サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

第3回ジームニープラーズニク開催のお知らせ

2015年11月20日 | ジームニープラーズニク
今年も残り少なくなってきました。もうすぐ12月ですね!

12月6日(日)午後1時半から「ジームニープラーズニク」を開催します。
このプラーズニクは主としてロシア語講座の生徒さんたちと日本ユーラシア協会の会員との
交流の場であり、学習の場でもありますが ロシアやロシア語に興味のある方でしたら
どなたでも歓迎します。必ずお申し込みの上 お越しください。

詳しいプログラムはこちらをどうぞ

恒例になったロシア語人形劇は今年は「お団子パン」です。

アキーモワ先生のバレエ教室のこどもたちがかわいいダンスを踊ります。

今年の新しい試みとしては 生徒による「かぐや姫」の朗読があります。もちろん、ロシア語版の
テキストを朗読します。

名古屋大学の留学生でウズベク人のウミダ・フサイノヴァさんにはロシア語でウズキスタンの
冬や新年の様子をお話ししていただきます。

ウクライナのチョコレートを使った会員手作りのお菓子や 紅茶をご用意しております。

先着40名様限りです。お申込みをお急ぎください。

お申込み締切:11月30日(月)午後5時
お申し込み先:日本ユーラシア協会事務局 電話:052-932-7211
                    メール:kokoshka2011@gmail.com

参加費:1000円(ロシア語講座講習生・会員は500円)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第93回ロシア語サロン報告

2015年11月17日 | ロシア語サロン
11月8日(日)午後2時から第93回ロシア語サロンが開催されました。
ゲストはナタリア・カズミナさん。


今回は「今のロシア―話題人々」と題して 3人の有名人を紹介していただきました。
この人選にも彼女の個性を感じます。

まず最初はクセーニア・サプチャク です。
彼女は1981年生まれのテレビ司会者、ジャーナリスト、社会活動家。

彼女の父アナトーリー・サプチャクはソ連崩壊後の最初のサンクトペテルブルク市長でした。ソ連時代
レニングラードとよばれていたこの町をもとの「サンクトペテルブルク」という名前に戻したのも彼なのだそう
です。まだまったく無名だったプーチンを彼がパリから呼び寄せて自分の側近にした時から政治家としてプーチンの
キャリアが始まりました。プーチンが大統領になれたのもアナトーリー・サプチャクと(ボリス・ベレゾフスキー
と共に)の応援があったからでプーチンの恩人と言えるでしょう。


サンクトペテルブルク国立大学国際関係学科とモスクワ国際関係大学で学んだインテリであり、有名人の娘であり、
美人でもある彼女は最初はテレ司会者として活躍していましたが 次第に政治的発言をするようになり、特に
2012年の大統領選の際に反プーチンのデモに参加、大胆にプーチ批判をする彼女はテレビ界から締め出されて
しまいました。
しかしその後も 活発に政治活動を続け、プーチンに対してもほかのジャーナリストが恐れて聞けないような質問
も平気でするので人気が上昇、強く、賢く、勇敢な女性として尊敬されているとのことです。
プーチンは恩人の娘ということで彼女に遠慮があるので国外追放したり、迫害したりしないで黙認しているよう
ですが、彼女の政治活動を「甘やかされたセレブ娘のお遊び」くらいにしか思ってないのかもしれません。

二人目はアンドレイ・ベルチェニエフです。
一つのジャンルに閉じ込めることができない芸術家、パーフォーマーです。
服のデザインもしていますが彼の作る服はロシアでは「服ではない!」という評価を受けたこともある奇抜なもの。

彼は世界で最も寒い町のひとつであるノリリスクに生まれ、貧しい少年時代を過ごした後、クラスノダールの
演劇大学で学びました。彼のパーフォーマンスもロシアでの評価は今一つで、現在はモスクワとロンドンと
ニューヨークを行き来しながら活動を続けています。

彼の芸術にあふれるのは喜びと春の感覚です。彼は「私のやり方はだれにでも愛されるものではない。
でも私はこの道を行くしかない」と語っています。

最近の彼のニューヨークでのパーフォーマンスを見てみましょう。
舞台には何人も女性のオペラ歌手が並んでいます。でも彼らが歌わされるのは カバや犬の鳴き声の
入ったアリア、舞台の脇では実際に料理が作られていて、パスタを茹でる音、キャベツを刻む音、
そしてガラス瓶が落ちる音などもしています。
ベルチェニフェフによれば これらの音はエモーションを沸き立たせるのだそうです。

三人目は 心臓外科医のキリル・バルブハチです。
サンクトペテルブルクで生まれ育った優秀な外科医で 若干28歳の時に非常に難しい小さい子どもの
心臓の手術を成功させて一躍有名になりました。90年代にはモスクワに移り、心臓の移植を始め、多くの
難しい手術をしました。外科医として優秀なことに加えて、手術にあたって金品を受け取らず、患者のために
つくす彼の治療が有名になり深く尊敬されています。

現在はクバン心臓治療センターの所長として働いていますが、センターのまわりは彼によって救われた
患者や家族がひとことお礼を言おうと列をなしているということです。

ベルブハチ先生はいろいろ問題の多い今のロシアの現状も悲観的に見ておらず、むしろロシア人が
健康を見直すチャンスになるのではと考えているそうです。ロシア人は昔からサラミソーセージや
肉をたくさん食べてきたのですが、先生は肉は週に1回にして、サラミはもっと減らすべきだし、
もっとスポーツをすべきだと主張しています。

バルブハチ先生はグルジア人で世界で一番すばらしいのは女性たちだと考えています。そして男女は
お互いにもっと異性を意識し、女性は鏡で自分をじっくり見てうつくしさを追求すること、毎日を
楽しくすごすこと、それが健康にもつながるとおっしゃっているそうです。


チョコレートと紅茶で休憩した後(9月にエストニアに行ってきたばかりの林さんから
エストニアのチョコレートの差し入れもありました)
質問の時間になりましたが、上記の三人の中で一番みんなの興味を引いたのはクセーニア・サプチャク。
これに関連して ロシアの政治やプーチン大統領についての話が続きました。

ロシア人はプーチンのどこに魅力を感じているのか、という質問に対してナターシャさんからは
「彼はロシア人としては小柄でルックスも今一つだが、非常に強い自我を持っていて思うところを
迷いなく推し進めていく。そういうところに彼の魅力を感じる人が多いのでは?」という答えでした。



いつもおしゃれなナターシャさん。秋らしくシックな装い、かわいいパールのピアスでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする