講師 内堀信嶺先生(日本書道教育学会審査会員)
受講生 7名(内 1名 初参加)
まず、学習の基本として、目的に合わせた筆使いについて学びました。
筆の軸を直立させて丸みや深みのある線の書き方、
少し右手前に傾けて書く書き方、
筆の軸を先行させて強い線を書く書き方等です。
今年の課題として全員で石鼓文に挑戦しました。
石鼓文は、中国最古の刻石で、戦国時代(紀元前300年頃)のものとされ、
太鼓形の10個の石に秦篆 (しんてん) に近い文字が刻まれています。
ねらいは、筆をねる等、筆使いがいろいろできるようにするためです。
初めてなので、筆順を黒板に書いていただき、みな真剣に取り組みました。
続いて各自の課題に合わせて書を書き、先生に添削していただきました。
形にとらわれず第1印象を大切にして、
律動感や動きの変化、リズム感やにじみやかすれ、
余白の取り方など作品に合わせて指導していただきました。
今回は人数が少なく残念でしたが、
仕上がった作品を表装して、2階ショーケースに展示しましたのでご覧ください。
「今の自分の作品は、昨年とも来年とも違う、
二度とない今の自分を表現している。
だから記録として大事にしてください」
という先生の言葉が心に残りました。
指導員 勝山