ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

初夏の東京へ~東京都庭園美術館~

2023-05-30 | ミュージアム

年に一回だけの公開に合わせて計画していた「東京都庭園美術館」行きが、コロナで行けなくなって3年余…ここでようやく行ってきました。まだまだ感染対策をしつつですが、久々の東京を楽しんできました。都心へは車では行かず、地元駅から中央線の特急「あずさ」で…この岡谷駅には0番線があります!ここ始発の飯田線です。「あずさ」は1番線から出発です。

     

 

八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳、そして富士山を眺めながら都心に向かいました。

  

     

 

新宿から山手線で目黒駅に行き、そこから「東京都庭園美術館」を目指しました。駅から5分ほどのところです。道すがら企画展の案内が出ていました。美術館の正面玄関です。この門は重厚な作造りのものでした。

  

     

 

ここは昭和8年(1933年)に朝香宮邸として建てられた建物で、重要文化財に指定されています。美術館として開館したのが昭和58年(1983年)で今は新館も出来ています。広大な敷地はその庭園も広く気持ちの良い場所でしたし、ゆったりとその建物や調度品などを鑑賞することが出来ました。

  

     

 

この建物はフランスに留学された朝香宮が魅せられたアール・デコ様式を取り入れたものとなっています。なかなか魅力的なその室内装飾にも注目でした。まずその正面玄関です。

  

     

 

一階には大広間や大客室、大食堂などがあって、1947年~1954年は吉田茂が外相・首相公邸として使い、1955年からは白金迎賓館として1974年の赤坂迎賓館の開館まで使われたそうです。

  

     

  

     

     

 

調度品も趣のあるものが沢山ありました。

   

     

 

照明器具にもお部屋ごとに工夫が凝らされどれも魅力的でした。

     

  

  

  

 

洗面台と浴室もタイルや大理石を使った凝った造りになっていました。

  

 

重厚な雰囲気のある階段もその手すりや踊り場に工夫が凝らされていました。

  

  

 

広いベランダと屋上にはウインターガーデンと呼ばれるガラス張りの温室もありました。

  

 

この旧朝香宮邸の続きに新館があってギャラリーになっていました。ここでは朝香宮家に伝わる明治から昭和にかけての工芸品などの展示がありました。新館への通路はガラス張り素敵な雰囲気でした。

     

 

展示品の注目は沢山のボンボニエール…これは砂糖菓子を入れる器だったそうですが、その後、宮家の記念行事や晩餐会などの記念品として配られたようです。

  

     

 

蒔絵の硯箱や振袖など当時の宮家の生活を偲ぶ品々が展示されていて見入りました。

  

 

この敷地の庭園は気持ちの良い空間で、庭園側から眺めた建物も趣がありました。

     

  

 

西洋庭園と広い芝庭の奥には日本庭園と重要文化財の茶室がありました。

  

     

 

庭ではこの時期ならではの「ツツジ」が花盛りで、「モンキアゲハ」が舞っていました。

  

 

様々なアジサイも咲き始めていて趣ある庭になっていました。

  

  

     

 

もう咲き始めていた「ホタルブクロ」と「アスチルベ」です。

  

 

アール・デコ様式の素敵な建物と内部をじっくり鑑賞し、その収蔵品にも触れることが出来ました。都心とは思えない緑の庭で(この敷地の先にはもっと広大な自然教育園の森があります)ゆっくりとランチもいただけていい時間が過ごせました。この後、隅田川へ足を運びました。続きます…

 

 

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (おちゃ)
2023-05-30 19:30:29
岡谷駅の0番線ホーム、不思議なので検索したら
ずいぶんいろんな形で紹介されていて、説明も
ありましたが、いまひとつ、なぜそれを今も0番と
するかがよくわかりませんでした(笑)。

あずさの上りで東京方面に向かう時、進行方向に
向かって右側に座るか、左側に座るかで、車窓
からの景色が変わりますね。私はとにかく
八ヶ岳の麓が見たいので、いつも上りでは左側
に座席をとります。かつては仕事でセイコー
エプソンさんによく行ったので、上諏訪から
の上りは馴れています。夕方遅くになることが
多く、真澄のカップを買って帰りました(笑)

八王子辺りを過ぎるとどんどん建物が多くなり
中野あたりだとビルもぎっしり並んで、
その頃にうたたねから覚めて、新宿で下車。

この建物、いいですね。
デザインが時代的には20世紀前半的であります。
内側から見ても外側から見ても、壁の厚みを
感じる建築で、立派だと思います。
3カ月でいいから、この建物に住んでみたいと
思います(笑)
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おちゃさんへ (タッジーマッジー)
2023-05-31 00:21:43
この0番線ホーム、珍しいかと掲載しました。
あまり見かけないホームかと思います。
記事の説明が足りませんでしたが、
ホームの番号は駅舎側から順番に数字が増えるようですね。
このホームは駅ができたかなり後で増設され、
しかも既存のホームより駅舎側ですし始発ホーム…
そんな経過で0番線になったのかと思います。
以前は辰野駅が飯田線の始発駅でした。
番号を変更するのが大変でそのまま使っているのでしょうか(笑)…

あずさにのる時の席…車窓からの風景で決めますよね。
私は甲斐駒や富士山を見るのと八ヶ岳を見るのとが半々でしょうか…
行きが富士山、帰りが八ヶ岳とか、帰りが夜の時は次回別方向でとか、
なかなか楽しい選択です。
とにかく久しぶりのあずさ、今回は甲斐駒側でした…
若かりし頃はとにかく八ヶ岳が見える側でした。
その頃は急行アルプス…昔の話でご存じないかもしれませんが(笑)
八ヶ岳は長野県の山の気がしていて、この山を見ながら上京し、
帰省の時はこの山が見えてくると嬉しくなったのものです。

