いや~。
「伯爵と妖精」の小説、面白いですね~。(´∀`)
話に勢いがあるんでしょうか。
読み始めると1冊を読み終わる迄、続きが気になって放置出来ません。
純粋な続き物ではなく、1冊ずつ話が独立していて助かりました。
根底にある、「プリンス」という存在は引きずっておりますが・・・。
『取り換えられたプリンセス』
『涙の秘密をおしえて』
『駆け落ちは月夜を待って(短編集)』
『女神に捧ぐ鎮魂歌』
『ロンドン橋に星は灯る』
前回の続きから上記5冊を読み終えました。
流石に、10冊目にもなると話が盛り上がってきました。
そして「目が~。目が~・・・!」となってきました(笑)。
休みながら読んだ方が良いと分かっていても、止められません!
それぞれの感想を・・・。
『取り換えられたプリンセス』
エドガーが本当に求めているのはアーミンではないのか・・・。
そんな考えに縛られるリディア。
それに気付いたからエドガーも、自分と一歩距離を置く様になったのではないか・・・。
エドガーが軽い気持ちで自分を口説いていると知っていたからこそ、
頑なに彼に心を開こうとしなかったリディア。
しかし、1年近く彼と一緒に過ごす内に本当のエドガーの姿を知り、
少しずつ彼に惹かれ始めていたのだった。
リディアの葛藤が良い!(>_<)
エドガーがアーミン云々は、ただのリディアの憶測です。
エドガーのリディアと何処か距離を置く態度は、
前作から続く、
「このままリディアを巻き込んで良いのか」
と悩み中だからです。
手駒としてではない、大切な存在に変わりつつあるからこそ悩むんですよね~。(´∀`)
ラストが可哀想で、思わず泣いてしまいました!(ノД`;)・゜・
行方不明になった公女問題やリディアが無事に戻ってきたことで、
ひとまずは一段落した夜。
リディアを守る覚悟が出来ないエドガーは、
「ゆっくり休んだ方がいい」
と彼女を一人残して部屋から出て行きます。
覚悟がないから、彼女を危険な目に遭わせた・・・。
そう考えるエドガーは、リディアに向き合う資格がないと逃げてしまったのでした。
色々なことがあったからこそ、一緒に居て欲しかったリディアは、
心が挫けてしまいます。
そして、いつの間にか妖精達が周りに集まっていることに気付きます。
「・・・妖精だけはいつでも傍に居てくれる」
だーーーーーっ!(ToT)
リディアが可哀想すぎでっ!!
でも、リディアがいい子なんだよね~。
多くを相手に望まないって言うのか、「仕方ない」って諦めちゃうのよね・・・。
そして、このままリディアは、スコットランドの実家へ里帰りしちゃうのでした。
『涙の秘密をおしえて』
大まかなあらすじはアニメ版と一緒だと思われます。
原作では、リディアとエドガーが黒妖犬に襲われた時、
ケルピーは助けに来ませんでした。(´∀`)
如何にアニメ版が、ケルピー仕様になっているかが分かりました(笑)。
前巻の続きで、スコットランドへ帰ったリディアが、
単独でマナーン島へ向かうとそこでエドガーと再開します。
ラストはアニメ版とほぼ同じでしたね。
しかし、リディアが異世界の二つの月を銃で撃ったカラクリが分かりました。
原作ではレイブンが裏方としてリディアに分からないように、
ナイフで仕留めてくれたのでした(笑)。
リディアが撃った弾は壁に当たった様です。
そうだよね~。
アニメ版みたいに、初心者がいきなり離れた的を当てられる筈がない・・・。
バンシーから妖精国(イブラゼル)の鍵を受け取ったエドガーは、
これからは復讐の為ではなく、
「貴族の義務(ノブレス・オブリージュ)」、
青騎士伯爵としてプリンスと戦うことを誓うのでした。
原作では馬車は二人っきりでした。(´∀`)
アニメ版の他の人と同乗はないよね~。
しかし、二人の距離は変わっておりません。
リディアもまだ、アーミンのことが頭から離れません。
エドガーもようやく、リディアのことを守ろうと思い始めたばかりです。
『駆け落ちは月夜を待って(短編集)』
発売順に読んでいるのですが、
この1冊は『取り換えられたプリンセス』の後に読んだ方が、すっきりすると思います。
最後の話が、リディアがスコットランドへ帰った時の話だからです。
クリスマス当日の、朝から晩の話となっております。
ラストは、不思議な力でロンドンとエジンバラの距離がなくなり、
二人が短時間だが一緒に過ごす・・・というクリスマスに相応しい、
ロマンチックな話で終わります。
