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やっぱり、気楽にいこう!

つれづれなるままに

民主党古本伸一郎氏の国籍法改正案にたいする質疑

2008-11-21 06:17:14 | 政治
古本衆議院議員は、私の地元、愛知11区民主党公認で地元の大企業であるトヨタ自動車労組をバックとする若い政治家である。ちなみに私と同世代のかたである。
実は先日の衆議院法務委員会の審議に先立って、私は古本さんの国会事務所に次のようなメールを送らせていただいた。

「はじめまして、わたしは豊田市A町在住(旧A地区)、円通院住職T(44)と申します。
古本さんが、衆議院法務委員に名を連ねておられるのをネット上で知りまして、不躾ながらメールを送らせていただきました。
現在、同委員会で審議が続けられております、国籍法改正案には非常な問題点があると思います。もしもこのような法律が通ってしまえば、日本は外国のスパイの巣窟となり、ワーキングプアとよばれる人々の職場を奪うことになると思います。
なにとぞ古本さんには、この法案に反対していただけますよう、心からお願い申し上げます。 」

古本さんのところには同様のメールが多数届いたことは想像に難くないが、国籍法改正案の審議にあたって、質疑に立たれた古本さんは実に堂々とされて、立派だと思った。正直言って、これまで古本さんがどのようなかたか存じ上げなかったが、地元にこれほどの政治家をもつことはとても嬉しく思った。

法務省の官僚としては、おそらくエラい人である倉吉 敬民事局長にたいして「失敬ではないか!!」と言い放って、役人の発言を撤回させたくだりは痛快であると思った。

古本さんはトヨタ自動車労組という大票田をかかえているが故に、それなりに苦労もあるだろうが、選挙に汲々とすることもないであろう。ゆえに比較的自由に政治活動を行えることであろう。

古本さんのように国民の声を国会に反映してくれる政治家を、選挙民は大切にするべきであるとおもう。

以下、長くなってしまうが、古本さんの国会質疑について、要点を文字おこしし、紹介してみたいと思う。愛知11区の選挙民は必読、必見である。


古本議員
「日本は父兄血統主義であったのを、昭和59年に父母系血統主義に変えたわけであるが、血統主義である限りは、分娩の事実がある(日本人の)母親の子供が(日本の)国籍を取得することは何の問題もないが、父が真正なる血統を、その子との間に有しているかどうかについては、婚姻を前提としたこれまでの国籍扶養を変えるわけなので、血統の真贋、つまり血統が真実か否か、というのはこれまで以上に確認する必要があるのではないか。」
法務省倉吉民事局長
「偽装認知を防ぐためにもその必要性は高くなるといえる。」

古本議員
「(日本人男性と外国人女性との間にできたとされる子供が)どこで生まれたかという要素は、法務省としても意識する必要があるのではないか。」
法務省倉吉民事局長
「その点については(法務省としては)賛成と反対の意見が争われているという状況であるが、子供がどこで生まれたかということについては今回においては付帯させることは相当ではないと判断した。」

国籍法改正法案 古本伸一郎 民主党・無所属クラブA



古本議員
「(今年六月五日、「日本人の父とフィリピン人の母の間に生まれた子供が、出生後に父から認知されても父母が結婚していなければ日本国籍を認めない」ことを憲法14条に照らし合わせて、違憲とした)最高裁の判決文を抜粋すれば、国際法第3条1項による「国籍取得の区別の憲法適合性について」というくだりで、「日本国籍はわが国の構成員としての主格であるとともに、わが国において基本的人権の保障、公的資格の付与、公的給付金等を受ける上で意味を持つ重要な法的地位である」と述べている。
(日本では)憲法14条の趣旨によって、外国人にたいする基本的人権はすでに保証されているというというのが憲法解釈の通説である。
この立場にたったうえで、生活保護などの公的給付金について、日本人と外国人とにおいて何らかの差異、差別はあるのか?」
厚労省坂本審議官
「総じて適法に在留しており、活動に制限を受けない外国人に関しては日本人と異なる取り扱いはしていない。」

古本議員
「例えば生活保護を例にとれば、偽装の認知により日本国籍を取得し、生活保護をかすめ取るという懸念もあるが、そのようなことはできるのか?」
厚労省坂本審議官
「生活保護については日本国民を対象にしているが、適法に滞留している外国人にたいしてはそれに準ずる取り扱いをしている。」

