鶺鴒鳴く候となりました。
七十二候も始めて一年たちました。昨年のこの時候には白鶺鴒が庭に来て写真を撮ろうとしましたが逃げられました。今年はその姿をまだ見ません。
母の本は東急(白木屋)の包装紙でカバーが掛けられておりましたのでその頃購入したのが分かります。本は「古典折り紙」佐久間八重女 著 平凡社 です。
この八重女氏、70歳を過ぎて花紋折とからや折を考案した内山光弘氏に師事し、「今91歳にして矍鑠としてその技術に磨きをかけ」と序文にあります。その前は紙人形作家としてご活躍された方のようですが70歳からの手習いとはすごいです。
凛としたご老女の近影と「万代に森羅の姿知恵よびと うしつとうるかみの尊き」とちらし書きの見事なお手が載っています。そのお手はたゆまぬ好学心を物語っているように感じます。
今日のは渋めで、秋の深まってきたこの季節にしっくりと馴染む感じですね。