あとは、ケルピーとの出会い編も入ったお得な短編集だと思います(笑)。
まあ、表題にある『駆け落ちは月夜を待って』が一番面白かったかなと・・・。
騙されたリディアが無理矢理結婚することになっても、
「あちこちに圧力掛けてでも白紙に戻すつもりだったし、国教会の司教を買収することだって真剣に考えてたんだ」
というエドガーの本気か嘘か分からない台詞が良かった。(´∀`)
『女神に捧ぐ鎮魂歌』
いよいよストーリーが佳境に入った気がします。
エドガーの宿敵「プリンス」も、
とうとうイギリス入りを果たしたとの情報で、
エドガーと彼が率いる組織「朱い月」も緊張が高まっていた。
そんなことは知らないリディアは、
いつも通り自由に振る舞いエドガーを心配させていた・・・。
いいね~。いいね~。
振り回されるエドガーは見ていて楽しい(笑)。
いきなりですが、この巻はレイブンが主役だと思っております(笑)。
エドガーとの出会いが描かれておりました。
その時の台詞がレイブンにとって、重要な呪文になったようでした。
「これからはお前自身が、精霊を動かす存在になるんだ」
精霊に支配されていたレイブンが、エドガーの言葉を思い出し自分を取り戻す。
エドガーとレイブンの絆がメインテーマで良かったです。
ラストではリディアも自分の気持ちを自覚し、エドガーに告白します。
「あなたと結婚するわ!」
例え、エドガーの中でアーミンが誰にも代われない存在だとしても、
それでも自分はエドガーの傍に居たい・・・!
エドガーも、再びプリンスの手先となったアーミンに、
「僕はリディアが好きだ。僕の命はリディアのものだ。彼女の為にしか死ねない。彼女と生きたい」
そう胸の内を告白します。
・・・アーミンの気持ちを思うと切ないです。
きっとアーミンは、リディアと出会った時に直感したのだと思います。
リディアはエドガーにこれからの希望を与えられる人。
自分では破滅への道しか共に歩むことは出来ない・・・。
そう考えたからこそ、例えエドガーを裏切る様に見えても、
影からエドガーの為になることをしようとしたのだと思います。
今迄、復讐の為だけに死んでも構わないと思っていたエドガーに、
「生きる」
ことを考えさせたリディアは本当に素晴らしいと思います。(ノД`;)・゜・
もしかしたらそれは、リディアの中に自分と似て異なる孤独を見たからでしょうか?
そんなリディアを、意識しなくても「支えたい」と思ったのではないでしょうか?
・・・私個人の勝手な感想です。
そして、危険な場所からケルピーによって助け出されたリディアは、スコットランドへ向かいます。
エドガーが迎えに来たらリディアを帰すという、ケルピーと約束をしたまま・・・。
リディアもとうとうエドガーへの気持ちを自覚し、
物語は一気に最高潮を迎えます!
『ロンドン橋に星は灯る』
前巻の続きです。
引き続き、ロンドン橋が今作も鍵となります。
百年前の最後の青騎士伯爵グラディスが、
ロンドン橋で自らと引き換えに、
プリンスからイギリスを守ったことが分かります。
そして、エドガーとプリンスの最後の対決があります。
フレイアという希少な宝石を使って、
記憶を移し替えることでプリンスは存在し続けてきたという。
今まさに記憶の移し替えが行われる瞬間、
エドガーはそれを奪い、自分に移し替えることに成功します。
それによって次代のプリンスはいなくなる・・・。
そして、エドガーの目の間で、
老体のプリンスは自害を果たすのだった。
「おまえには、私を殺すことは出来ない」
まるで、呪いの様な言葉を残して・・・。
これでプリンスが命令した魔物達のロンドンへの進行も防げた。
いつ、自分の中で「プリンス」が目覚めるのか不安を残したまま・・・。
ケルピーの魔法の所為でエドガーの記憶を失くしていたリディアだったが、
二人の絆によってリディアも無事に記憶が戻り、正式な婚約を果たすのだった。
ちょっ・・・!
すっごい、クライマックス展開なんですけどっ!Σ( ̄□ ̄)
プリンスの器となることから逃げて来たエドガーが、
最終的には自らプリンスになることを選ぶなんて・・・っ!
全ての鍵がエドガーに集まるってのが、凄い展開ですよっ!
<青騎士伯爵位=メロウの宝剣>
<イブラゼルの鍵>
<初代・青騎士伯爵の妻グウェンドレンの指輪>
<青騎士伯爵家の宿敵 プリンスの記憶>
これらに不確定要素として、
<フェアリードクターのリディア>
が加わるのですねっ!(*゜∀゜)=3
これからの展開に益々目が離せませんよ~!!
この巻では、エドガーのリディアに対する気持ちが本物になっていたのが良かった!
流石、前巻でアーミンに決意表明しただけのことはあります!
冒頭の方でリディアを迎えにきたエドガーが、
これまでリディアが見たこともないような笑みを浮かべるシーンがあるのですが、
これがまた良いっ!
自然と大切な人へ向けるエドガーの笑みに何だか癒されたよ。
あと、ラストの方でグラディスのスターサファイアが、
エドガーを傷つけようとした時にリディアが庇って倒れます。
『リディアを抱き止め、エドガーはその場に膝を付いた。
背中にまともに剣を受けた彼女は、瞼を固く閉じたまま動かない。
「リディア・・・」
頬にかかるキャラメル色の髪をそっとよけながら、どうしていいか分からなくなって、今度は髪が乱れる程、強く抱き締める。
「何故、君が・・・。守ると約束したのに!」』
エドガーの混乱した気持ちが上手く表現されていると思います。(´д`)
いつでも沈着冷静なエドガーが、こんなに混乱するなんて・・・!
そして、リディアが気絶しただけだと知ると、
『安心すると同時に、彼女をしっかりと抱き締めながら、エドガーは長いこと忘れていた神の名を呟いていた。頭ごとかき抱き、頬を寄せる』
エドガーーーーーッ!(ノД`;)・゜・
どれだけリディアが大事な存在かが分かります!
リアルにシーンが想像出来たもんっ!
兎に角!
ラストも教会のキスシーンというロマンチックな終わり方でした。
さあ!
この勢いで続きを読みたいと思います!
冬休み中には既刊全巻を読み終わりたいです。
1月25日に新刊『すてきな結婚式のための魔法』なる物が発売されるからです!
何このタイトルっ!?
遂に結婚式の話なの!?
それとも結婚式に向けての準備の話!?
すっごい楽しみです!(*゜∀゜)=3
興奮しておいてなんですが、
・・・実は同著者の『魔女の結婚』シリーズや、
『花咲く丘の小さな貴婦人』シリーズが気になりだしております。
『魔女』シリーズは14冊程出てるからな~。
ちょっと考え中です。
それでは、また。
次は既刊全巻を読み終えたら感想を書きたいと思います。
「伯爵と妖精」の小説、面白いですね~。(´∀`)
話に勢いがあるんでしょうか。
読み始めると1冊を読み終わる迄、続きが気になって放置出来ません。
純粋な続き物ではなく、1冊ずつ話が独立していて助かりました。
根底にある、「プリンス」という存在は引きずっておりますが・・・。
『取り換えられたプリンセス』
『涙の秘密をおしえて』
『駆け落ちは月夜を待って(短編集)』
『女神に捧ぐ鎮魂歌』
『ロンドン橋に星は灯る』
前回の続きから上記5冊を読み終えました。
流石に、10冊目にもなると話が盛り上がってきました。
そして「目が~。目が~・・・!」となってきました(笑)。
休みながら読んだ方が良いと分かっていても、止められません!
それぞれの感想を・・・。
『取り換えられたプリンセス』
エドガーが本当に求めているのはアーミンではないのか・・・。
そんな考えに縛られるリディア。
それに気付いたからエドガーも、自分と一歩距離を置く様になったのではないか・・・。
エドガーが軽い気持ちで自分を口説いていると知っていたからこそ、
頑なに彼に心を開こうとしなかったリディア。
しかし、1年近く彼と一緒に過ごす内に本当のエドガーの姿を知り、
少しずつ彼に惹かれ始めていたのだった。
リディアの葛藤が良い!(>_<)
エドガーがアーミン云々は、ただのリディアの憶測です。
エドガーのリディアと何処か距離を置く態度は、
前作から続く、
「このままリディアを巻き込んで良いのか」
と悩み中だからです。
手駒としてではない、大切な存在に変わりつつあるからこそ悩むんですよね~。(´∀`)
ラストが可哀想で、思わず泣いてしまいました!(ノД`;)・゜・
行方不明になった公女問題やリディアが無事に戻ってきたことで、
ひとまずは一段落した夜。
リディアを守る覚悟が出来ないエドガーは、
「ゆっくり休んだ方がいい」
と彼女を一人残して部屋から出て行きます。
覚悟がないから、彼女を危険な目に遭わせた・・・。
そう考えるエドガーは、リディアに向き合う資格がないと逃げてしまったのでした。
色々なことがあったからこそ、一緒に居て欲しかったリディアは、
心が挫けてしまいます。
そして、いつの間にか妖精達が周りに集まっていることに気付きます。
「・・・妖精だけはいつでも傍に居てくれる」
だーーーーーっ!(ToT)
リディアが可哀想すぎでっ!!
でも、リディアがいい子なんだよね~。
多くを相手に望まないって言うのか、「仕方ない」って諦めちゃうのよね・・・。
そして、このままリディアは、スコットランドの実家へ里帰りしちゃうのでした。
『涙の秘密をおしえて』
大まかなあらすじはアニメ版と一緒だと思われます。
原作では、リディアとエドガーが黒妖犬に襲われた時、
ケルピーは助けに来ませんでした。(´∀`)
如何にアニメ版が、ケルピー仕様になっているかが分かりました(笑)。
前巻の続きで、スコットランドへ帰ったリディアが、
単独でマナーン島へ向かうとそこでエドガーと再開します。
ラストはアニメ版とほぼ同じでしたね。
しかし、リディアが異世界の二つの月を銃で撃ったカラクリが分かりました。
原作ではレイブンが裏方としてリディアに分からないように、
ナイフで仕留めてくれたのでした(笑)。
リディアが撃った弾は壁に当たった様です。
そうだよね~。
アニメ版みたいに、初心者がいきなり離れた的を当てられる筈がない・・・。
バンシーから妖精国(イブラゼル)の鍵を受け取ったエドガーは、
これからは復讐の為ではなく、
「貴族の義務(ノブレス・オブリージュ)」、
青騎士伯爵としてプリンスと戦うことを誓うのでした。
原作では馬車は二人っきりでした。(´∀`)
アニメ版の他の人と同乗はないよね~。
しかし、二人の距離は変わっておりません。
リディアもまだ、アーミンのことが頭から離れません。
エドガーもようやく、リディアのことを守ろうと思い始めたばかりです。
『駆け落ちは月夜を待って(短編集)』
発売順に読んでいるのですが、
この1冊は『取り換えられたプリンセス』の後に読んだ方が、すっきりすると思います。
最後の話が、リディアがスコットランドへ帰った時の話だからです。
クリスマス当日の、朝から晩の話となっております。
ラストは、不思議な力でロンドンとエジンバラの距離がなくなり、
二人が短時間だが一緒に過ごす・・・というクリスマスに相応しい、
ロマンチックな話で終わります。
あとは、ケルピーとの出会い編も入ったお得な短編集だと思います(笑)。
まあ、表題にある『駆け落ちは月夜を待って』が一番面白かったかなと・・・。
騙されたリディアが無理矢理結婚することになっても、
「あちこちに圧力掛けてでも白紙に戻すつもりだったし、国教会の司教を買収することだって真剣に考えてたんだ」
というエドガーの本気か嘘か分からない台詞が良かった。(´∀`)
『女神に捧ぐ鎮魂歌』
いよいよストーリーが佳境に入った気がします。
エドガーの宿敵「プリンス」も、
とうとうイギリス入りを果たしたとの情報で、
エドガーと彼が率いる組織「朱い月」も緊張が高まっていた。
そんなことは知らないリディアは、
いつも通り自由に振る舞いエドガーを心配させていた・・・。
いいね~。いいね~。
振り回されるエドガーは見ていて楽しい(笑)。
いきなりですが、この巻はレイブンが主役だと思っております(笑)。
エドガーとの出会いが描かれておりました。
その時の台詞がレイブンにとって、重要な呪文になったようでした。
「これからはお前自身が、精霊を動かす存在になるんだ」
精霊に支配されていたレイブンが、エドガーの言葉を思い出し自分を取り戻す。
エドガーとレイブンの絆がメインテーマで良かったです。
ラストではリディアも自分の気持ちを自覚し、エドガーに告白します。
「あなたと結婚するわ!」
例え、エドガーの中でアーミンが誰にも代われない存在だとしても、
それでも自分はエドガーの傍に居たい・・・!
エドガーも、再びプリンスの手先となったアーミンに、
「僕はリディアが好きだ。僕の命はリディアのものだ。彼女の為にしか死ねない。彼女と生きたい」
そう胸の内を告白します。
・・・アーミンの気持ちを思うと切ないです。
きっとアーミンは、リディアと出会った時に直感したのだと思います。
リディアはエドガーにこれからの希望を与えられる人。
自分では破滅への道しか共に歩むことは出来ない・・・。
そう考えたからこそ、例えエドガーを裏切る様に見えても、
影からエドガーの為になることをしようとしたのだと思います。
今迄、復讐の為だけに死んでも構わないと思っていたエドガーに、
「生きる」
ことを考えさせたリディアは本当に素晴らしいと思います。(ノД`;)・゜・
もしかしたらそれは、リディアの中に自分と似て異なる孤独を見たからでしょうか?
