サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

イギリス製!映画「アンナ・カレーニナ」

2013年03月08日 | 映画
3月29日から名古屋でもイギリス映画「アンナ・カレーニナ」の上映が始まります。2012年の製作、全編英語で演じられるこの映画でアンナを演じるのはキーラ・ナイトレイです。彼女の夫カレーニン役にはなんと!ジュード・ロウ!
オフィシャルサイトはこちら

ユーラシア協会愛知県連では隔週土曜日の午前中に「アンナ・カレーニナ」の講読の講座が開かれています。このクラスで教えておられるのが市川春季先生です。今回新作映画「アンナ・カレーニナ」の上映に先立ち、読売新聞から市川先生に取材の申し込みがありました。長年「アンナ・カレーニナ」を愛読しておられ、先日この映画の試写を見てこられた先生にインタビューしたいとのことでした。

今日午後5時からロシア語教室でインタビューが行われました。聞き手はライターの村田裕三子さん。
(左側が市川先生、右側の女性が村田さん。)


ロシアで作られた「アンナ・カレーニナ」としては1967年製作のソ連映画「アンナ・カレーニナ」(主演はタチアナ・サモイロワ)が有名です。今回市川先生はこの映画も見て比較されたそうです。新作のイギリス映画「アンナ・カレーニナ」の印象については「ロシア色がほとんどない」ことと 「キーラ・ナイトレイが美人ではあるけれど ご自身のアンナのイメージとはかなり違う」ことを指摘しておられました。長年この長編を愛読してこられた先生としては映画の最後に原作にはない場面が付け加えられたいたことも納得できないご様子。

原作を読んだ人がその映画化を見ると 自分のイメージとは違うことがあってがっかりするのはよくあることですが。。

映画はシャネルの協力で宝石やドレスは豪華です。衣裳は先日アカデミー賞の衣裳デザイン賞を受賞したのだそうです。

このインタビュー記事は3月29日の読売新聞に掲載されるとのことです。

今日は市川先生のクラスで「アンナ・カレーニナ」を読んでおられる生徒さんも来てくださいましたが 「難しいけれど トルストイが書いた言葉をそのまま読めることはすばらしい!」と話していらしゃいました。トルストイが書いたロシア語をそのまま読めるということは ロシア語を学ぶ者だけが味わえる贅沢ですよね!

市川先生のクラスでは 文法の復習をしながらゆっくりと文章を読んでいるそうです。4月からもこの講座は続きますのでぜひご参加ください。
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:『相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶』 上映会報告

2013年02月02日 | 映画
1月6日(日)名古屋国際センター第二研修室で 「相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶」の上映会が開催されました。

2011年3月の東日本大震災の後世界中から支援の手が差し伸べられました。外務省のHPにはどの国の政府からどんな援助があったかを見ることができます。しかしそれ以上に世界中の人たちから個人的に、そして民間の団体を通して様々な支援が寄せられたのでした。この上映会の主催者の方から「あまり知られてない民間の援助を紹介したい」と申し出があって 日本ユーラシア協会愛知県連が関わったリャザン大学からの支援を紹介していただくことになりました。

会場にはリャザン大学で日本語を学ぶ学生さんたちや先生方が日本の文化を紹介しながら募金活動をしてくださった時の写真が展示されました。


リャザン大学からの支援についてはこちらをご覧ください。

また ロシアからの支援について 名古屋大学の留学生ゴアール・シャイバジャーンさんがスピーチをしてくださいました。彼女は地震の惨状を知って心をいためた年金暮らしのおばあさんが「せめてこれだけでも被災者の方に」とモスクワの日本大使館にお金を届けに来た」というエピソードを話してくれました。

展示を見た方からは
「ロシアというと、北方領土の問題ばかりが取り上げられるが、今日の話を聞いてロシア人の心の温かさを知った。」というコメントもあったそうです。

会場にはその他、トルコ、ハンガリー、エストニア、ウクライナ、クロアチア、ブラジルの人たちからの草の根の支援の様子が展示されていました。いずれもマスコミではあまり取り上げられなかったものです。こちらは在日のトルコ人たちの援助活動の様子。



このスピーチの後 映画が上映されました。
避難所の生活、配られる冷たいお弁当。すぐには立ち入り禁止にならなかったので家の様子を見に行くと、何者かがカギを壊して侵入した様子。こんな時にも泥棒はいたんですね!

めちゃくちゃに破壊された町の様子は当時テレビでも毎日のように報道されたものですが、この映画に写された立ち入り禁止区域の無人の街の風景はまた違う意味でショッキングでした。家も壊れておらず、お店もそのまま、信号も点滅しているのに人の気配はなく、まったくのゴーストタウンです。よろよろ歩いているのは置き去りにされて飢えたペットの犬たちだけ。

また 避難所に行かず、自宅に残る老夫婦もいました。妻が脚が悪く、自宅のトイレでなければ用が足せないというのがその理由。夫の方はあの原発で安全管理者として長く勤務した人でした。「放射能は怖くねえ」という彼。電気もガスも水道も使えない状態で二人は自宅で炬燵に入ったまま何日を過ごしたのでしょう。

映画の後は 福島から愛知県に避難してこられた方のスピーチがありました。福島に住み、高校の理科の先生だった彼女、原発についても放射能についてもほとんど知識がなかったそうです。「新聞を始めとするマスコミの報道は必ずしも信じられない。助言するとしたら本を読むこと、自分で判断することです。」と言われたのが印象的でした。

さらに防災専門家のレクチャーもあり、この映画を撮った松林容樹監督のお話もありました。映画はこの日3回上映され、合計130名が来場したとのことです。

詳しい報告はこちらに

ご協力くださったみなさま、ありがとうございました。


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ソ連映画「つばさ」を上映します。

2013年02月01日 | 映画
1月26日に上映するはずだった「つばさ」ですが 手違いにより上映できませんでした。寒い中,遠くから来てくださった皆様に心からお詫び申し上げます。

2月9日(土)にこの映画を上映しますのでぜひお出かけください。

時間:2月9日(土) 17時30分~

場所:愛知民主会館2階ホール

会 費: 800円(日本ユーラシア協会会員600円)

お申込み
日本ユーラシア協会愛知県連合会 (名古屋市東区葵1丁目22-26)

Tel&Fax : 052-526-1150

Mail : kokoshka2011@gmail.com

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ソ連映画「つばさ」が上映されます。

2012年12月29日 | 映画
今では懐かしく響く「ソ連」という言葉。
そのソ連の映画「つばさ」を上映します。
女性監督ラリーサ・シェピチコの作品で1966年製作です。85分。
内容についてはこちらを


時:1月26日(土)午後5時半~
所:愛知民主会館 2階ホール(地下鉄東山線(新栄町」駅2番出口より徒歩2分)
会費:800円(日本ユーラシア協会員は600円)
申し込み先:日本ユーラシア協会愛知県連合会 (名古屋市東区葵1丁目22-26)
Tel&Fax : 052-526-1150
Mail : kokoshka2011@gmail.com
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映画「相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶」(福島県南相馬市の被災者ドキュメンタリー映画)上映会開催

2012年12月28日 | 映画
来年1月6日(日)に名古屋国際センターで東日本大震災の福島県南相馬市の被災者のドキュメンタリー映画「相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶」が上映されます。この映画の監督の松林要樹は東京電力福島第一原子力発電所から20キロ圏内にある南相馬市原町区江井地区に2011年4月3日に救援物資を携えて向かいました。時には避難所で寝泊まりしながら取材したそうです。

この映画は現在あちこちの自主上映会で上映されています。東日本大震災の後、世界中の国から救援物資が送られたり、救助隊が派遣されたりしました。公的な援助の他に数多くの民間の支援もありましたが それらはあまり知られることがないままです。今回の名古屋での上映会会場ではこうした「一般にはあまり知られてない」支援を紹介することも目的の一つだそうです。

ロシアのリャザン大学からの支援についてもここで紹介していただけることになりました。また上映に先立ち、10時からウズベキスタン国籍のゴアール・シャイバジャーンさんに短いスピーチをしていただくことになっています。

映画は英語の字幕付きです。

時:1月6日(日)10時~、14時~、17時30分~ 上映は3回です。
所:名古屋国際センター第2研修室
  450-0001 名古屋市中村区那古野1丁目47番1号
主催:相馬看花上映実行委員会
企画協力:ハンガリー文化センター
協力:株式会社アイディーワン、(有)容成、(有)新栄、㈱ヤマシンオーナメント

入場料:無料。自主企画のため カンパ歓迎とのこと。

コメント (2)
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ロシア映画上映会

2012年11月09日 | 映画
11月24日(土)17時30分 愛知民主会館2階ホールで ロシア映画上映会が開催されます。今回は「続・運命の皮肉」(2007)です。

