安藤ハザマは日本の準大手ゼネコン。その安藤ハザマがAIを活用したオフィスビル電力制御効率化システムを開発したとのこと。
安藤ハザマ、ビル電力をAIで制御 システム開発(2016/11/24 07:01 日経速報ニュース)
安藤ハザマは人工知能(AI)を使い、オフィスビルの電力制御を効率化する技術を発表した。AIは電気が使われるパターンなどを学び、必要な電力の需要を予測したり、最適な供給計画を立てたりする。AIがビルの電力源として太陽光発電を組み込んで供給計画を立てることで、電力会社から調達する電力量を2割減らせる。建築向けシステム開発のMirror Life(ミラーライフ、東京・千代田、占部祐二社長)など4社と協力し、電力制御システム「AHSES」を開発した。システムの特徴は、ビルの電力需要を学習できる点だ。過去の電力需要データをもとに将来の需要予測を導き出す。そのうえで、必要な供給量を満たすために太陽光発電や蓄電池など各電源をどの程度活用するかといった最適な計画を自動で立てられる。同時に、ビルの利用者はエネルギーの利用度合いをパソコンの画面からリアルタイムで確認できる。日ごとの必要なエネルギーを過去に遡って表示できる。供給する電力のうち、太陽光発電などで作った割合も確認できる。3月から安藤ハザマの技術研究所(茨城県つくば市)に導入し、需要予測と供給計画をもとに電力制御を効率化する機能が確かめられた。安藤ハザマはAIを使った工事の効率化も進めている。9月にはAIを活用してトンネル工事を効率化する技術を確立したと発表した。