有馬在住

有馬温泉の旅館で働くスタッフのブログ。
有馬温泉・神戸・六甲山の自然や文化を紹介します。

高源寺

2008-11-28 01:01:00 | 丹波篠山

高源寺

高源寺は、臨済宗中峰派の総本山で、青垣町山垣城主足立遠政公の孫光基の三男の遠谿祖雄和尚によって1325年開山されました。後醍醐天皇より”高源寺”の寺号を頂き、後に後柏原天皇の代に勅願寺になりました。かつては末寺数百を数えた名刹です。

明智光秀の丹波攻めで全焼してしまいますが、江戸時代(享保のはじめ)に天巌和尚が一部再建して、江戸時代(寛政時代)に弘巌和尚が柏原藩の援助を得て、現在の建物を建立しました。

高源寺

また、高源寺は、三丹随一の紅葉の名所、丹波紅葉三山の一つとして知られたもみじ寺です。

甲斐の栖雲寺が東天目と称するのに対し、西天目と呼ばれる高源寺の秋は、2000本を越える天目楓(テンモクカエデ)が鮮やかに色づき、紅葉の見頃には山門の横にある紅葉公園でお弁当を広げるもみじ狩り客でにぎわいます。

高源寺
所在地:兵庫県丹波市青垣町檜倉514
開園:8:00~17:00
休み:無休
入場料:大人300円・子供100円
駐車場:無料
アクセス:JR柏原駅からバス桧倉バス停下車徒歩5分
舞鶴若狭自動車道春日ICから45分


篠山城跡

2008-11-27 17:31:08 | 丹波篠山
篠山城跡大書院

篠山城は、1609年、藤堂高虎の縄張りによって、わずか半年で築城されました。小規模ですが、ニ重の桝形やニ重三重の櫓のある堅固な平山城で、南馬出しは、土塁馬出しとしては日本唯一の貴重な馬出しです。明治維新後、大書院以外の建物は全て取り壊されましたが、濠や石垣などは築城時の面影を偲ばせ、「日本100名城」にも選ばれています。

篠山城跡大書院

大書院も1944年に焼失しましたが、2000年3月に往時のままに忠実に復元され、資料館として内部が公開されています。満々と水をたたえた外堀に沿って約1千本の桜が植えられており、桜の名所としても知られています。また、毎年夏になると、三の丸広場で「丹波篠山デカンショ祭」が開催されます。

篠山城跡

本丸跡には、藩祖青山忠俊と青山家中興の藩主と称された青山忠裕を祀る青山神社が鎮座しています。

篠山城では、春の桜、秋の紅葉を楽しめます。

~篠山城~
開園時間:9:00~16:30
休園日:月曜日(休祝日は翌日)
入園料:無料(大書院は有料)
TEL:079-552-3380(篠山観光案内所)

河原町妻入商家群

2008-11-26 17:24:00 | 丹波篠山


篠山城の東南に位置する旧街道の面影を残した町並みには、約600mにわたって江戸時代の商家が当時と変わらぬ姿で軒を連ねています。妻入り中二階建てで瓦葺き屋根の立派な造りばかりです。間口は5~8mと狭いのですが、奥行きは40m以上と細長い建物になっています。二面屋根の側面の三角壁の部分が切妻ですが、この壁の下から出入りする構造を「妻入り」と呼びます。この町並みには、能楽資料館や丹波古陶館、土産品店、骨董品店が立ち並んでおり、城下町の風情を存分に味わえます。

春日神社

2008-11-25 17:18:35 | 丹波篠山
春日神社

春日神社は、篠山市の歴史美術館前バス停の直ぐ近くにあり、地元では「おかすがさん」と親しまれています。春の春日能と秋の祭礼では、京都の祇園祭に似た意匠の4基の神輿と9基の山鉾が小京都の雰囲気のある古い街並みを巡行し、ビルが立ち並ぶ京都の祇園祭よりも風情があると言われています。

春日神社能楽殿

境内にある能楽殿は、1861年に篠山藩主によって建てられ、2003年には国の重要文化財に指定されています。春の「篠山春日能」では、桜の花の下で伝統的な能舞台で幽玄な能や狂言が演じられます。

春日神社絵馬堂

1952年に再建された絵馬堂には、旧拝殿に掲げられていた20数点の絵馬があります。中でも1649年に奉納された「黒神馬」は、狩野尚信の筆とされる写実的なもので、夜中に絵から抜け出して田畑の豆を食い荒らしたという伝説があり、この絵馬には金網が張ってありました。

柏原藩陣屋跡・田ステ女記念館

2008-11-24 01:01:00 | 丹波篠山

柏原藩陣屋跡

柏原藩陣屋跡は、1872年の廃藩置県まで存続した織田氏10代にわたる柏原藩主の居館跡です。1714年に織田信休が造営したもので、廃藩後は、小学校などに転用され、取り壊されたため、今では表御殿の一部と長屋門だけが残っています。1971年には、近世史上の貴重な遺構として国の史跡に指定されました。

田ステ女記念館

陣屋前には、田ステ女の銅像も建っています。

田ステ女は1633年に柏原(かいばら)藩に誕生し、「元禄の四俳女」の一人に数えられた著名な俳人です。「雪の朝 二の字二の字の 下駄のあと」という有名な俳句は、6歳頃の作だと言われています。19歳で結婚しましたが、42歳で未亡人となり、出家しました。66歳で亡くなるまで、女流俳人として活躍しました。

彼女の300回忌を記念して、柏原歴史民俗資料館に「田ステ女記念館」が併設されました。田家に伝わる資料を主に展示しており、俳人であり、尼僧でもあったステ女の生涯を紹介しています。

柏原藩陣屋跡・田ステ女記念館
開館時間:9:00~17:00(入館~16:30)
休館日: 月曜日(休祝日は翌日)、年末年始
入館料:柏原藩陣屋跡・柏原歴史民族資料館共通
大人200円、中学生100円、小学生50円
TEL:0795-73-0303(柏原町観光案内所)