですが、夢の中で 水を持ってきてくれた人が
「運命の人」なのです。

この「聖サルキスの日」は 教会の暦によって毎年違う日になります。
今年は なんと今日、1月31日だそうですよ!
まだ恋人のいない方はぜひ塩辛い夕食を召し上がってみてください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第3回新春サモワールお茶会に参加して

2015年01月24日 | サモワールお茶会


今回の新春サモワールお茶会に参加されたSさんに感想文を書いていただきました。
Sさんはまだ大学生、中国留学の経験があり、ロシア語は中国で出会ったロシア人
女性に習ったとのことでした。
文中 「魚の漬け物?」と書いておられるのは たぶん「オイルサーディン」ですね。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^


 1月18日の新春サモワールお茶会に、ロシア語も出来ないのに参加した。我ながら良くこんなことをしたと思う。
ロシア語の服部先生が通訳をしてくださったが、自分もなるべくロシア語で聞き取ろうと心がけた。大体、全体の
5分の1ぐらいはわかっただろうか。言語は多少の単語がわかれば、相手の会話を聞いていて理解できない箇所が
あっても、予測できるようになる事を体感した。

 お茶会のゲストであるアルメニア人のアストヒク・モフシシャーンさんの話はとても面白かった。アルメニアが
世界最古のキリスト教国であることは驚きだった。また、アルメニアの「聖バレンタインデー」では相手のいない
女性はしょっぱい物を食べて眠ると夢の中に、将来の相手が水を持って現れるという話は興味深かった。
男がやったら、将来の花嫁が夢に現れるのだろうか。相手のいない僕は、ひとまず2月14日に同じことをして
みようと思った。

 お茶会で振舞われたメレンゲのお菓子が非常に甘く、正直、甘いものがあまり得意ではない僕は、「これが
ロシアか・・・・・・」と。僕はロシアでは暮らしていけなさそうだ。ロシア人の女の子に「あなたは、しょっぱいのも、
甘いのもだめだからロシアには行けないわね」と冗談交じりに言われたのを思い出した。しかし、イチゴのジャムや
サワークリーム、ケーキや魚の漬物?はとても美味しかったので、意外と、僕もロシアで暮らしていけるかもしれない。

 今回、このような場に参加できたことは非常良い経験になったと思う。僕の専門は現代中国なのだが、これからの
「グローバル」な時代には、専門に捕らわれず幅広く、様々な人と交流し、様々なことを学んでいくことが大切だと感じた。

 


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第3回新春サモワールお茶会報告

2015年01月21日 | サモワールお茶会
1月18日(日)午後2時から ロシア語教室で 第3回新春サモワールお茶会が開かれました。



ゲストはアルメニア人のアストヒク・モフシシャーンさん。
名古屋大学国際言語文化研究科博士課程1年生でアルメニアの首都エレヴァン出身です。
来日されたのは2010年、日本語堪能でチャーミングな方です。


ノートパソコン持参でアルメニア観光名所やアルメニアのクリスマスや冬のお話をしてくださいました。

まずアルメニアってどこにあるのでしょうか?地図を見てみましょう。

この地図の右側にあるのはカスピ海、左端が黒海です。アルメニアはグルジア、トルコ、イラン、アゼルバイジャンに
囲まれた内陸の国です。
この地図に大きな湖が見えますが これはセヴァン湖で 観光地となっています。アルメニアは世界で最初に
キリスト教を国教とした国であり、固有の言葉と文化を持っていることをアルメニア人は大変誇りにしています。
国内には多くの古い教会や修道院が残っています。ロシア正教とは違い、クリスマスは1月5日に祝います。

アルメニア側から美しい姿を見ることができるアララト山(5137m)は 今ではトルコ領ですが
アルメニア人には特別の山で国章やお札に印刷されています。
アルメニアは別名「ハヤスタン」というのだそうです。読めそうで読めないアルメニア文字。




ブドウの葉で肉やコメを包んで煮る「トルマー」やドライフルーツを使ったものなど おいしそうな料理の
写真もいっぱい見せていただきました。

お話がひと段落したところでお茶を飲むことにしました。小さなポットに濃い紅茶を作り、これをカップに少なめに
入れてサモワールのお湯で好みに薄めて飲みます。


今日のお茶菓子はブリヌィ。ロシア風のクレープです。その場で焼いていては時間がかかりすぎるので
今日はもう焼いたものを持ってきました。くっついてしまわないように間にクッキングペイパーを挟んで
います。


ブリヌィ用の小さいフライパンを持ってくるのを忘れてしまいました。それでしかたなく事務所にあった
中華鍋のような大きな鍋を使いました。右の方はまるで野菜炒めでも作っているかのようですが
バターを敷いたなべでブリヌィを温めているのです。

10人でお茶を飲むと小さなサモワールのお湯はすぐなくなってしまうので しょっちゅうお湯を足さなければ
なりません。参加者のみなさんに手伝っていただきました。

両面焼いてあたためたブリヌィにジャム、それにサワークリームをのせて食べてもよし、
(今日のジャムは モルドヴァ産のいちごとアプリコット)


おつまみ風のものをくるんで食べてもおいしいですよ!
今日はラトビア産のオイルサーディン、ビアソーセージ、ヴィネグレット(ビーツとポテトのサラダ)、キュウリの
ピクルス(ポーランド産)、など。


エカチェリンブルクから帰って来た羽根渕さんがロシアのお菓子を差し入れてくださいました。
これは пряники(プリャーニキ)です。
小麦粉に糖蜜やスパイスを加えて焼いたもの。もちもちした触感です。うすくお砂糖の衣がかかっています。


ロシアでは「飴と鞭」の代わりに”кнут и пряник”(鞭とプリャーニク)と表現されるほど
ポピュラーなお菓子です。
オレンジ色のお菓子はやはりロシアのゼリー。



フルーツケーキや


メレンゲのお菓子も。


何杯も紅茶をお代わりし、いろんな食べ物を食べながら 話が弾みました。



アルメニアの学校では外国語はまずロシア語、第二外国語は選べます。アストヒクさんはフランス語を習いました。
英語は大学で勉強したそうです。今ではフランス語は忘れてしまったそうで、一番使うのは日本語と英語、
旧ソ連の国からの留学生たちとはロシア語が共通語になっています。

日本でびっくりしたことは?

「来日直後、大学の学食で 白いチーズが売られているのをみて 買って食べたところ、、
それは全く別の食べ物でした! 冷奴だったみたいです。
和食は最初は苦手でしたが だんだん慣れてきて 今では豆腐や味噌は大好きになりました。」



お暇な時は何をしていますか?

勉強が忙しくて ほとんど暇な時間はありません!
でも 時間を作って旅行には行きます。最近行ったのは 高山ですが とても素敵なところでした。」

将来は何なりたいですか?

「研究者になると思います。また 日本語や日本の文化を教える教師になるのもいいですね。」

アルメニアでは村上春樹の小説のアルメニア語訳 ロシア語訳が売られていて 川端康成も
知られているとのことでした。


アストヒクさん、面白いお話をありがとうございました。

いろいろ差し入れてくださった皆様、準備と後片付けをしてくださった皆様
ありがとうございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする