サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

ペリメニとヴァレーニキの違いは?

2012年05月23日 | ペ-チカ
ペリメニとヴァレーニキって なんだかよく似た料理に見えます。素朴な疑問なんですが、、どこが違うんでしょう?

このことについてはロシア人の間でも議論があるようです。インターネットでペリメニとワレーニキを調べてみたら こんな意見がありました。

Отличительной чертой пельменей является наличие несладкой начинки. Этим они отличаются от классических вареников, которые могут иметь сладкую начинку.Ещё одной отличительной чертой является то, что начинка пельменей, перед их приготовлением, непременно сырая, не готовая к употреблению (мясо, рыба, грибы, сырой картофель, итп). Начинка вареников готовая. Так, например, бывают вареники с картофелем, несладкие. Отличие их от пельменей с картошкой состоит в том, что начинка для вареников представляет собою размятый отварной картофель и обжаренный лук. Существует масса рецептов несладких вареников, но в каждом из них предварительно подготовленная начинка, или начинка, не нуждающаяся в термической обработке, как клубника или вишня.

「ペリメニの特徴は具が甘くないこと。一方ヴァーレニキの具には甘いものもある。
もうひとつのペリメニの特徴は具が(肉、魚、きのこ、じゃがいも)生であるということ。ワーレニキの具は調理済みのもの。たとえばヴァレーニキには甘くないジャガイモを具にしたものもある。これとジャガイモ入りのペリメニとの違いは ヴァレーニキの具がゆでてつぶしたじゃがいもと炒めた玉ねぎであるということである。甘くない具を入れたヴァレーニキのレシピはたくさんあるが、いずれもその具は調理済みのものであるか、いちごやさくらんぼのように加熱せずそのまま食べられるものなのである。」

またはこんな意見も
Нередки споры относительно того, является ли данное блюдо пельменями или варениками.

Для меня выбор термина очень простой: если это полноценная еда, то это пельмени, если развлекательная — то вареники. То есть с вишней, творогом, капустой, картошкой — вареники; с мясом, рыбой, грибами — пельмени.


目の前に出された料理が「ペリメニ」なのか、「ヴァレーニキ」なのか議論になることも多い。
私にとってはこの二つを区別するのは簡単だ。ちゃんとした食事になるものがペリメニ、おやつに食べるのがワレーニキ。つまり さくらんぼ、コテージチーズ、キャベツ、ジャガイモが具になっているものはヴァレーニキ、肉、魚、きのこが入っているものはペリメニ。

アリビーナ先生にもご意見をうかがってみましょう。

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お料理サークル「ペーチカ」第8回例会開催のお知らせ

2012年05月23日 | ペ-チカ
6月2日(土)午後5時半より お料理サークル「ペーチカ」の第8回例会が開催されます。
日本語堪能なロシア人の先生にロシア料理を習って おいしく試食する集まりです。ぜひ一度お出かけください。

今回作るのは”ペリメニ”пельмени"です。小麦粉と水で作った皮にひき肉や玉ねぎの具を包んでゆでたものにバターやサワークリームをかけて食べるロシアの家庭料理です。まず餃子のような形に具を包み、両端をくっつけると、、こんな可愛い丸い形になります。


講師:アリビーナ・ブレンコーワ先生
会場: 東生涯学習センター 料理室
(名古屋市東区葵一丁目3-21 052-932-4881)

参加費:一般の方は1500円程度(会員の方は500円引き)
持ち物:エプロン、タオル、筆記具、持ち帰り用容器

お申し込み締め切り:5月30日
お申し込み先:日本ユーラシア協会事務所 tel:052-526-1150
       mail:pechka2011@gmail.com
       (できるだけメールでお願いします)
人数:申しこみ順、先着20名まで

*アリビーナ先生は ペリメニと同じような皮にさくらんぼのジャムやコッテージチーズを包んで食べるヴァレーニキ(вареники)の作り方も教えてくださるそうです。写真はさくらんぼジャム入りのヴァレーニキ。
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第85回ロシア語サロン報告