この庭園美術館の建物は重厚で趣きあるものです。
どこも丁寧に作られている感じがしましたし、
迎賓館に使われたくらいですから立派なものですね。
住むのでしたら一部屋で充分なような(笑)…
返信する
東京都庭園美術館 (ran1005)
2023-05-31 17:55:54
今迄毎年、東京都庭園美術館にお出かけになって居たのですか?
それは、とても魅力ある美術館なんでしょうね。
私はすぐ行かれる場所に育ちながら、東京都庭園美術館は行った事が在りません。
建物と庭園が相まって美術館になっているのですネ。
アールデコ様式の建物は迎賓館として使われて居ただけあって
どっしりとした落ち着きと気品・豪華さも感じますネ。
吉田茂が外相・首相の時代と言えば、我々庶民の居住環境との差異が良く判る年代です。
このように長い期間、綺麗に保存するのは大変な労作がかかる事でしょう。
特に、庭園は樹木が伸びますから・・・
場所が広くて展示品が広範囲で、見て回るだけでも、大変そう。
タッジ―マッジー様は普段からウォーキングで鍛錬されているので
普通の入場者よりかなり広範囲に鑑賞された事でしょう。
良い時をお過しでしたネ。
返信する
ran1005さんへ (タッジーマッジー)
2023-05-31 22:11:48
こんばんは。
今まで毎年出かけていたわけではなく、
たまたま行こうとしていた年にコロナの流行と重なってしまって延び延びに…
それから3年待ってようやく実現した訪問でした。
この美術館の中で旧浅香宮邸の内部はいつも公開されているわけではなく、
春の一定期間だけですので、この時期に行きたかったのです。

ここは目黒駅から近いですが、場所は港区白金…
白金迎賓館として使われたのも頷ける造りでした。
そこかしこに落ち着いた気品と豪華さが感じられました。
たしかにこうした建物はいかに維持していくかが大変ですね。
内部ももちろん手入れされていると思いますが、
外では庭師の方が作業されていましたよ。
広い庭ですし、大きな木もたくさんあって何人もの方で…

美術館もたくさんの展示品があったり、広範囲な場所だったりすると大変ですよね。
年々疲れを感じていますが、見たかったところですし頑張って見て回りました。
東京へは車で行かないので良く歩くことになります…
返信する
Unknown (take)
2023-05-31 23:57:30
旧朝香宮邸、
噂にたがわず、というか想像以上に素敵なところだこと!!
噂というのは 神奈川にいた時に「ママ友(そんな言葉はなかったけれど」)が 行ってきて
今度是非また一緒に、と誘ってくれていたものです。
あれから うん十年・・一度は行きたいと思っていました。
でも一年に一回だけの公開とは知りませんでした。
6月4日までの公開なのですね。
今からでもチケットが入手できるのか詳細を見てから東京の友に知らせようと思います。
海外生活が長かったので「知らない」と思う・・。
(ママ友は京都へ引っ越しました)

もう5月も終わりですね。
タッジーマッジーさんのおかげで いながらにしていろいろなところへご一緒させていただきました。
ありがとうございました。

「あずさ」からの風景・・右側がいい?左側がいい? 先月 松本へ行ったときの会話です。
「どちらも見たい」・・

あ、今月中に送信しなくては!!(笑)!!
返信する
Unknown (kazukomtng)
2023-06-01 10:43:38
あ、あ、あ、
この庭園、邸宅、以前、百年名家を観て以来、ずっと行きたいと思っている所なんです。
録画は保存してあります。
何年前だったか、実際、船旅友達と、わざわざ行ったのですが、なんと工事中で入れず、目黒雅叙園に行きました。
あの、
この中に入るのって、期間限定なのですか?
ショック😨
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takeさんへ (タッジーマッジー)
2023-06-01 18:48:19
こんばんは。
この旧朝香宮邸の事、takeさんはずいぶん前にご存じだったのですね。
ママ友さんは行ってこられて良かったのでしょう。
それで誘ってくださったのですね。
私は知って10年くらいですが、
行こうとしたら改修中で公開されず、
それが終わったらコロナで行けず、
ようやく今回の機会となりました。
ここは建物内部を全面公開してくれるのは一時期だけ…
日時指定での予約でしたが、どうにか見てくることが出来ました。
今年もあと少しの期間…でも来年の春には又公開があるでしょう…
お友達も機会があるといいですね。

あずさからの風景、どちらにするか迷うところですね。
私も「どちらも見たい」です!
昔、ガラガラに空いているあずさに乗った時、
どちら側の座席も座らせてもらったことがありました。
今は全部指定席なのでそういう訳に行きませんね。

あっという間に5月も終わりもう6月ですね。
梅雨も早まり台風も心配…
気がかりのことが多いですが、
自然の移ろいには敏感でありたいと思う日々です…
返信する
くちかずこさんへ (タッジーマッジー)
2023-06-01 18:49:38
こんばんは。
この旧朝香宮邸のことをご存じだったのですね。
しかもそこまで行かれたのですね。
しばらくの間保存のための改修工事で閉館していたので、
その時だったのでしょうか、それは残念でしたね。
でも工事も終わりましたし、
これからは大丈夫かと思います。

ただ、この旧朝香宮邸の内部を詳細に公開するのは、
一年の内の一時期のようです。
たいていは春の2か月くらいで、今年は4/1~6/4でした。
新館の美術館と庭園は何時も開いていると思います。
邸宅の公開時期に東京へ行く機会があったら行って見て下さい。
見どころたくさんの旧朝香宮邸でした。
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