週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
045-941-3541

親鸞聖人750回大遠忌法要・参拝旅行④

2011-06-25 01:26:02 | 近況報告

明けて3日目の朝。
ホテルを8時に出発し、飛騨高山の古い町並みを散策です。

  
趣のある街道でお土産を物色してから、一行はバスに乗り込み、世界遺産・白川郷へと向かいます。

  
山あいの濃い緑に囲まれ、静けさと共に時間が止まったような空間へと入って行きます。

   
ここは集落内にある浄土真宗大谷派の明善寺と、その山門です。
本堂・山門・庫裏のすべてが茅葺屋根であることも珍しいのですが、山門の2階部分には梵鐘が下がっていて、鐘楼門でもあるという大変貴重な建造物です。

そして、白川郷と言えば合掌造り。

 
明善寺の庫裏である奥の建物は、200年以上前に建てられ、白川郷内でも最大級といわれる5階建ての合掌造りです。

急勾配の屋根は茅葺の建物の特徴ではありますが、合掌造りの建物の角度はそれの比ではありません。
1年の半分を豪雪と共に暮らすこの土地で生み出された知恵が、形となって表れたのが合掌造りという建築方法です。
世界遺産となったのは、合掌造りという建造物だけではなく、そこに住んでいる人々の暮らしもまた遺産であるということを忘れてはなりませんね。

さて、ここから奥美濃へと移動し昼食を食べ、名古屋でバスを降りて新幹線に乗車。
18時4分に新横浜着、そして団参旅行は解散となりました。

道中、多少のハプニングやアクシデントはあったようですが、皆さまのご協力により無事にすべての行程を終えることができましたこと、心より感謝いたします。
また、素晴らしいご勝縁を賜り、そのご勝縁のひと時を皆さまと共に過ごすことができましたことを、本当に有り難く思っております。

そしてどうか、今回皆さまが見聞きなさったことを、次代の方々へお話になってください。
そのご縁は、この先ずっとずっと絶えることなく続いてゆき、50年後の800回大遠忌法要の原動力へと繋がってゆくはずです。

参拝することが適わないかもしれない法要であったとしても、語り継いでゆくことで支えていくということが、皆さまにはできるのです。
そしてそれは、皆さまにしかできないお役目です。

今回の参拝旅行は、その尊いお役目をいただくご縁でもあったということを、忘れずに胸にしまっておいていただけると幸いです。

それでは皆さま、3日間お疲れ様でしたっ!



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