SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

三毬杖

2007-01-17 05:06:52 | 
体調不良の徒然に「日本の美術12・遊戯具」と「銀花16号・日本の羽子板」をめくってみました。

昨日「左義長もすんで」と書いて「左義長って三ぎっちょではなかったかしら?」を確認したい為もありました。
左義長はお正月の宮中での厄除け行事ですが庶民にはどんど焼きとして、お正月のお飾りなどを焼いて天に戻す行事として15日に行われています。

そして左義長はやはり「三毬杖(さぎっちょう)の意」とありました。
毬杖は杖で玉を打つお正月の遊具ですが壊れた毬杖を3本立てて火柱にして、天皇の書初めや年頭行事に使った物などと一緒に焼いたのが左義長の由縁ようです。
本には綺麗な「左義長羽子板」の写真がありました。左義長羽子板はこの様子を土佐派の画風で前面に宮中の寝殿、裏面に前庭での左義長の様子を胡粉で描いたもので、主に贈答に使われた為年々金箔などで華美になり贅沢禁止令も出たようです。
押絵羽子板の前段階の羽子板ですね。

民間でどんと焼きと呼ばれるようになったのは「とうと 尊」と囃しながら焼いた為だそうです。

m-tamagoさんのコメントのぶりぶりは私もその名称、形とも可愛いので持っていますがお香合として飾るよりお正月には山葵入れとして食卓を華やかにしてくれています。ぶりぶりは車輪の輪を打つ「振り振り」からきているのでしょうね。
ぶりぶりも華美になって贅沢禁止の対象になったようですよ。

お正月の遊びは「百人一首」などぜひ家族で楽しんでほしいものです。

(体調不良と書きましたらお見舞いのコメントを頂戴致しました。SAKURAがなければご縁がなかった方々からのお見舞いはブログ冥利として嬉しく拝見致しました。皆様ありがとうございました)