そんなリディアを、意識しなくても「支えたい」と思ったのではないでしょうか?
・・・私個人の勝手な感想です。
そして、危険な場所からケルピーによって助け出されたリディアは、スコットランドへ向かいます。
エドガーが迎えに来たらリディアを帰すという、ケルピーと約束をしたまま・・・。
リディアもとうとうエドガーへの気持ちを自覚し、
物語は一気に最高潮を迎えます!
『ロンドン橋に星は灯る』
前巻の続きです。
引き続き、ロンドン橋が今作も鍵となります。
百年前の最後の青騎士伯爵グラディスが、
ロンドン橋で自らと引き換えに、
プリンスからイギリスを守ったことが分かります。
そして、エドガーとプリンスの最後の対決があります。
フレイアという希少な宝石を使って、
記憶を移し替えることでプリンスは存在し続けてきたという。
今まさに記憶の移し替えが行われる瞬間、
エドガーはそれを奪い、自分に移し替えることに成功します。
それによって次代のプリンスはいなくなる・・・。
そして、エドガーの目の間で、
老体のプリンスは自害を果たすのだった。
「おまえには、私を殺すことは出来ない」
まるで、呪いの様な言葉を残して・・・。
これでプリンスが命令した魔物達のロンドンへの進行も防げた。
いつ、自分の中で「プリンス」が目覚めるのか不安を残したまま・・・。
ケルピーの魔法の所為でエドガーの記憶を失くしていたリディアだったが、
二人の絆によってリディアも無事に記憶が戻り、正式な婚約を果たすのだった。
ちょっ・・・!
すっごい、クライマックス展開なんですけどっ!Σ( ̄□ ̄)
プリンスの器となることから逃げて来たエドガーが、
最終的には自らプリンスになることを選ぶなんて・・・っ!
全ての鍵がエドガーに集まるってのが、凄い展開ですよっ!
<青騎士伯爵位=メロウの宝剣>
<イブラゼルの鍵>
<初代・青騎士伯爵の妻グウェンドレンの指輪>
<青騎士伯爵家の宿敵 プリンスの記憶>
これらに不確定要素として、
<フェアリードクターのリディア>
が加わるのですねっ!(*゜∀゜)=3
これからの展開に益々目が離せませんよ~!!
この巻では、エドガーのリディアに対する気持ちが本物になっていたのが良かった!
流石、前巻でアーミンに決意表明しただけのことはあります!
冒頭の方でリディアを迎えにきたエドガーが、
これまでリディアが見たこともないような笑みを浮かべるシーンがあるのですが、
これがまた良いっ!
自然と大切な人へ向けるエドガーの笑みに何だか癒されたよ。
あと、ラストの方でグラディスのスターサファイアが、
エドガーを傷つけようとした時にリディアが庇って倒れます。
『リディアを抱き止め、エドガーはその場に膝を付いた。
背中にまともに剣を受けた彼女は、瞼を固く閉じたまま動かない。
「リディア・・・」
頬にかかるキャラメル色の髪をそっとよけながら、どうしていいか分からなくなって、今度は髪が乱れる程、強く抱き締める。
「何故、君が・・・。守ると約束したのに!」』
エドガーの混乱した気持ちが上手く表現されていると思います。(´д`)
いつでも沈着冷静なエドガーが、こんなに混乱するなんて・・・!
そして、リディアが気絶しただけだと知ると、
『安心すると同時に、彼女をしっかりと抱き締めながら、エドガーは長いこと忘れていた神の名を呟いていた。頭ごとかき抱き、頬を寄せる』
エドガーーーーーッ!(ノД`;)・゜・
どれだけリディアが大事な存在かが分かります!
リアルにシーンが想像出来たもんっ!
兎に角!
ラストも教会のキスシーンというロマンチックな終わり方でした。
さあ!
この勢いで続きを読みたいと思います!
冬休み中には既刊全巻を読み終わりたいです。
1月25日に新刊『すてきな結婚式のための魔法』なる物が発売されるからです!
何このタイトルっ!?
遂に結婚式の話なの!?
それとも結婚式に向けての準備の話!?
すっごい楽しみです!(*゜∀゜)=3
興奮しておいてなんですが、
・・・実は同著者の『魔女の結婚』シリーズや、
『花咲く丘の小さな貴婦人』シリーズが気になりだしております。
『魔女』シリーズは14冊程出てるからな~。
ちょっと考え中です。
それでは、また。
次は既刊全巻を読み終えたら感想を書きたいと思います。