Sakita Blog

1級建築士事務所Sakita Space Design主宰
崎田由紀のブログ。

「風の影」

2007-02-03 00:11:00 | 本と雑誌
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=sakitablog-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4087605086&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=sakitablog-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4087605094&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
1945年のバルセロナ。霧深い夏の朝、ダニエル少年は父親に連れて行かれた「忘れられた本の墓場」で出遭った『風の影』に深く感動する。謎の作家フリアン・カラックスの隠された過去の探求は、内戦に傷ついた都市の記憶を甦らせるとともに、愛と憎悪に満ちた物語の中で少年の精神を成長させる…。17言語、37カ国で翻訳出版され、世界中の読者から熱い支持を得ている本格的歴史、恋愛、冒険ミステリー。以上「BOOK」データベースより

510先生のブログで見て、面白そう、、、と思い図書館で借りた。
これはすごい!ひっさびさに「大河」小説を堪能しました。作家カルロス・ルイス・サフォンは1964年生まれ。マジ?!って感じ。。なのは、なんかすごく古いお話を読んでいるような気がしてしまうから。同年代の人が書いたとは思えない。ディケンズとか、そんな匂いがする。。これを読んだら、「ダ・ヴィンチ・コード」が薄っぺらく思えてしまう、本格ミステリ。
描写にはホラーのような、官能小説のような部分もあるので、そういうのが苦手、という方にはお勧めできませんが。
とにかく面白い。文庫で上下2冊という長さなのに、一気読み。
コーンウェルが好きな人も、たぶんはまるんじゃないかな?myuaさん!Nちゃんの受験が終わったら読んでみて!(今日で終わったのかしら?)

16年前に、ハネムーンでバルセロナを訪れ。短い滞在期間に、ガウディをはじめとするモデルニスモの建築を一つでも多く見ようと欲張って、あっちこっち走り回った。本の中に出て来る地名に覚えはあるのだが、イマイチピンと来ない。
私が訪れた時は、オリンピック直前で、道もひろくて整然としていて、この小説の中のようなダークな感じはそれほどしなかったから。クワトロガッツも、見に行ったのに。モンジュイックの丘も。
ただ、早朝、散歩がてら建物を見物に行った時の朝もやの感じを思い出した。ひんやりとして、かすんだ町。
あと鮮烈に覚えているのは、疲れ果てて、最前列で、ものすごい音響の中、フラメンコをみながら寝てしまった事。
今でもダンナにいびきがうるさくて眠れないとこぼすと、あんな音の中で眠れた人が何を言う、と言い返されてしまう。。。

もう一度、バルセロナを訪れたくなった。
それと、この人の本を、もっと読みたい!