有馬在住

有馬温泉の旅館で働くスタッフのブログ。
有馬温泉・神戸・六甲山の自然や文化を紹介します。

幻の紫陽花★シチダンカ(七段花)が咲きました!

2009-06-12 18:02:03 | 有馬温泉癒しの森

シチダンカ

有馬温泉癒しの森の入り口にある幻のアジサイ「シチダンカ(七段花)」が咲きました!

龍泉閣からは徒歩で約45分、頑張って撮影して来ました。

シチダンカは江戸時代末に長崎にやってきたシーボルトが、著書『日本植物誌(フロラ・ヤポニカ)』で紹介しましたが、実物や標本を見たという人が現われず、長らく「幻のアジサイ」と呼ばれていました。

昭和34年に神戸市立六甲山小学校の職員が、六甲ケーブルの沿線で発見し採取しました。その後、シチダンカは、神戸市立森林植物園などでさし木されて増やされ、各地で植えられるようになりました。

ぼってりとした大型のセイヨウアジサイとは違い、小さな星がきらめくように咲くシチダンカは、どことなく気品のある清楚なたたずまいで、六甲山を代表する花としてぴったりです。

シチダンカ

昨年に比べ、シチダンカの群生も増えてきました。

葉っぱの緑が一面に広がっていて、その中にきれいなうす紫色の花が本当に星のようにちりばめられています。

シチダンカ

白い清楚な花は、とてもきれいで絵のようです。

有馬温泉癒しの森では、6月28日(日)に、癒しの森開設2周年を記念して「ノルディックウォーキング」が開催されます。インストラクターの初心者講習がありますので、初めての方でも安心です。鮮やかな木々や自然に癒されながら、運動と温泉の健康づくりを楽しみませんか?


有馬温泉癒しの森パトロール隊・後編

2007-05-24 09:25:55 | 有馬温泉癒しの森

いよいよ後編です。

筆屋道から山道を登り、展望デッキに到着しました。

うわっ!きれい!

展望デッキから北摂方面

北摂方面が見えます。

ちょっと、顔が疲れてきています・・・水筒のお茶も減ってきました(泣)

でも、がんばります!(なんてったってパトロール隊員ですから・・・)

 

北摂の眺め

デッキから北側に展望が開けています。北六甲台や三田方面が見えます。

湯槽谷山

西側を見ると、湯槽谷山(ゆぶねだにやま)が見えます。行基上人が湯槽を作る木を谷から切り出したのが山の名の起りと言われています。(標高801メートル)

癒しの森

瑞宝寺川がきれいに流れています。このまま、道を瑞宝寺公園まで下って行きます。

ささゆり

道端にササユリがありました。自然を大切に・・・。

「置いていっていいのは足跡だけ、持って帰っていいのは思い出だけ」

~ササユリ~

ササユリは、ユリ科ユリ属の日本特産で日本を代表するユリである。本州中部地方以西~四国・九州に分布する。地域によっては、ヤマユリともいう。茎は立ち上がり、間隔をおいて葉をつける。葉はやや厚く、楕円形で比較的大きい。6~7月頃に花を咲かせる。花の長さは10~15cm位、雄しべは6本で赤褐色、芳香があり、色は淡いピンク、希に純白のアルビノのものもある。葉や茎が笹に似ていることからこの名がある。市や町の花に指定している自治体が多い。

糸トンボ21

川の近くに、イトトンボも飛んでいました。癒しの森最高!

~イトトンボ~

イトトンボ(糸蜻蛉)は、トンボ目(蜻蛉目)・イトトンボ亜目(均翅亜目<きんしあもく>とも)に分類される昆虫の総称。イトトンボ科、モノサシトンボ科、アオイトトンボ科など多くの科を含むが、日本で「イトトンボ」と呼んだ場合は比較的大型のカワトンボ類を除くことが多い。

太鼓滝

少し歩くと太鼓滝がありました。滝壷がドームのように丸くなっていて、太鼓をたたくような音をたてることから太鼓滝と呼ばれています。訪れる人も少ないため、自然のままの姿で残っています。

瑞宝寺公園

瑞宝寺公園につきました。瑞宝寺公園は、有馬温泉だけでなく兵庫県下でも有数の紅葉の名所です。太閤秀吉が「いくら見ていても飽きない」と、ほめたという清閑な庭は、眺めていると時の経つのも忘れるという所から、別名「日暮らしの庭」とも呼ばれています。

一本だけ、真っ赤に紅葉しているもみじがありました。そういう種類なのか季節を間違えたのか・・・

瑞宝寺公園碁盤

秀吉が愛用したと言われる石の碁盤です。(ほんまかなぁ・・・)

瑞宝寺公園でおにぎり

有馬湯山口で買ったおにぎりをガブリッ!

有馬町

有馬温泉街を連絡所まで下っていきます。ここまでで、1時間20分、通常の2時間を大きく上回るペースです!(^^)!

ただいま~!

「ただいま~!」

「お疲れ~」

パトロール結果を提出して帰りました。

 

疲れたけど、気持ちよかったー(^o^)


有馬温泉癒しの森パトロール隊・中編

2007-05-23 06:31:23 | 有馬温泉癒しの森

有馬温泉癒しの森パトロール隊・中編です。

 

ふぇ~~~もう無理っす!泣きそぅ(T_T)

なんだ、この急坂は・・・

 

頭上の木々の切れ間から光が見えてきました。

魚屋道と合流

炭屋道から魚屋道に出ました!

