『どうも、おや、どこに出かけるね？茂さん、飯を食いに？、奧さんも一緒だな。従兄弟でお寺さんに精進料理を食べに？、秋の味覚が食べられるな、ハハハハ。そのお寺さんには俺も紹介をされて３度行ったが、住職の奥方は旬と旬につながる食材で繊細な料理を上品に、それでいて料亭のように気取らずに食べられるのがいいわ。・・・・冷たくなって、昨日は長袖の肌着にセーターを着込んだわ。１２月の陽気だったそうで、ハハハハ』
『おう、翁さん、お茶を一緒に飲みたいが、約束の時間があるので。精進料理は俺には不似合いの料理だろうな、ハハハハ。翁さんは毎日入院をしている奧さんの所にだな、入院中は皆勤だそうだから辛抱がいいわ。レストランやファミレスは苦手だが、静かに和食料理なら歓迎さ。以前に長野の善光寺さんの門前の宿坊に泊まったことがあるが、厳粛な勤行の経験もあるわ、ハハハハ』
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『俺はあちこちと旅をしたが、残念ながら宿坊の経験がないな。山形の出羽三山羽黒山の宿坊で泊まる予定が、天候不良で予定変更になって、ハハハハ。・・・・あれ、もう大根を収穫したね、帰りに畑から持ち帰るからね。霜が当たらないと甘さはいまいちかな。このところ昼飯はもっぱら病院内のコンビニのむすびで、朝夕は家食を頑張っているが。明日の夕食を食べに来ないか？、ご馳走になるよ、ファハハハ』
『急な冷え込みで、東京の昨日の気温は４６年振りの寒さだそうで、温暖化でも寒暖の差が、体調の管理に大変だわ、ハハハハ。・・・・この頃、婆さんの声やテレビの音が聞こえにくくなって、俺も難聴になってきたようだよ。来週耳鼻科で調べて貰う予定で。それにこの陽気で、早めにインフルエンザの予防接種もしないとだろう。さてと、婆さんの支度も出来たそうで。明日の晩は待っているからね、ハハハハ』
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あとがき＝＝僧侶には「精進」とは生涯学習のようだが、どうも生臭坊主が少なくないようだわな、ガハハハ＝＝放念の翁