神戸祭ヨットレース。
もう30年以上の歴史があり、孫悟空チームは過去に優勝したこともある。
しかし今回は、私と外やんしかオリジナルメンバーがおらず、同じクラブのKIKIさん、手の指骨折リハビリ中のアルテミスさんに応援をお願いした。
いつも盛り上がる前夜祭に向け寂しい一人回航。
しかし前夜祭ではセイルキティチームのH野女史が素晴らしい料理を準備していただき、本荘YCからの参加者は大満足。
加えてKIKIさんの特別バージョンのいちご登場。今まで差し入れしていただいたいちごの中でもさらにスペシャル版という、2個で500円くらいするという(値段じゃない)本当にスペシャルなのである。
船に戻っていちご&コーヒータイム。そして船中泊。
翌朝15ノット程度の東風が吹いている。予報では午後から風雨が強くなるらしい。
緊張が高まる。
今日はシートを引けないアルテミスさんにヘルムをお願いした。
0930クラス2,3がスタート、我々クラス1は1000スタート。
No.3をセットして予定通りリミットマーク側からジャストスタート。
すぐにスピンアップ。リソターダ艇の加速が素晴らしい。今回孫悟空は人手不足なので、ジャイブ一発でプロバーコースを引く。
この写真はヘルム3さんが撮ったもので、ブームの下に見える艇が孫悟空。
予報ほど風力が上がらないので、今の間にジブをNO.1に変更し、ひたすらプロバーをキープ。KIKIさんのナビゲーションは素晴らしい。
第1マークが近づくと風位がバラバラのブロー、ラルがあちらこちらに勃発。
海面とマストトップの風向が違う。
前方ではブローチングしてなかなか起きてこない艇もいる。早々にスピンダウンし、ジブに切り替えると風がまた後ろに回る。
再度スピンアップの準備をすると今度は風が前に回る、てな具合で風に翻弄される状況で辛抱しながら、ジブのまま第1マークへ。
セイルキティもヘルム3もすぐ後ろにいる。しかし回りの艇もIRCバリバリのレース艇。関空レース同様、普段見れない光景を堪能しつつ第2マークを目指す。
セイルキティもヘルム3もこのレグでかなり引き離すことができた。
すぐ目の前では最新スポーツボートの翔陽Jr(M34)がジェネカーでまたもやブローチングを繰り返し、更にマークタッチ。えらい修羅場を見てしまった。
風が南に回っているので我々もまたスピンアップ。良い風をつかむために最上を狙い、辛抱しながらは走らせるとラルに捉まった先頭集団に追いつくことができ、なんとクラス2,3の艇も併せて20杯くらいがスピンでゴール目指すことになった。
10メータ離れると風が違う海況で、ゴール寸前ブローチングする艇もある中、最上のラインで下艇に追い出されることを懸念しながら本部艇ギリでゴールを目指していたが、なんとかこのまま行けそうと思った矢先、ラルに捉まった先行するリソターダ艇が上ってきた。
艇速は我々の方があったが、下手するとケースにもなりかねないので、やむなく落として遠回り。
<グリーンのスピンが孫悟空>
見るとすぐ後ろの上にセイルキティが本部艇の方に突っ込んでくる。普通なら追い出されるところ、どうやら後で聞くと逃げることができず、突っ込んだとのこと。
とにかくゴールラインに艇があふれている。しかも艇速がない。まだ艇速を確保できている我々は隙間を狙ってゴール。数十秒は遅れただろう。その2秒後セイルキティがゴール。ほぼ20艇くらいが1,2分間にゴールしたことになる。
コミッティは記録が大変だったろうと心配してしまうほど怒涛のゴールであった。
結果はクラス1 21艇中4位 上出来である。 成績表はこちら
バウで頑張った文句言いの外やん、ジブトリム、ピット、ナビゲーション担当いちごのKIKIさん、今回急遽お願いした手負いのヘルムスマンのアルテミスさんのおかげでした。
お疲れ様!!