サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

第5回ヨールカ祭報告

2017年12月14日 | ヨールカ祭
12月10日(日)午後1時半から愛知民主会館2階ホールで第5回ヨールカ祭が行われました。

今回の司会はウクライナ人のダツェンコ先生。ウクライナ語とロシア語のバイリンガルで もちろん
日本語も堪能です。現在は愛知県連の講座でウクライナ語や教会スラブ語を教えておられます。

今年もヨールカ祭は毎回好評のロシア語人形劇で始まりました。今回のお話は「アリューヌシュカ姉さんと弟のイワーヌシュカ」です。

しっかりもののお姉さんアリョーヌシュカとやんちゃな弟のイワーヌシュカは仲良し、
ある時二人は森に出かけました。太陽が照りつけとても暑いものですから どんどん歩いて行くうちに イワーヌシュカは
喉が渇いてしまいました。

牛の足跡に水がいっぱいたまっているのを見たイワーヌシュカは「ああ、ここからお水を飲みたいなあ、、」と言うのですが
アリョーヌシュカは「そんなところで水を飲んだら牛になっちゃうわよ!」と許してくれません。

我慢してまた歩いていくと今度は馬の足跡に水が溜まっているのをみつけて 再びイワーヌシュカは水が飲みたくなるのですが
お姉さんに禁じられてしまいます。


ますます暑くなってきて 汗も流れます。今度はヤギの足跡に水が溜まっているのを見たイワーヌシュカ。アリョーヌシュカが
「ダメダメ、そんな水を飲んだらヤギになっちゃうわ!」と言うのに 「もうだめ、我慢できないっ!」とその水を飲んでしまいました。

すると!なんということでしょう!イワーヌシュカはほんとうに子ヤギになってしまいました!
「イワーヌシュカ!」と呼んでも 子ヤギは「メエ、、」と鳴くばかり。

すっかり途方に暮れて アリョーヌシュカがさめざめと泣いていますと、そこに通りかかったのは商人の若者。
「かわいいお嬢さん、どうして泣いているの?」とやさしく声をかけてくれました。
話を聞いた若者は「それなら僕のお嫁においで!君にはきれいな服でおしゃれをさせてあげよう。
子ヤギはうちで飼ってやればいいじゃないか」というのでした。

しばらく迷っていたアリョーヌシュカでしたが とうとうお嫁に行くことにしました。するとそれを聞いた子ヤギが
大喜びして 一回、二回、三回と宙返り!



するとあら不思議! 子ヤギはもとのイワーヌシュカにもどったのでした。めでたし、めでたし。

このお話には教訓があります。「大人のいうことは聞くものだ」だそうです。

この人形劇はアリビーナ・ブレンコーワ先生と山崎タチアナ先生の労作。
今回はブレンコーワ先生がやんちゃなイワーヌシュカと子ヤギを演じられました。

このお人形や組み立て式の舞台装置、そして背景の絵などは全部ブレンコーワ先生が作られたものなんです。

山崎先生とお二人だけで いくつもの人形を動かすのは大変なので 今回はタチアナ・サエンコ先生が
お手伝いしてくださいました。先生はお姉さんのアリョーヌシュカを。


ナレーションや若者の役は山崎タチアナ先生の担当でした。

人形劇に続いて 講習生や元講習生のみなさんによるロシア語の詩の朗読です。

今回は4名の方がレールモントフの「コサックの子守歌」チュッチェフの「冬」、パステルナークの「家には誰もいない」
プーシキンの「秋」を朗読、最後に山崎タチアナ先生がマルシャークの「一年中」から「12月」を読んでくださいました。

会場の皆さんには原文の詩と 和訳のプリントが配布されました。

ロシア語でのスピーチは3名。
中級クラスと会話のクラスで猛勉強中の鳥居さんは「自然や動物が好きで写真や動画をインターネットのサイトに投稿して
いるうちに あるロシア人からコメントをもらい、共通の趣味があることがわかってロシア語でコミュニケーションが
してみたくなった。ロシアのサイトにも投稿するようになり どんどんロシアに友人が増えて、この秋にはモスクワに
行って彼らに会うことができた。勉強を続け、将来はロシアで自然関連の仕事がしたい。」と大きな声で堂々とした
スピーチでした。

