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サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

ロシア語講座に新しい先生!

2025年02月12日 | ロシア語講座
長い間水曜日の午後1時半からのクラス「会話B」を教えてこられた山崎タチアナ先生の
「ぜひこの方を先生に!」という推薦もあり、昨年12月から新しく内山エレーナ先生に
このクラスを担当していただいています。


エレーナ先生はロシア人でウクライナとの国境に近いベルガラドのご出身です。
高校では大変な優等生だったそうです。文章を書くことが好きで、ジャーナリスト
志望だった彼女が目指したのはヴォロネジ大学のジャーナリズム学科でした。
この彼女の大学受験の時の話は昨年9月のロシア語特別講座の講演お聞き
しましたが、当時はペレストロイカの直後で社会が混乱していた時で、また
ジャーナリズム学科ということもあり、特別な形式の入学試験だったという
面白いお話でした。見事合格され、卒業された後は教師をしておられました。 

去年の特別講座にて


エレーナ先生の初来日は2012年だったそうです。その後2023年に名古屋に
来られ、ユーラシア協会の山崎タチアナ先生の日本語クラスに通われたのが
きっかけとなり、今回講師をお願いすることができました。とてもやさしく、おっ
とりとした方ですが、ユーモアのセンスもお持ちで、このクラスは現在、あの難しい
「運動の動詞」の勉強に取り組んでいるのですが、日常生活の報告をしたり、例文を
読んだりしながら生徒たちは先生のコメントに思わず笑ってしまうこともよくあります。

なお、今年のロシア語特別講座(9月14日)でも彼女に講演をお願いする予定です。
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第9回新春サモワールお茶会報告(その3) 参加者の感想

2025年02月05日 | サモワールお茶会
このお茶会に参加されたNさんに感想を書いていただきました。
Nさんはロシア語勉強中で、去年のロシア語特別講座に来てくださった
方です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  サモワールお茶会に参加させていただき、ありがとうございました。
美味しいお茶と、美味しい料理・お菓子を堪能し、素敵な日曜日の午後を
過ごすことができました。

サモワールの語源は、【サーミ:自分】、【ワリーチ:沸かす】という言葉が組み合わさり、
『自分で沸かす』という意味になるそうです。知っている単語の組み合わせで構成されていたのが
驚きでした。同時に、知らない単語に出会っても、分解して考えれば、意味を推測出来るのでは
ないかと思いました。今後のロシア語学習のヒントを頂きました。

ゲストのアントニーナさん、クセーニャさんのユーモアを交えたお話は大変興味深いものでした。
ロシアでは学校の授業が終わった後に、芸術学校に通うというお話。ムルマンスクでは、
陽が沈まない・昇らない時期があり、オーロラを見るのは特別珍しいものではないこと。

昔の新年のお祝いの話題では、お休みが長く、働くことが禁止されていた時代があったこと。
女の子たちが占いをする話で、テーブルに放った鶏が器に入った米を食べるか、水を飲むかで、
未来の夫がどんな人かを占う話等々、ロシアに行きたくなる話題が盛りだくさんでした。

また、参加者の方の自己紹介では、みなさんいろんなきっかけでこの会に参加されていることを
知り、ご縁だなと感じると共に、流暢なロシア語に良い刺激をいただきました。ウズベキスタン、
エストニアに住んだ方の話、シベリア鉄道でのロシア旅行体験談なども聞いて旅行したい国が増えました。

 アントニーナさん、クセーニャさん、スタッフ・参加者のみなさま、楽しい時間を
ありがとうございました。

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第9回新春サモワールお茶会報告 その2

2025年02月04日 | サモワールお茶会
サモワールをテーブルに飾って お茶会の始まりです!

元受講生の奥村さんが良い香りのフレーバーティを差し入れてくださり、紅茶はこれとプレーンなものと
2種類お出ししました。サモワールの前にある料理は「毛皮のコートを着た鯖」です。一番下に
ポテトサラダ、その上に酢締めの鯖と玉葱のサワークリーム和え、さらにビーツのサラダを重ねた
もの。ロシアでは普通は鯖ではなくてニシンが使われます。

左がビーツとジャガイモ、ニンジン、タマネギ、キュウリのピクルス入りのサラダ「ヴィネグレット」、
右はキノコのマリネです。このボウルやスプーンはロシアの名産品「ホフロマ塗り」です。


