破李拳竜・日記

ここでは私・破李拳竜が行ってきた仕事やお遊びとかの日記を、つらつらと載せてあります。

『鈴村健一の超人タイツ』

2005年12月15日 23時20分34秒 | Weblog
  鈴村健一の特撮魂がほとばしる『鈴村健一の超人タイツ』
オリジナルDVDの発売が決定!しかも完全撮り下ろし!『超人タイツ』を特撮ドラマ化し、特撮ドラマでは河崎実監督がメガホンを握っている。鈴村健一本人が念願のヒーローを演じています。カラーピクチャーレーベル仕様。

  ・・・というキャッチ・フレーズな事で、『鈴村健一の超人タイツ』が発売しました。
  目一杯70年代特撮ヒーローTVテイストを出した作品にするべく撮られた、その名も「超人タイツ」。ヒーローがたいていタイツを穿いているからというワケなのだろうか?何でも今年の冬、福岡で開催される、藤岡弘、さんが実行委員会を勤めるヒーロー・イベントに出品するのだとか。

 主演は「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」シン・アスカ役でおなじみ声優の鈴村健一さん 。・・・と、いっても私は「ガンダム派」ではなく「ヤマト派」なので、「ガンダムしーどですてにー」と言われても、「ナンのこっちゃ?」なのだが、仕事での殺陣指導だから真剣に担当、アクションを付けて行く。
 聞けば鈴村さんは特撮好きのアニメ声優だそうで、[特撮好きのアニメ声優]って、文字だけ読むと意味不明(笑)なのだが、そうなのだから仕方が無い(笑)。鈴村さんがパンタロン姿の70年代ファッションで登場すると、その甘いマスクから、本郷猛より「流星人間ゾーン」の主人公を演じた、青山一也タイプだな。
 
 河崎実監督から「声優のヒーロー物撮るから、10月7日(金)予定しといて。戦闘員やカエル・カニたちと遊び、映画ごっこだ。」と言われたので、どうやら声優が趣味で撮る特撮ヒーロー物、プライベート・ムービーの遊びだろうと軽く考えていたが、現場入りすると、ちゃんと撮ってるじゃないか!仕事だったのか!と感じたのであった(笑)

  朝7時新宿スバルビル発で「超人タイツ」のロケ地へ向かう。場所は茨城にあるミュージシャンのまついえつこさんの所有地の採石場。ウチの町の岩舟山と違い70年代のムードたっぷりの、赤土がむき出しの場所だ。なんだ、わざわざ栃木から東京・新宿へ行って、更にバスで向かったロケ地が栃木県のとなりの茨城なら、直接現場集合したほうが速かったな、と思いつつ、さっそく鈴村健一さんにアクション芝居をつける。
 で、変身ポーズを付けると、変身後は私が演るものだろうと思ったら、鈴村さん本人がマスクを被って演じる事に。声優でマスクを被ってアクションも演じるとは、かつて「ウルトラマン」でザラブ星人を演じた青野武さんか「風雲ライオン丸」で地虫忍者を演じた千葉茂さんを目指しているのだろうか?「被ったらゼンゼン見えない!」と言いながらも頑張って立ち回りを演じていた。私は相手の怪人を演じ、彼をリードして、久々に崖から転げ落ちたり派手なやられ方をした。
・・・まあ、崖の上に立ち、怪人を投げ落とすシーンのスタントは、私が超人タイツを演じたのだが。

 人気声優なのでアニメ誌の取材もベッタリ板付きで撮影を追っていたが、鈴村さん本人がマスクを被ってタイツヒーローを演じたので、これにはビックリしたんじゃないかな(笑)。後に「声優グランプリ」12月号に「超人タイツ」特集が組まれ掲載されたが、読んだら私も載っていた。私が声優の本に載るなんて、こりゃ初めての事だな。
 立ち回りで気をつける事は怪我のないように行う事ですな。途中雨がパラついたりしてきたので現場がアセってくると、役者の扱いが荒くなり、注意力が散漫になりますから注意点。
 エンディングは「怪傑ズバット」パロだが、「新・木枯らし紋次郎」の大林宣彦監督が撮ったOPを思わす映像でイイカンジでした。
 ・・・でも、フツーに怪人倒して「お、オチないの?」と言いたくなるような・・・(笑)

  ・・・そんなこんなで4時に無事終了!して良かったです。帰りは私はスタッフと別れ、水戸駅から実家へ帰宅。・・・とはいえ実は私のアバラにはヒビが入ってました~!