サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

第85回 ロシア語サロン開催のお知らせーテーマは「サハリンの今」

2012年04月25日 | ロシア語サロン
お待たせしました!久しぶりにロシア語サロン開催のお知らせです。

日時:5月20日(日)午後2時から4時

ゲスト:アリビーナ・ブレンコーワさん
お話のテーマ:「サハリンの今ーユジノサハリンスクを見て」

場所:愛知民主会館3階ロシア語教室
   (名古屋市東区葵一丁目22-26 TEL 052-526-1150
    地下鉄東山線「新栄町」下車、2番出口から徒歩2分)
参加費:800円(日本ユーラシア協会員は600円)

日本ユーラシア協会愛知県連のロシア語講座の講師でもあるアリビーナ・ブレンコーワさんはサハリンのご出身です。ユジノサハリンスクで中学の理科の先生をなさっていたのですが、思いがけない日本人との出会いがあって来日、結婚されてもう20年以上日本にお住まいです。

当ブログでご紹介していますが ユーラシア協会のお料理サークル「ペーチカ」では料理の指導もされています。お料理もお上手なのですが、アリビーナ先生はロシア語人形劇のプロデューサーでもあり、お人形や舞台装置を一人で作ってしまうアーティストでもあります。

サハリンはかつて樺太と呼ばれ南側は日本領でした。現在も日本領時代の建物がまだ残っており、鉄道も日本製のものがまだ使われているところもあるそうです。日本の古い鉄道が現役で動いているところが見られるということで鉄道ファンがサハリン見学に行くという話も聞いています。

まるでどこかの県庁か市役所のように見えるこの建物はユジノサハリンスクにあるサハリン州立郷土史博物館です。この建物は1937年(日本時代)に建てられた樺太庁博物館だったそうです。当時はこの町は「豊原」という名前でした。


今回のサロンでは、この4月にお里帰りされたアリビーナ先生にサハリンのお話をうかがいます。ごく短期間だったのでユジノサハリンスクしか見られなかったとのことですが、町はどんどん変わっているようです。日本の領土から最も近いロシアの州のひとつであるサハリン州ですが本州の真ん中に住んでいる私たちには遠いところ
でほとんど情報を目にすることもありません。サハリンの状況をお聞きする貴重な機会と思います。
お話はロシア語でしていただきますが 通訳付きですので サハリンに興味のある方はぜひおいでください。

参加お申し込みは:
日本ユーラシア協会事務所:052-526-1150
メール:kokoshka2011@gmal.com
(できるだけメールでお願いします。)

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ロシア兵捕虜慰霊祭

2012年04月22日 | イヴェント
4月1日(日)午後2時から平和公園のロシア兵捕虜墓地で日露戦争時のロシア兵捕虜(名古屋で亡くなった15名)の慰霊祭が行われました。慰霊祭は日本ユーラシア協会愛知県連とハリストス教会の共催で行われ、松島神父様と教会の聖歌隊の方々が毎年ここでミサをとりおこなってくださっています。

4月1日は雨模様で冷たい風が吹く日でしたが在大阪ロシア領事館のアレクセイ・ウソフ領事、日本ユーラシア協会会員、「ロシアとの友好・親善ををすすめる会」会員など約40名が参加し、名古屋で亡くなったロシア兵の冥福を祈り、日露全戦没兵士と東日本大震災の犠牲者に黙とうを捧げました。ミサの後全員がお墓に献花を。


この後、愛知県連の合唱団「ミール」が「ロシアわが祖国」と「ふるさと」を献歌し、あいにくのお天気なので短時間でしたが「パミンキ」(追善のもてなし)がありました。

日露戦争後名古屋には数か所の捕虜収容所があり、数千人の捕虜がいたとのことです。名古屋の収容所で亡くなった15人のロシアの兵士は最初は東区にあった陸軍墓地内に埋葬されていたそうです。名古屋の空襲や墓地の移転などでよくわからなくなっていたのだそうですが1990年に日本ユーラシア協会員によって再発見され、ユーラシア協会愛知県連やハリストス教会の呼びかけで市民から募金もあり、15基の墓が再建されました。
1991年から毎年4月の第一日曜日にここで慰霊祭が行われています。

今では亡くなった15人の名簿も確認されているそうです。名簿によると15人のうち大半は20-30代の人で、肺炎や結核で亡くなっています。せっかく戦争を生き延びたのに 故郷を遠く離れた異国で死ぬことになったまだ若い人たち。どんなに無念だったことでしょう。

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初めて見たロシア その6 -お土産編

2012年04月22日 | 旅行
Mさんのロシア旅行報告、最終回はお土産編です。初めて行った外国で効率よくお土産を買うのはなかなか難しいものですが 彼女は短い滞在の中で素敵なものをみつけてこられました。その一部を見せていただきましょう。

卵の形のゴージャスなペンダント。一つは自分用、もう一つはお友達に。


ソ連時代の勲章です。左下のは「大祖国戦争 前線」と書いてあり、対ドイツ戦の前線で功績があった兵士に与えられたものではないでしょうか?


ロシアの女性が髪や肩にかける大判のショール「プラトーク」です。とてもシックな色合いでMさんにお似合いです。


ロシア語教室のクラスメートにもこんなかわいいお土産をくださいました。カラフルなお菓子の詰め合わせですが、右下にある卵型のものは木製のオーナメントです。旅行の日程はちょうどイースターの直前でした。キリスト教ではイースターは盛大にお祝いする祝日、ロシア正教でもゆで卵をきれいに装飾したものを作り、プレゼントする習慣があります。


ロシア語の先生に新聞や雑誌を。エリザベス女王の秘話やベン・アフレック情報、また「私はこの人のためにこんなにつらい思いをさせられた、、」というある女性歌手の愛の実話、、など興味深々の記事が!Mさんはご自分にもお料理やファッションの雑誌を買ってこられました。「自分で読んで楽しめるようにロシア語の勉強をがんばります!」とのことです。


Mさんの初めてのロシア旅行報告、いかがでしたでしょうか?
たくさんの楽しい写真を投稿してくださったMさん、ほんとうにありがとうございました。
これからもロシア語の勉強頑張ってくださいね。


コメント (2)
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初めて見たロシア その5 -おとぎの国?

2012年04月17日 | 旅行
Mさんが滞在したホテルはイズマイロヴォにありました。都心からはちょっと離れますが、主にロシアの工芸品、民芸品を売る店が軒を並べるヴェルニサージュという大きな市場があり、お土産を買うには便利なところです。お部屋は10階だったそうですが この部屋の窓から見えたのはこんな風景。


まるでおとぎの国のようですが、ここは「イズマイロヴォのクレムリン」というテーマパークみたいな施設らしいです。昔のロシアの古い建物や町の様子が再現されていて、民芸品を作る体験コーナー、ショウを見られるステージやレストランなどがあるそうです。



このテーマパークの宣伝の看板です。「ミュージアムもあって勉強にもなるし、体験コーナーやりエクスカーションもあります。 お子さんのお誕生日のイヴェントなんかにいかが?」結婚式もできるそうですよ。


はい、ウオッカの歴史ミュージアムもあります。


Mさんは残念ながらこのテーマパークには行ってないとのことですが ヴェルニサージュでショッピングしました。民族衣装を着たレトロなマネキンさん。


ポスター売り場?真ん中あたりに 勧められたお酒を"HET"ときっぱり断っているおじさんの絵がありますが これはソ連時代の禁酒キャンペーンのポスターです。


やっぱり寒そうです。先頭を歩くおばあちゃんの帽子、いいですね!


ー続くー(次回が最後です。)

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初めて見たロシア その4 -モスクワの青い馬

2012年04月16日 | 旅行
Mさんのロシア旅行報告を続けます。

3月のモスクワの街角に立っていた青い馬!


Mさんの記憶によればお店の前にあったものだそうで「なにかオブジェのようなものでは?」とのことです。いったいこれは何だったのでしょう?


実はこの写真がきっかけとなってMさんの写真をブログに掲載させていただくことになったんです。クレムリンや赤の広場の写真はだれでもどこでも見ることができますが、こんな写真はまず見られないでしょう?ロシアやロシア語に興味のある方々にこのブログで最新のモスクワの町の表情をおすそ分けしようということになりました。

こちらはカフェです。シンプルな外観がいいですね。内装はどうなってるんでしょう?


モスクワ川の風景。


ロシア文学が大好きなMさん、短いモスクワ滞在の中で訪ねたのはトルストイの家博物館。渋い選択ですね。レフ・トルストイ伯爵はトゥーラの近くの領地がありましたが、1882年から1901年までモスクワではこの家に住んでいたのだそうです。


ーーーー続くーーー

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初めて見たロシア その3 - 街角で

2012年04月12日 | 旅行
Mさんのロシア旅行報告、まだまだ続きます。

さて、ここはどこでしょう?