パンとロシアのチョコレート(アントニーナさんの差し入れ)。

その他にりんごのケーキ「シャルロトカ」やドライフルーツ入りのケーキも。


この色のきれいなビーツや香草のディルなどは普段日本の食卓には出て来ないもので、初めて食べた
という方もありました。お料理を食べながらみなさんの緊張もほぐれて、この後、自己紹介も兼ねて
ロシア語との関わりについていろいろなお話が出ました。ウズベキスタンに住んでいた方、エス
トニアに留学された方、日本でのビジネスでロシア語を使っているという方なども来ておられました。

ゲストのお二人はほんとうに日本がお上手でしたが 参加者のロシア語レベルに合わせて
分りやすくロシア語で話してくださったので みなさん楽しくロシア語のうで試しができたのでは
ないでしょうか。

左が柴田クセーニアさん、右がスピーチをしてくださった鶴口アントニーナ さんです。


最後にみんなで記念撮影を。

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第9回新春サモワールお茶会報告

2025年02月02日 | サモワールお茶会
1月26日(日)午後1時からロシア語教室で第9回新春サモワールお茶会が開かれました。
現役のロシア語講座受講生、元受講生、去年の特別講座などに参加してくださった方など
11名がロシア語教室でサモワールと今回のゲストの鶴口アントーニーナさんと
そのお友達の柴田クセーニアさんを囲んでゆっくり紅茶を飲みながらおしゃべりしました。
この素敵なサモワールなんですが、残念ながら故障してしまい、実際に使うことができなくなって
しまいました。これをテーブルの真ん中に飾って

まず最初に鶴口アントニーナさんにスピーチをしていただきました。

「私が育ったムルマンスク州はロシアの北、北極圏にあります。夏には
二カ月にわたって24時間太陽が沈まない日が続きます。また冬には
反対にまったく太陽が出て来ない日々が続きます。
でもオーロラはしょっちゅう見ることが出来てとてもきれいでした。

小学校の一年生から音楽学校のチェロ科に通いました。通常の授業の
後に別棟の音楽学校に週に3-4回は通って専門のチェロのレッスンを
したり、楽典を学んだりしました。また専攻の違う生徒たちが全員
集まって合唱することもあり、私はこれが大好きでした。楽典の勉強は
嫌いだったので時々サボることもありました。でも先生が親に
電話したのですぐに発覚して叱られましたけれど。

普通の学校の勉強をする上に音楽学校に通うのはなかなか大変でした。
音楽学校ではしょっちゅう試験があり、家でもみっちりと楽器の
練習をしなければならなかったのです。私はその後モスクワのグネーシン
音楽院に進学し民族音楽や歌(合唱)を学ぶことにしました。チェロは
もうずっと弾いていません。

グネーシン音楽院時代に面白かったことは田舎に行って、そこで村人たちに
歌われてきた古い歌を聞いて録音したり、さらにそれを楽譜にすること
でした。ずっと歌われてきた古い歌も受け継ぐ人がいなければそれっきり
失われてしまいます。その実習では文化を受け継ぐことの大切さを
知りました。」

さらに昔のロシアでの新年のお祝いについて 面白いお話を聞きました。
新年には若者たちがちょっと滑稽な、時には恐ろしい扮装をして近所の家々を回り、その家の
主人を褒め称える歌を歌うと、その家の人たちは彼らにパイをふるまいました。そのお礼が
お粗末だと今度は若者たちは「パイをくれないとあんたの牛の角をひっぱって
奪ってしまうぞ!」
と脅すような歌を歌ったのだそうです。みんな、こんな風に脅されたくないし、よい年を
迎えたいのでたっぷりとパイをご馳走したということです。

その後には特に少女たちがよくしていた占いのお話もありました。その中でも
面白かったのは
鶏を使った占いのお話。テーブルの上に 穀物、水、コインを並べてそこへ鶏を放ち、まず最初に
鶏がつつくのはなにか、で未来の夫を占いました。穀物をつつけば 未来の夫は働き者です。
水のところに向かえば夫は飲んだくれ!そしてコインをつついたのなら夫はお金持ち、
というわけです。ある時アントニーナさんもこの占いをやってみたことがあって、、、その時
鶏は穀物も水もコインも選ばず、糞をしてしまったのだそうで、、「これでは未来の夫はどんな人?」
というので一同、大笑いしてしまいました。






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