イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

コウケンテツが雲南でおいしそうに食べた ドクダミ

2014-10-25 19:51:09 | 趣味・特技
ドクダミ科(Saururaceae); ドクダミ属(Houttuynia); ドクダミ(H.cordata)
学名: Houttuynia cordata
和名: ドクダミ(蕺草、毒矯み)、ドクダメ(毒溜め)、ギョセイソウ(魚腥草)、ジゴクソバ(地獄蕎麦)。

 これもかなり丈夫な植物で、一回植えると雑草にも負けずあっという間に繁茂する。ベトナムや中国では食用野菜として用いられているようだ。ベトナムでは畑で栽培して生の葉をサラダのように用いているのをテレビで見たことがある。また、たまたま今日BS1を見ていたら、「コウケンテツが行くアジアのたびご飯」という番組で中国・雲南省でドクダミ(現地では魚腥草というようだ)の根を水で晒して唐辛子を用いた和え物を作っていたのを見た。コウケンテツ氏も食べていたがさっぱりしておいしいらしい。日本でも天ぷらなどで用いられることがあるようだが、ドクダミ茶は一般的で普通に売られている。
 花に見えるのは総苞で花びらではない。中心から棒状に花序が立ち上がり、たくさん花が咲くが、花びらはなく雄しべと雌しべのみである。
 生薬としても用いられ、開花期の地上部を乾燥させたものは生薬名十薬(じゅうやく、重薬とも書く)とされ、日本薬局方にも収録されている。利尿作用、動脈硬化の予防作用などがある(ウィキペディア参照)。

群生するドクダミ。かなり丈夫でほうっておいても他の雑草にも負けずに広がっていく(花巻市浅沢、2013年7月2日)


あまり人の手が入っていない大天場山の広場にもドクダミが広がっていた。(釜石市八雲町大天場山、2014年7月5日)


花を上から撮影。4枚の花びらに見えるのは総苞。実際の花はその中心から棒状に立ち上がっている花序の表面に咲いている。花びらは無く、雌しべと雄しべだけが出ている。(同上)


花を横から撮影。(同上)


花を拡大。白い雌しべと雄しべの黄色い葯が見える。(同上)