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つれづれなるままに

中国 チベット遊牧民10万人を強制移住

2007-10-18 09:08:25 | チベット
http://www.tibethouse.jp/news_release/2007/071002_chna.html
http://tibet.cocolog-nifty.com/blog_tibet/2007/10/post_1a34.html

信じがたい愚挙、暴挙である。

中国はチベットの遊牧民10万人(ほとんど全てのチベット遊牧民ではないだろうか)を強制的に街や村落に移住させるのだという。
理由は砂漠化が進む草原の回復、環境保護のためだというが、もともと遊牧民たちは草原を傷めないように細心の注意をしながら何百年、何千年も生活してきたのである。
つまり遊牧民たちは太古いらい草原を掘る事を極端に嫌がった。草原の皮は薄く、しかも硬く、草が根を張ることによって表土の下の土壌を守ってきた。ひとたび草原を掘り返せば、苛烈な日差しによって土壌は乾燥し、粉のようになり、乾いた強風によってそれは吹き飛ばされ、草原は二度と戻らず、したがって大地は砂漠と化すのである。
逆に農耕文化をもつ漢族たちが草原にやってきては、盛んに大地に鍬を打ち込む事によって国土の砂漠化が進んできたのが歴史的経緯である。

ゆえに環境保護のためにチベット人たちを草原から強制移住させるという中国政府の主張はウソ、デタラメにすぎない。

中国政府は移住させたチベット人たちに住居や開墾用地を補償するのであるというが、遊牧しか経験のない人々に、はたして野菜や麦をつくって生活する事が出来ることができるであろうか。ましてやかりに村落に移住した人々が極めて痩せた中国の大地を開墾するにしても、たいした収穫など期待する事は出来ないであろうし、さらに遊牧民たちにとってはあり得ないことであろうが、もしも村落周囲の草原を開墾するならばそこは即座に砂漠化していくのである。

中国政府のチベット遊牧民移住計画の意図するところは、遊牧という生活形態をとるチベット文化の抹殺と国内の経済発展に伴う安価な労働力の確保ということ以外に想像できない。

だいたい中国が環境保護ということをのたまうのなら、ほかにも極めてはるか深刻な環境破壊が中国全土で進行中なのである。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1882851.html
(ほかにも「中国 環境破壊」でググれば、枚挙に暇がないはずだ)

だいたい遊牧民たちの生活は人類でもっとも環境に負荷をかけない生活形態といっても過言ではないだろうか?それを草原の環境破壊の原因にしてしまう中国というのはあらためて信じがたい国である。いったいこんな国でオリンピックをやっていいのか?

田舎で畑や田んぼを楽しみに生活する日本の年寄りでも、若い衆に呼ばれて都会暮らしをはじめると急に衰弱したり、ボケたりする人が多い。ましてやチベット人たちが強制移住される場所は極めて劣悪な環境である事が想像される。その後、低賃金の肉体労働。これはまさしく現代の奴隷狩りだといっても言い過ぎではない。

こんな酷いこと、中国4000年の歴史において、どれほど独裁的で、専制的な王朝でもやらなかったことである!!

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