イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

硬い茎があっという間にピンク色のおいしいジャムに変身 ルバーブ

2014-10-06 11:39:14 | 趣味・特技
タデ科(Polygonaceae); ダイオウ属(Rheum); ルバーブ(Rheum rhabarbarum)
学名:Rheum rhabarbarum
和名:ルバーブ、ショクヨウダイオウ(食用大黄)、マルバダイオウ(丸葉大黄)


 もう20年以上も前になるが、友人から勧められて太田愛人氏の本を読んだ。その本に太田氏が長野県で暮らしていた頃、ルバーブの茎からジャムを作る話が書いてあり、興味深く読んだのを記憶している。残念ながら本の題名は忘れてしまったが、ネットで調べてみたら1980年『羊飼の食卓』で日本エッセイストクラブ賞を受賞しているのでこの本なのかも知れない。太田愛人氏は盛岡市出身の牧師でエッセイストであり、当時話題になったのだろう。
 早速種苗点から種を取り寄せて自分で栽培してみた。栽培はうまくいき、早速その茎からジャムを作ってみた。茎は赤い部分と緑の部分がある。普通は全体を使用するが、切り分けて使用することも出来る。ルバーブの茎をざく切りし、そこに砂糖を同量秤取り、鍋で加熱する。水は入れない。焦げ付かないようにかき混ぜながら加熱を続けると、ある瞬間から急に全体が溶けてドロドロになってくる。あの硬い茎があっという間につやつやしたペースト状に変身してしまう。感動ものだ。ジャムはほのかなピンク色に染まり良い香りがする。
 我が庭園ではブルーベリーやラズベリーを栽培してジャムも毎年製造しているが、后はルバーブにもっとも執着しており、自分でジャムを作って楽しんでいる。ルバーブは丈夫な植物であり、一度収穫しても暫くするとまた葉が生えてくるので年に数回収穫できる。また、一回植えると根茎が地中に残り毎年生えてくるので手間がかからない。手軽に栽培できるのでお勧めである。
 ルバーブの別名、食用大黄や丸葉大黄からも分かるように生薬として用いられる大黄とは近縁である。薬用の大黄を西洋で食用として改良したのがルバーブであり、根茎を大黄の代用に緩下・健胃などに用いることができるという。


4月初めルバーブの目が地中から顔を出し始めた。(花巻市桜台、2014年4月9日)



5月初めになるとかなり葉が茂る。(花巻市桜台、2014年5月4日)



同上。茎の様子。そろそろ収穫しても良い頃だ。ジャムには茎だけを使用する。(同上)



5月中旬花穂が出て花を咲かせ始めた。(花巻市桜台、2014年5月12日)



同上。花をズームアップ。全体が白くて何が何だか分からないな。(同上)



5月下旬になると実を結び始めた。(花巻市桜台、2014年5月20日)



同上。赤い実がたくさんぶら下がっている。(同上)