2012年05月22日 | ロシア語サロン
5月20日(日)午後2時から第85回ロシア語サロンが開催されました。先回が1月でしたので4カ月ぶりのことでした。ゲストはロシア語講座でおなじみのアリビーナ・ブレンコーワ先生。先生はロシア語教室だけでなく、ユーラシア協会のお料理サークル「ペーチカ」の指導者としても活躍しておられます。またいろんなイヴェントでロシア人の先生方が上演されている人形劇のお人形や舞台装置を作ってくださったのも彼女です。そんな多才なアリビーナ先生はサハリンのご出身で来日前は南サハリンのユジノサハリンスクの中学校で理科の先生をしておられました。サハリンで日本人との思いがけない出会いがあり、彼と結婚して、まったく予想もしてなかった日本での生活が始まってからもう20年にもなるそうです。

そのアリビーナ先生は去年の8月と今年の4月にサハリンに行って来られました。いずれも短期間の滞在だったそうですが、彼女の見たサハリンの変化について(途中お茶とお菓子でくつろぎながら)17名がお話を聞きました。



4月のお里帰りの時はちょうど非常に強い嵐と吹雪の後で、サハリン全体が大混乱になった時でした。夏のサハリンは涼しくて快適ですが、昔と比べて除雪の設備などがよくなったはずの今回でも雪には勝てず公共サービスが麻痺状態に。「やっぱり自然にはかなわない」と実感されたとのことです。

ユジノサハリンスクでは以前と比べて車の数が激増したことが目立ちます。もともと町を作った時には多くの自家用車が出現することがまったく想定外だったので 駐車場用のスペースがまったくありません。特に中心部では ところかまわず車を駐車するのでこれが歩行者にも運転する人にも邪魔になっています。
町の中心の風景はあまり変化がありません。中央広場には今でもレーニン像が立っています。しかしちょっと外れたところでは 新しい建物が増えて見違えるようになっています。広くて高級なタイプのマンションが住宅地にどんどん建てられています。「こんなマンションに住める人がそんなにいるかしら?」と疑問でしたが「サハリン1」「サハリン2」(油田や天然ガス田開発プロジェクト)関連の会社で働く人や海産物ビジネス関連の人はかなり裕福なのだそうです。
古くからあった店が改装されて たくさんの商店ができ、商品は目移りするほど種類も多く、棚からあふれるほど量もたっぷりになりました。

と変化したこともたくさんありましたが 変わらないことも。あんまり愛想良くはないけれど 道を尋ねれば驚くほどみんな親切に教えてくれて、「声をかければちゃんと対応してくれる」というロシア人のいいところは健在を実感、またサハリンの友人や知人たちも 仕事が変わったり、服装がよくなったり、外国旅行が手軽にできるようになったりと大きな変化はあったけれども、中身は少しも変わらず、暖かく親切なままなのがうれしいというお話も聞きました。

参加者からは「サハリンに行ってみたいけれど名古屋から行くツアーはありますか?」という質問がありました。実際に名古屋からは直行便がなく、アリビーナ先生も韓国のインチョン空港経由で行かれたそうです。パック旅行も札幌出発ならあるので それに参加して行くのもひとつの選択肢でしょう。お話の後で先生が見せてくださったDVDでは 冬に湖の氷に穴を開けて「キュウリウオ」を釣る様子が紹介されていましたが、餌もなしでどんどん釣れていました。氷の上には小さなテントが張られて、時々この中で暖まるのだそうです。子供たちはスケートしていました。釣れた魚は持ち帰ってソテーにしていました。この「釣り」を楽しむために日本人もたくさんサハリンに来ているそうでした。

キュリウオというのはこんな魚です。名古屋ではあまり見かけませんが 北海道ではよく食べられているそうでした。会場ではアリビーナ先生がお土産に持って帰られたキュウリウオの干物を見せていただきました。ビールのおつまみに最高だそうです。