1975年に製作され当時のソ連で大ヒットとなった映画「運命の皮肉」”Ирония судьбы, или С легким паром!”という映画があります。戦後の住宅不足のため、ソ連では大都市の郊外にどんどんベッドタウンが作られました。急いで多くの住宅を建てるため 同じ設計図で同じようなアパートがあっちでもこっちでも作られ、こうした急増のベッドタウンは町の作りもほとんど同じようなものがあったのでしょうか、この「運命の皮肉」もこうした状況で起こったコメディです。
あらすじはこちらに。
この映画はソ連の”国民的映画”となり、日本人が12月に「第九」を聞くように 年末になると必ずテレビで放映されるようになったそうです。

さて 24日に上映されるのは2007年製作のこの映画の続編です。今度は 1作目の主人公の息子が同じような状況に、、、

参加費は 800円(会員は600円)
お申し込みは:日本ユーラシア協会愛知県連事務所 Tel&Fax : 052-526-1150
        Mail : kokoshka2011@gmail.com

できるだけメールでお申し込みをお願いします。
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ロシア映画上映会開催のおしらせ

2012年05月02日 | 映画
ロシア映画上映のお知らせです。

2008年製作の「一部屋半」”Полторы комнаты, или Сентиментаーльное путешествие на родину”を上映します。

監督:アンドレイ・フルジャノフスキー
出演=アリサ・フレインドリフ、セルゲイ・ユルスキー、グリゴーリー・ジチャトコフスキーほか

フルジャノフスキー監督は1960年代から永いキャリアを誇るロシアのアニメーション界の巨匠のひとりですが、この映画では実写ドラマとアニメを自在に組み合わせています。

モチーフとなっているのはソ連時代の詩人ヨシフ・ブロツキー(1940-95)の生涯です。高等教育を受けないまま詩人として頭角を現した彼ですが ソ連当局からは睨まれ強制労働ののち1972年に国外に追放されてしまいました。
その後アメリカにわたり、詩人・大学教授として活躍、47歳でノーベル文学賞受賞を受賞しました。そして故郷のサンクトペテルブルクに戻ることを夢見ながら一度も帰国することなく亡くなりました。

上映会:
日時:6月9日(土)午後5時30分~
場所:愛知民主会館 2階ホール(地下鉄東山線新栄町駅2番出口より徒歩2分)
会費:800円(日本ユーラシア協会員は600円)
お申込み: 日本ユーラシア協会愛知県連合会 (名古屋市東区葵1丁目22-26)
Tel&Fax : 052-526-1150
Mail : kokoshka2011@gmail.com

詳細はこちらをご覧ください。

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ピーチェルFM

2011年06月26日 | 映画
6月26日(日)午後1時半から日本ユーラシア協会愛県連総会が開催されました。毎年のことながら会員の減少と財政難が頭の痛い問題です。事務局の仕事も当面は会員のボランティアで分担してやっていくことになりました。

さて 総会に先立ち、午前11時から映画会がありました。サンクトペテルブルクの若者たちを描く2006年製作の映画「ピーチェルFM]です。監督はオクサーナ・ブィチコヴァ。
「ピーチェル」とはサンクトペテルブルクの愛称。FMラジオのDJであるマーシャという女の子が主人公です。フィアンセとの待ち合わせに向かう途中で携帯電話を落とし、それを拾った若い建築家のマクシムと縁ができ、彼は電話を返すためにマーシャに会おうとするがなかなか会えない、、というストーリー。このフィアンセは彼女とは幼馴染という設定ですが、マーシャとの結婚式の準備の様子から見ると羽振りがよさそうで「新ロシア人」なのでしょうか?最初見た時マーシャはあまり美人とは思えなかったのですが見ているうちにだんだんかわいく見えてきました。映画の最初に出演者の名前が出ていて、その中に私が好きな名優ウラジーミル・マシュコフの名前があったので 彼がどんな役でいつ出てくるかと楽しみにしていたのでしたが、、なんと!「知らない男とセックスしたくない?」なんてマーシャにアプローチしてくるしょぼくれたおじさんの役!ああ、ショック!まあ、それはともかく、なによりも 今のピーチェルの町の様子や人々をたくさん見られるのがうれしい映画でした。

ここで映像が見られます。
ロシア語のサイトはこちら


このDVDは本部からお借りしたものだそうで、今後も映画会が開かれる予定です。見たくてもなかなか普通の映画館では上映されないロシア映画、ぜひ映画会におでかけください。 miska
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