古本議員
「つまりこのたびの法改正によって、新たに日本国籍を取得した外国人にたいしては、従前と従後に金額に差異はないのか?」
厚労省坂本審議官
「差異はない。」
古本議員
「教育に関していえば、(法改正によって、新たに日本国籍を取得した外国人にたいして)従前と従後に差異はないのか?」
文科省前川審議官
「差異はない。」

古本議員
「つまり公的給付援助に関していえば、この法改正に伴って、特別に便宜が提供されるというわけではない。

問題なのは公的資格の付与である。

真正なる日本人の父親の血統を受け継いだ子供が日本人となって、たとえば将来警察官になって日本のために尽くしてくれるならばよいことだ。
しかし、日本人じゃない人が成り済まし日本人になって、警察になってその人に逮捕されたのだとしたら、目も当てられない。
つまり公的資格の付与というのは、最高裁が指摘した基本的人権の保障、ならびに公的給付を受けることよりも、より重要な意味を持つはずである。

ここで整理しなければいけないのは、日本人どうしの認知においてはDNA鑑定を求めていないのに、いっぽうが外国人である場合はそれを求めるのは差別だという議論があるが、よくよく考えれば民法上の父子関係を設定する認知は国籍発生をともなう認知ではない。

それにたいして本件は認知に伴って国籍が得られるのである。この点において両者は似て非なる認知だと思われるが如何か?」

法務省倉吉民事局長
「認知というのは、親が子にたいして、自分の子供であると届け出をすることである。それによって父子関係が発生する。それと今回の国籍の取得届とは別の認知をするわけではない。(日本人の)父親が認知(証言)をすることによって、両親が結婚していなくても、子供は日本人と認められるのが最高裁の判断であるから、「似て非なる認知」というのは失礼だがズレタいい方ではないか。」

古本議員
「DNAの鑑定はやる気があるのか?」

法務省倉吉民事局長
「様々な問題があるのでこれを採用することは適当ではない。
理由はDNA鑑定を持ち込むことは、届け出だけで父子関係を設定させようとしている民法の親子関係の全体の法体系に影響を及ぼす。つまりDNA鑑定をやれば、今まで親子だといわれていた人たちを簡単にひっくり返せるという風潮になっては困る、というのが一つ。
それとDNA鑑定をやるということになっても、認知届けを受け付ける市区町村や法務局では検体の判断ができかねる。」

国籍法改正法案 古本伸一郎 民主党・無所属クラブB


古本議員
「重要なことを言っていただいた。現在認知されている父子関係を(DNA鑑定によって)ひっくり返すことになるかもしれない、といわれたが現在わが国における認知においてはDNA鑑定を求めていない。それはなぜかというと、かりに認知する子供が自分の実子ではなくても、認めるという、いわば好意的認知というものが、かりに偽装認知があったとしても日本社会では寛容されてきたという背景があるからである。
そういった類いの認知と、今回の認知は「国籍」という大いなるおまけがついてくるのである。
おまけじゃなく、本質である。領土であり、国民というのはわが国にとって骨格である。その国籍というものがこのたびの認知により、付随してくるのである。だからこの認知は違うんじゃないですかと言っている。

それを「ズレてる」とはあなた失敬だ。」

倉吉民事局長
「ただ今聞いていて趣旨がよくわかった。先ほどの発言は撤回するが・・・
ようするに虚偽の認知であるという前提に立って、つまり本当は自分の子供でないのはわかっていて認知をする。それを周りの家族も容認して一緒に育てる。
そうゆうことと違法に国籍を取ってやろうという意図で虚偽の認知を仮装する、これらはもちろん動機が全く違うので、ご指摘の通りである。」

(つづきもぜひビデオでご覧ください)

国籍法改正法案 古本伸一郎 民主党・無所属クラブC


国籍法改正法案 古本伸一郎 民主党・無所属クラブD


結果として、衆議院の法務委員会において、この法案が決議された際、以下の2点の付帯決議が加えられた。これが11月26日からの参議院法務委員会における審議に影響を与えることを心から祈る。