最後に「ソ連からロシアになって大きな変化がいろいろありましたが 今、先生がロシア人として誇りに思うことは何ですか?」と言う質問がありました。
「バレエ、ロシア文学、音楽、フィギュアスケート、、などという答えを予想されているんでしょうけれど、、私が誇りに思うことはロシアの教育のありかたです。学校の制度のことではなくて、たとえばある子供に科学的な才能があることがわかり、子供自身もその方面に進んで研究者になりたいと思っている場合には先生も学校も、その希望を活かし、才能を伸ばすことができるように親身になってありとあらゆることで応援し援助するということです。こういうことは革命前にもすでにあって、その伝統がソ連時代もそして今のロシアでも続いていることがすばらしいと思います。今では全世界の会社や研究所でロシアで教育された優れた学者が働いています。それがこのロシアの教育の伝統がすぐれているという証拠です。」というお返事でした。

このお話の原稿(ロシア語と和訳)はこちらで読めます。

アリビーナ先生を囲んでなごやかなティータイム。


ロシア語サロンは ロシア人やユーラシア諸国の方をゲストに小さなロシア語教室で開かれている気軽な集まりです。ロシア語を学ぶ方はもちろん、ロシアやユーラシア諸国に興味をお持ちの方の参加は大歓迎です!
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ロシア語検定試験対策講座

2012年05月04日 | ロシア語検定試験
5月27日(日)のロシア語能力検定試験(3・4級)が近づいてきました。お申し込みをお忘れなく!
検定試験の1週間前に 直前講座を開催します。文法事項の最後の確認と腕試しにぜひご参加ください。

日時:5月20日(日)

時間:午前10時ー12時 3級受験クラス(講師 難波忠清)

   午後4時ー6時   4級受験クラス(講師 市川春季)

場所:愛知民主会館3F ロシア語教室
   (名古屋市東区葵一丁目22-26 TEL 052-526-1150
    地下鉄東山線「新栄町」下車、2番出口から徒歩2分)

受講料:現在の愛知県連ロシア語講座の受講生は(一クラス受講につき)
1,000円、それ以外の方は2,000円

*なお当日午後2時から4時まで ロシア語教室で「ロシア語サロン」が開催されます。ゲストは愛知県連ロシア語講座の講師でもあるアリビーナ・ブレンコーワさん、 スピーチのテーマは「今のサハリン」です。こちらはお茶を飲みながらの気楽な集まりですが、ネイティヴスピーカーのロシア語をたっぷり聴くこと、自分から質問すること、これもすべてロシア語力アップにつながります。こちらもぜひご参加ください。

 参加費:800円(日本ユーラシア協会員は600円)

お申し込みはこちらまで:
日本ユーラシア協会愛知県連事務所
      TEL 052-526-1150  
mail:kokoshka2011@gmail.com
(できるだけメールでお願いします)

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ロシア映画上映会開催のおしらせ

2012年05月02日 | 映画
ロシア映画上映のお知らせです。

2008年製作の「一部屋半」”Полторы комнаты, или Сентиментаーльное путешествие на родину”を上映します。

監督:アンドレイ・フルジャノフスキー
出演=アリサ・フレインドリフ、セルゲイ・ユルスキー、グリゴーリー・ジチャトコフスキーほか

フルジャノフスキー監督は1960年代から永いキャリアを誇るロシアのアニメーション界の巨匠のひとりですが、この映画では実写ドラマとアニメを自在に組み合わせています。

モチーフとなっているのはソ連時代の詩人ヨシフ・ブロツキー(1940-95)の生涯です。高等教育を受けないまま詩人として頭角を現した彼ですが ソ連当局からは睨まれ強制労働ののち1972年に国外に追放されてしまいました。
その後アメリカにわたり、詩人・大学教授として活躍、47歳でノーベル文学賞受賞を受賞しました。そして故郷のサンクトペテルブルクに戻ることを夢見ながら一度も帰国することなく亡くなりました。

上映会:
日時:6月9日(土)午後5時30分~
場所:愛知民主会館 2階ホール(地下鉄東山線新栄町駅2番出口より徒歩2分)
会費:800円(日本ユーラシア協会員は600円)
お申込み: 日本ユーラシア協会愛知県連合会 (名古屋市東区葵1丁目22-26)
Tel&Fax : 052-526-1150
Mail : kokoshka2011@gmail.com

詳細はこちらをご覧ください。

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