そうか、ここに出てくるんや。

ここからは歩きなれた道なので、少し安心です。

 

三本松

魚屋道を六甲山上方面に少し歩くと珍しい「三本松」が右手に見えてきます。ここにも、ベンチがあるので、休憩できます。

モチツツジ

モチツツジの花がきれいに咲いていました。

~モチツツジ~

主に低山地や丘陵地に自生し、明るい林(アカマツ林など)のなかで多くみられ、通常4~6月に開花する。しかし、散発的に年間を通して咲いているものも見られる。花びらは5枚あり、濃紅色の斑点などがみられる。葉は秋を迎えると紅葉し、芽を囲む一部を除き、大きく茂った葉は落葉する。また、樹皮は暗褐色または暗灰色をしている。

休憩所

立派な建物が見えてきました。展望台かと思って周りを見渡しましたが、辺り一面、林でした。休憩所だったんですね。

ミツバツツジ

ミツバツツジの葉っぱです。花はもう散っていました。

~ミツバツツジ~

ミツバツツジはツツジ科ツツジ属の落葉低木。また、近縁のミツバツツジ類の総称でもある。 関東地方から近畿地方東部の太平洋側に分布し、主にやせた尾根や岩場、里山の雑木林などに生育する。ミツバツツジ類は、4~5月頃に咲く紅紫色の花が美しい。花が終わってから葉が出てくる。枝先に三枚の葉がつくことからこの名が付いた。

六甲最古のトンネル跡

ここは、なんと、「六甲最古のトンネル跡」です。現在は崩れてしまっていますが、明治7年、大阪・神戸間に鉄道が開通し、六甲越えのこの道も交通量が増え、道も広がり、トンネルも出来たのです。荷物を積んだ馬や湯治客を運ぶ駕籠が石垣のトンネルをくぐっていました。

筆屋道へ

魚屋道から筆屋道に入っていきます。この道は瑞宝寺公園方面へ続いています。

有馬温泉は江戸時代、筆屋が軒を連ね、筆屋町という地名までありました。優れた竹と、筆の穂先になる鹿・狸・狐などの獣毛の入手が容易であったことや、湯治客などの需要が多かったことがその要因であり、有馬土産の代表的なものでした。その歴史を偲んでいただこうと「筆屋道」と名付けられました。

瑞宝寺公園、展望デッキへ

筆屋道も終盤。ここから、展望デッキ方面に登っていきます。ハイカーの人たちとよく出会います。皆さん新しく出来た道を楽しんでいらっしゃいました。

 

後編につづく。


有馬温泉癒しの森パトロール隊・前編

2007-05-22 19:50:27 | 有馬温泉癒しの森

今春、「有馬温泉癒しの森」がオープンしました。

有馬町自治協議会所有の里山を兵庫県神戸県民局に整備していただきました。

53ヘクタールの広大な区域に、遊歩道や休憩所、ベンチ、案内看板等が設置され、除間伐が行われ、多くの人に利用していただきやすい森が完成しました。

有馬温泉から少し歩くだけで、豊かな自然と触れ合えます。

今回、癒しの森のパトロール隊として、遊歩道に壊れている場所がないか、ゴミをひろいながら通常2時間のコースを歩いてきました。

 

まずは、北神連絡所有馬連絡所を出発です!

し~ちゃんが見送ってくれました。

パトロール出発

「いってきま~す!」

 

今回は、かなりの長編で有馬ナビが1回出来るぐらいのボリュームです。

前・中・後の3編に分けて、ご紹介します。

(小さい画像はクリックすると、拡大表示されます。)

 

ロープウェイ駅

有馬連絡所を出発して温泉街を歩き、約15分で六甲有馬ロープウェイ有馬温泉駅に着きます。このあたりから、森のにおいがしてきます。

癒しの森入り口休憩所

六甲山と有馬温泉を行き交うロープウェイを頭上に見ながら、紅葉谷方面へ約10分。「有馬温泉癒しの森」の看板が見えてきました。ここには、東屋風の休憩所もあります。

炭屋道へGO.jpg

ここから、今回出来たという「炭屋道」を登り、「魚屋道」方面に向かいます。初めての道は楽しみですね♪

シチダンカ

幻のアジサイ「シチダンカ」が、なんと3000株も植えられています!花が咲く頃にもう一度撮影しにやってきます。

~シチダンカ~

シチダンカはヤマアジサイの花が八重化したものです。江戸時代文政年間に来日したシーボルトの著書「フロラ・ヤポニカ」で紹介されたものの、その後見つからず、幻の花と言われていました。しかし昭和34年(1959年)に神戸市立六甲山小学校の職員により六甲山で再発見されました。

炭屋跡

この辺りには、昭和戦前頃まで、多くの炭焼き窯がありました。ここにある石積みは、かつての炭焼き窯の跡です。ここから、この道は「炭屋道」と名付けられました。
炭焼きは、適度な伐採を繰り返す為、良好な森を守るという点から効果が見直されています。

炭屋道急!

炭屋道から魚屋道に抜ける道はホントに急勾配です。かなり息が切れました。

 

中編では、魚屋道から筆屋道をご紹介します。