2番目の山路さんは実は大学でロシア語を教えておられる方だそうですが ダツェンコ先生の教会スラブ語のクラスに
通って勉強されています。ロシアに留学されたこともありロシア人をよくご存じの山路さんは「ロシア人の印象」と題して
「最初のころはロシア人はあまり笑いもせず、話もしないと思ったが 知り合ってみると
実によくしゃべり、よく笑う人たちだった。おしゃれにも気を使い、とにかくアイロンをかけるのが大好き、、」と
ユーモアたっぷりに語ってくださいました。

また当日飛び入りでスピーチに参加してくださったのは会話のゆっくりコースの新人、森崎さんです。
今までほぼ独学でロシア語をやってきて 文章を書いたり、読んだりはなんとかできるようになったが
聞き取りが難しい、、という体験を語っていただきました。

ロシア語でのスピーチなので みなさんにわかるように日本語の通訳もありました。

ここで30分間の休憩タイムです。

今回は ピロシキが250円で販売されました。これはユーラシア協会の会員の加藤さんのお店「さらびー」
ピロシキです。大変おいしく 70個が完売しました。


サモワールでいれた紅茶とお茶菓子は無料で。


ブラウニーやリンゴのケーキ、カリツォというロシア風のクッキー、りんごや柿も。


お客様の中には小さいお子さんを3人連れたロシア人女性や以前にロシア料理を教えてくださったウクライナ人女性も。
以前にユーラシア協会のロシア語講座で一緒に勉強した仲間との再会や情報交換もいろいろ、紅茶やお菓子を手に
話が弾みました。



第2部は合唱団ミールの歌で始まりました。


「灯」「道」「カチューシャ」「長い道」の4曲を日本語とロシア語で歌います。
おなじみの曲なので いっしょに口ずさむ人もあり、手拍子も出て。

この後 ブレンコーワ先生の発音指導で歌詞を勉強してから みんなで「森でモミの木が生まれたよ」というかわいい歌を
歌いました。一番だけを何度も繰り返して 覚えます。

これで今年のヨールカ祭が終わりました。最後にブレンコーワ先生からロシア語であいさつがありました。


С наступающим новым годом !
よいお年を!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第6回 新春サモワールお茶会開催のお知らせ

2017年12月14日 | サモワールお茶会
来年1月に開かれるサモワールお茶会のご案内です。

このお茶会はサモワール(ロシア風湯沸し)を囲んで こぢんまりとのんびりとお茶とおしゃべりを
楽しむ集まりです。

サモワールはこんな風にかわいい形をしています。そして上に
小さなポットをのせるところがあります。このポットには濃いお茶が入っています。
この濃いお茶をカップに注ぎ、さらにサモワールの胴体についている蛇口から
熱湯を注いで 好みの濃さにします。


民主会館3階のロシア語教室で毎年1月に開かれているこの集まりももう6回目になりました。

去年のお茶会の様子はこちらをご覧ください

今回のゲストはウクライナ出身のタチアナ・サエンコさんです。キエフ言語大学卒業後
フルブライト研究員としてペンシルヴェニア大学で研究、キエフで外国人学生にロシア語を
教えた経験もあり。現在は名古屋大学文学部講師です。


この夏の特別講座でも ロシア語のアルファベットについて面白いお話をしてくださっていますが
今回は8月にお里帰りされたキエフについてお話ししていただきます。


会場が手狭であることと、落ち着いてじっくりお話しするために 参加者の数を10名と
しています。参加のお申し込みはお早めに!


