10月28日の早朝に、有馬温泉の紅葉の名所『瑞宝寺公園』を撮影してきました。
『有馬在住ブログ』でご紹介した10月24日に比べて、紅葉している木々が増えてきました。
太閤豊臣秀吉の死後、1604年に大黒屋宗雪が瑞宝庵を創設し、その孫の寂岩道空は黄檗宗に帰依して、瑞宝寺を新しく建立しました。19世紀初めに、25代目の草頂文秀が堂塔伽藍をすべて完備しました。その法弟、慈定真戒が境内を整備し、とりわけ、楓や桜の植樹に注力しました。その後、瑞宝寺は、1873年に廃寺となりましたが、1951年には、神戸市が瑞宝寺跡を公園として整備しました。秀吉が千利休らとしばしば有馬で大茶会を催した故事にならって、毎年11月2、3日の両日には、ここで有馬大茶会の野点が催されます。
毎秋、紅葉シーズンになると、約2000本のモミジやカエデなどの木々の葉が紅く染まり、神戸でも屈指の紅葉スポットを訪れた市民や観光客を魅了します。また、神戸市の『花の名所50選』にも選ばれており、春には美しい桜が見られます。この公園内には休憩所が点在しており、ゆっくりと紅葉を楽しめます。また、秀吉が愛用したと言われる石の碁盤や大きな石塔、次のような和歌が書かれた歌碑があります。
ありまやまゐなのささ原風ふけば いてその人をわすれやはする 大弐三位 (百人一首)
龍泉閣日記や有馬在住、有馬温泉歴史探訪倶楽部では、有馬温泉や神戸、六甲山の紅葉情報をお知らせしていきますので、秋のご旅行の際は、ぜひご覧ください。