週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
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恵方

2016-02-04 15:48:41 | ひとりごと

週末から風邪をひき、着実に悪化している今日この頃…。
インフルエンザではないのですが、滅多に風邪をひかない分、かかると長期化するのが恒例となっています。

さて、昨日は節分でしたね。
スーパーに行くと、すごい光景が見られました。

  

山積みの恵方巻です。
他にも写真を撮っている方がいて、つられて私も撮ってしまいました。
これだけでも、とんでもない量なのですが、他の場所にも値段別に盛られていました。

今ではすっかり定着していますが、初めて恵方巻とその食べ方を聞いたときは本当に驚きました。
その年の歳徳神(としとくじん)の在する方角(恵方)に向かって、願い事をしながら無言で太巻きを丸ごとかぶりつきながら食べるというもの。
最初に聞いたときは、確か「笑いながら食べる」だったような気もします。

聞いた当初は「そんな下品な食べ方をすれば親に怒られるだろうなぁ」と思ったものですが、あれまぁビックリ、これが歳時記の一つに加えられてしまいました。

なんで定着したのか考えて、もしかしたら願い事云々よりも、普段はできないけど、本当はやってみたかった食べ方が大手をふるってできるということが面白かったのかもしれないなと思ったりしました。

あとは、夕食の献立に困っている主婦層には大層受けているという話も聞きます。
確かに食事を作る側にとっては、何を作るか考えなくてもいいので大助かりでしょう。

私はというと、珍しく少量パックの安いイクラを見つけて、献立は手巻き寿司に決定しました。
イクラも手巻きも龍くんの大好物だったこともあり、思いがけず便乗することに。

浄土真宗のお坊さんが言っていたことですが、私たちの恵方(良い方角)はいつだって阿弥陀さまのお浄土のある「真西」です。
だからといって、そちらの方角を向いて巻き寿司を食べたりはしませんよ。
ただただ手を合わせ念仏申すのみです。