時: 2018年1月21日(日) 午後2時から4時まで

所:愛知民主会館 3階ロシア語教室 (地下鉄東山線新栄町駅2番出口より徒歩2分)

参加費:1200円(日本ユーラシア協会員は800円)

当日キャンセルの方・連絡なしで欠席された方は会費をいただきます。

お申し込み : 日本ユーラシア協会愛知県連合会

名古屋市東区葵1丁目22-26
電話 052-932-7211 
                 Mail: kokoshka2011@gmail.com
(お申し込みはできるだけメールでお願いします。)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今度は ピロシキを作ります! ロシア料理サークル「ペチカ」 第16回例会開催のお知らせ

2017年12月11日 | ペ-チカ
第16回「ペチカ」例会開催のお知らせです。

       ―オーヴンで焼くピロシキを作りますー

ピロシキは日本では結構有名なロシア料理ということになっていますが
日本で売られているものは かなり日本風になっていて 中味も春雨や
コーンが入っていたりします。、しかも揚げパン風です。

ロシアのピロシキは基本的にはオーヴンで焼いたものだそうです。
今回はこの本場のピロシキを作ってみましょう。


                                      
と き:2018年2月3日(土) 17:30~20:30

会場:東生涯学習センター 1階料理室
   (名古屋市東区葵一丁目3-21 ☎052-932-4881)

参加費:2,200円(日ユ協会員1,700円)
講師:アリビーナ・ブレンコーワさん
    【サハリン出身。日本ユーラシア協会愛知県連ロシア語講座講師。
    ロシア料理サークル「ペチカ」で料理の指導の他、ロシア語人形劇の人形や背景の制作
    にもあたるアーティストでもある。
定 員:20人
申し込み締切:2018年1月26日(金)15時(ただし定員になり次第締め切ります)
持参するもの:エプロン、三角巾、布巾2枚、筆記用具、お持ち帰り容器

※今回は 皆さんの意見で 「アルコール類」は 提供いたしません

日本ユーラシア協会愛知県連事務局までメールまたはTel&Fax で お申し込みのうえ、
参加費を納入してください。
参加費の納入を以って受付完了といたします。

申し込み:Mail : kacchan4@gmail.com
:電話 052・932・7211
郵便振替口座:00820‐8-16593 日本ユーラシア協会愛知県連合会
東京UFJ銀行:栄町支店 0391365

※但し 2018年1月27日(土)までにキャンセルのご連絡がなかった場合は 参加費はお返しできません。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヨールカ祭開催のお知らせ

2017年12月11日 | ヨールカ祭
12月10日(日)午後1時半より愛知民主会館2階ホールでヨールカ祭を開催します。

毎年12月の日本ユーラシア協会の「ヨールカ祭」では 当協会の講座や独学などでロシア語を学習している方、
ロシアやユーラシア諸国が好きで興味のある人たち、日本在住のユーラシア諸国の人たちがロシアのクリスマスツリー
「ヨールカ」を囲んでなごやかに楽しいひと時を過ごしています。 

                                                   

今年のヨールカ祭ではロシア人の先生方による大好評のロシア語人形劇が上演されます。
今年は「アリョーヌシカ姉さんと弟のイワーヌシュカ」です。しっかりもののアリョーヌシュカ
姉さんといたずら好きの弟イワーヌシュカが登場します。

詩の朗読とスピーチのコーナーでは講習生のみなさんによるロシア語の詩の朗読やスピーチが披露され
ます。日頃の勉強の成果の発表です。

ティータイムにはサモワールを使ったロシア風の紅茶のサービスがあり、ピロシキも販売します。
今回のピロシキは会員の加藤雅春さんのお店「さらび」の特製です。1個250円です。
また会員手作りのお菓子もお出しします。


合唱団ミールは「道」「ともしび」「遠い道」など4曲をロシア語と日本語で歌います。
最後はロシア語の歌を歌って覚えましょう
"В лесу родилась елочка"(森で小さなもみの木が生まれたよ)です。

去年のヨールカ祭の報告はこちらをご覧ください。

参加費は1000円(会員と講習生は500円)です。
参加ご希望の方は下記にお申し込みをお願いします。

日本ユーラシア協会事務所 電話::(052)932-7211
mail:kokoshka2011@gmail.com
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする