清明となり 燕来る 候となりました。
庭は萌えだした芝生の上に桜の花びらが散り敷いて淡いコントラストが綺麗です。若葉や花々、鶯や鳥達の声も華やいで、清明の頃は生命の活気を感じます。
先月末、旧交を温める素敵な出会いがありました。
その帰り道、銀座の野の花へ寄りました。卯の花を包みたかったのですが見つからず、きぶし(木五倍子)の花を求めました。この包方は卯の花包ですが、春の垂れた花も包んでいいことになっています。
きぶしは包むには難しい花ですが珍しいので挑戦してみました。春のイメージで浅黄と玉子色の紙を合わせてみました。
月並みですがこれから月初には月の異称を書いてみることにします。四月は卯月の他にこんな呼び方があります。
孟夏 清和月 卯の花月 鳥来(とりく)月 鳥待月 夏初(なつはつ)月 得鳥羽(えとりは)月 花残月 麦秋 首夏(しゅか) 畏月(いげつ) 初夏月 祭月 木の葉採月 仲呂
いろいろありますね。
四月の呼び方、それぞれになるほどと頷けますね。でも、猛夏というのには「エ~?」と思いましたし、仲呂というのは何なんでしょう? おもしろいですね。
昔、便箋に時候の挨拶とか付いていましたね。それとピンクのインクの吸い取り紙。
孟夏は四季を孟、仲、季と三つに分けた呼び名です。孟には、始め、頭の意味がありますので4月はもう夏で孟夏となります。
仲秋はお馴染みですがそれは秋の真ん中で、その前の月は孟秋、後は季秋です。
仲呂は、楽器の音色のようでそれぞれ月毎にありますからお楽しみに!
インク取り懐かしいですね。
間違いを指的して頂いて慌ててご返事いたしました~
木五倍子は草木染の黒色を染めるのに使われると聞いた事があります。
いよいよ明日入院です、暫くご無沙汰致します。