1 父子関係を科学的に証明することが必要か、検討する。

2 罰則を実効的なものにするように務める

国籍法改正(悪)案、なるほど、これは問題だ

2008-11-13 09:07:58 | 政治
とりあえずこれをみてください。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5193008

私にとって北京オリンピックの聖火リレー当日の長野は悪夢だった。街は中国政府によって動員されたシナ人たちに占拠され、彼らの傍若無人な行動のみが許容され、フリーチベットを求めるわたしたちは完全に警察の規制下におかれた。わたしは、聖火リレーの終点である若里公園でただ中国人たちの団体のそばを通りぬけて公衆便所にいこうとしただけで、警察官の制止を受けた。「ただトイレに行くだけです」、と抗議しても絶対に許してくれなかった。もしも制止を振り切ったら、ことによっては公務執行妨害で連行されていたかもしれない。わたしはあの時の若い警察官の冷たい目を一生忘れないであろう。それは国民を抑圧する国家権力というものを感じさせた。

たとえば祖国を追われたチベット人やとかそのほかの善良な外国人、日本に有益な知識や技術をもたらしてくれる外国人ならどんどん日本に定住してくれてかまわないと思う。
しかしある特定の政治的教育を受け、特定の政治的意図をもって入国する外国人がどんどん日本に流入してくるのは絶対反対である。
もしもこのような国籍法改正案が成立してしまったら、日本は外国、ことに中共のスパイの巣窟になるのみならず、経済状態が世界的に冷え込んでいる昨今、問題となっている若年層のワーキングプアと呼ばれる人々の職場を奪うであろう。

日本人の多くは本当の共産思想の恐怖を知らない。

共産思想の恐怖を知るために、
ローランド・ジョフィー監督作品、クメールルージュ(ポルポト派)統治下のカンボジアを描いた。「キリングフィールド」がお勧めだ。
http://www.discas.net/netdvd/goodsDetail.do?pT=0&titleID=0087008948

なお、このDVDレンタルのツタヤディスカスは田舎に住んでいるわたしにとってはたいへん便利なサービスだ。月額¥1974円(送料込み)で、ひと月8枚のDVD、CD等を返却期限なしで借りることができる。注文したDVDは2枚づつ自宅に届けられ、返却すればすぐにつぎのDVDが送られてくる。無料お試し期間があり、クレジットカードを持っている人はすぐに申し込むことができる。

田母神空将、国会参考人招致か

2008-11-05 10:19:03 | 政治
麻生さんが一見コワモテにも関わらず、存外ヘタレであることがわかってきた。

田母神空将の素晴らしい論文が発表されたことに関連して、
首相は4日の閣議に先立ち、浜田防衛相に、「再発防止、監督責任の明確化、国民への説明」を指示したという。

自衛隊の最高司令官という立場にある方がこの論文を発表してくださったことに、深い意味があるのである。「再発防止」などとはまさに犯罪者あつかいではないか。とんでもないことだ。

このあたりで「保守派」とみなされていた麻生さんの歴史観をうかがいたいものだ。

これにたいして民主党の小沢党首をはじめ、野党4党は田母神氏の新テロ対策特別措置法改正案を審議中の参院外交防衛委員会において参考人招致を求める構えという。

田母神空将は招致に応じる考えを示している。一国民として田母神さんには堂々と自説を展開してほしい。
マスコミにつつかれて、自民党の木っ端議員などどんどん落選すればいいと思う。場合によっては民主党に一度くらい政権運営をさせてもいいと思う。

田母神さんが圧力によって決してブレた発言をされないよう、防衛省にどんどん応援のメールを送ろう。

宛先は
防衛省
infomod@mod.go.jp

悪代官と越後屋は守屋と宮崎だけでない!!

2007-11-10 09:26:38 | 政治
昨日このブログで紹介した、元防衛審議官の太田述正氏はブログで、悪代官と越後屋は元防衛事務次官の守屋武昌と先日逮捕された元山田洋行専務の宮崎元伸だけではない事を示唆している。

その名前は元GEジャパン副社長の土屋泰昭氏。そして空自幹部学校長から参院議員に転じた田村秀昭氏。(GEはF2戦闘機などのエンジンの納入などを行なっている米国企業)

詳細は太田氏ブログふたつの公開質問状を読まれる事をお勧めする。

壮大な政官業の癒着の実態がみえる。守屋と宮崎だけで終わらせてはならない。

小沢氏辞任? 続投?  