答えはグム(赤の広場に面している総合デパート)の中。ロシア語ではГУМ。
ソ連時代は”Государственный Универсальный Магазин”(国立百貨店)だったのですが 今では”Главный Универсальный Магазин”(総合デパート)の略だとか。

モスクワのバス


車のショールーム?


色遣いや屋根の上のドームなどロシア的!Mさんのお話によると これはプーシキン美術館のそばで、「新しい美術館」と聞いたような気がするとのこと。


モスクワのマクドナルド。завтрак は朝ごはんという意味ですから”Макзавтрак”は「朝マック」というところでしょうか?オムレツ、ベーコン、豚肉、じゃがいも、チーズ入りだそうですからけっこうボリュームがありますね。左下の"НОВИНКА"は新製品という意味です。"Биг Брекфаст Ролл" は英語の”big breakfast roll ”をキリル文字で書いたもの。ちょうど日本語のカタカナ英語のように英語の単語をキリル文字で書いた言葉が今のロシアには氾濫しています。


最後は「無名兵士の墓」(クレムリンの壁沿い)の永遠の火を守る衛兵さんです。零下7度の中
微動だにせず立っていました。このまま凍ってしまいそうです。


衛兵の交代のセレモニーもあります。ご覧になりたいかたはこちらを

ー続くー






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初めて見たロシア その2 クレムリンの聖堂広場

2012年04月11日 | 旅行
Mさんのロシア旅行報告の続きです。パック旅行ではなく、一人旅ということでお出かけ前はいろいろ心配されていたのですが、お天気もよく、寒さもそれほどでもなかったとのこと、3月22日に関西空港から飛び立って26日に帰国という短い旅行でしたが、初めてのロシアを満喫して「すごく楽しかった!」とのことです。

さて赤の広場は長方形の形をしています。ヴァスクレセンスキー門から入って行くと一番奥が聖ワシーリー寺院、右側はクレムリンの城壁に面しています。クレムリンはロシア語ではКремль、これは城壁のことで、その名のとおりクレムリンはぐるりをこんな城壁と塔で囲まれています。


それではそのクレムリンの中に入って行きましょう。


見どころはいっぱいありますが 圧巻なのは敷地の中心にある「聖堂広場」と呼ばれる一角。聖堂がいくつも立っています。これはクレムリンの南側、モスクワ川に近い方にあるアルハンゲリスキー聖堂です。素敵な写真ですね!


こちらはブラゴヴェシェンスキー聖堂、後ろは大クレムリン宮殿です。


ウスペンスキー大聖堂の入口です。フレスコ画は17世紀のもの。ここで歴代の皇帝の戴冠式が行われました。内部もフレスコ画やシャンデリアで豪華に飾られています。Mさんがモスクワでもっとも感動した場所のひとつだったそうです。


クレムリンの大会宮殿に取り付けられていた双頭の鷲。


                                 -続くー
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初めて見たロシア - 赤の広場へ

2012年04月10日 | 旅行
この3月に日本ユーラシア協会愛知県連のロシア語講座で文法初級クラスを終えたばかりのMさんが3月末にロシア旅行に出かけました。ロシア文学が大好きで、熱心にロシア語を勉強している彼女ですがロシアに行くのは今回が初めてでした。ロシア語学習歴半年の彼女が見たロシアはどんな風だったのでしょうか。写真を投稿してくださったのでご紹介します。今年3月のモスクワです。

ロシアに向けて出発したのは3月22日。
シェレメチェヴォ空港からホテルに向かう途中 初めて見たモスクワの景色。「アシャーン」(ショッピングセンター)の赤いネオンが見えています。


滞在したホテルはイズマイロフ駅のそばの「ザ・ウエスタン・ヴェガ」。ホテルの朝食です。フルーツいっぱいでおいしそうですね。ちなみにお花は造花だったそうです。




到着の翌日、このイズマイロフ駅から地下鉄に乗って赤の広場やクレムリンを見学に出かけました。この写真を撮っていたら おじさんに注意された(みたいだった?)そうですが、


赤の広場のそばで地下鉄を降り、外へ出ると雪がちらついていました。


モスクワの観光名所のはずですが 寒いせいか、お土産屋さんも閑散としていますね。


赤の広場の入口、ヴァスクレセンスキー門です。


この建物は歴史博物館です。


そしてついに赤の広場へ!右側がレーニン廟、正面に見えるネギ坊主のかわいい教会が聖ワシーリー寺院です。ロシア好きなら胸がキュンとしてしまう風景ですね!

                                -続くー

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