EBITDAが企業財務用語として出てくる。大雑把に「税引き前利益」と訳されている場合があるが不正確であり誤りである。「利払い前・税引き前・償却前利益」とか「調整前利益」とでも訳されるのだろうか。
EBITDAはEarnings Before Interest, Tax, Depreciation and Amortizationの略である。税引き前利益に、特別損益、支払い利息、有形固定資産の減価償却費(Depreciation)、無形固定資産の償却費(Amortization)を加算したものである。
EBITA, EBITと言う用語が出て来ることもある。EBITAはEarnings Before Interest, Tax and Amortizationの略、EBITはEarnings Before Interest and Taxの略である。どう使い分けるのであろうか?企業価値算定にはEBITAが、M&A候補先評価にはEBITDAが、使われることが多いようだ。
EBITDAなどは会計基準に基づく指標ではない。EBITDAには問題点を指摘する向きもある。2002年のWorldcomの経営破たんの際にはこのEBITDAの不適切な利用による企業情報開示の問題が指摘された。他の通信事業者が敷設した光ファイバー回線をリースで受けているのに設備投資として取り扱い、そのリース費用が減価償却費に化け、EBITDAにおいてそれが加算されていたからだ。企業価値が過大に評価されていたのである。いずれにしても財務用語の意味合いを理解し適切に取り扱わなければならない。