2007-11-07 09:02:29 | 政治
小沢氏民主党代表辞任劇について、もちまえの選挙戦略の手腕や権謀術数により、党を牛耳ったとたん、腹の虫の傲慢さがおさえられなくなり、自分の意見が通らなくなると、あっさり責任を放り出してしまうという、この人のいつものパターンだと思っていたが、管・鳩山氏をはじめ民主党幹部の面々が汲々として小沢氏の慰留を懇願しているのを見聞するに民主党も末だなあという感じがする。

結局小沢氏は続投することになりそうであるが、それにしても同党の幹部や党員に何の相談もなく、対立する福田首相との密談で大連立を画策されるという、民主党のメンツというものがあるならば、それが完全に打ちのめされてしまったのにも関わらず、民主党がまだこの人にすがろうとしているのは極めて面妖である。
多くの民主党議員が小沢氏続投を願う理由とは「小沢さんでないと次期衆院選が闘えない。」
こんな事を堂々とのたまう議員とは、国家百年の大計よりも、目先の選挙のほうが百倍も大切なのであろう。
あらためて小沢氏に牛耳られたこんな党に前回の参院選で過半数を与えてしまった国民の責任は重いと思う。

ところで最近「たかじんのそこまで言って委員会」に2週にわたって出演し、強烈なキャラクターで常連出演者を圧倒した、あの守屋元事務次官と同期で同僚であるという、元防衛省官僚の太田述正氏に私は俄然注目している。

たかじん委員会一回目出演
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1396648
たかじん委員会ニ回目出演
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1457910
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1458090

上の映像を見てもらえば、だれしもそう感じると思うが、太田氏の最初の出演のときには、さすがにいったいこの人はどうゆう人なんだと思ったが、この人のブログや、二回目の出演をみていると至極真っ当な発言に共感する点が多い。

とくに小沢辞任に関するこの人の見解には、(小沢嫌いの私にとって)溜飲がさがった気がする。
http://blog.ohtan.net/archives/51057980.html
この中で太田氏は、小沢辞任について

(小沢氏がテロ特措法延長問題に異を唱える事で、日本が日米同盟堅持路線から、国連中心路線にシフトする事に危機感を持った米国が)
「 私は、米国があんた(小沢)の数々の超弩級醜聞を独自に調べ上げ、あんたを脅迫した可能性が大だと思っている。これに加えて山田洋行の話もあったということだろう。
これはたまらんと恐惶を来したあんたは自民党に泣きついて大連立話を持ちかけ、給油反対を取り下げる名分を得た上で、民主党代表の地位にとどまる、という一縷の可能性にかけた、と私はふんでいるんだ。
もちろんあんただって、大連立の話が民主党内で受け容れられる可能性が低いことは分かっていただろう。
受け容れられない場合は、民主党をこきおろして自分は代表の座をおりればよい、というわけだ。」

これが事実なら仰天で、正偽は分からないが、すくなくともこんな主張をする人は現在のマスコミでは彼以外あり得ないであろう。しかし防衛省の高級官僚として、また防衛省時代からペンネームでの論客として政界をみてきた太田氏の見解には信ずるに値する価値があると思う。
それに加え、いったん辞任を口にしたものの幹部に説得されて、続投するなど、いつになく小沢氏が弱気なのもこの太田氏の指摘に信憑性を感じるのである。いつもの小沢氏ならさっさと辞めてしまって、子分を引き連れて自民党とくっついて、ちゃっかり政権におさまってしまうであろうに。

ともかく政治に興味のある人はぜひ彼のブログを読まれる事をお勧めする。

小沢氏独裁民主党誕生

2007-07-30 09:52:54 | 政治
案の定、今回の選挙で民主党が大勝した。

民主党のウェブサイトをみると、どこをみても小沢、小沢、小沢である。もともとの家主である、菅氏、鳩山氏の影非常に薄し。ひさしを貸して母屋をのっとられたかたちだな。
小沢氏の選挙戦の巧みさは、そら恐ろしい気がする。相次ぐ閣僚のスキャンダルを利用した究極のネガティブキャンペーンによる民主党の勝利である。

今後の民主党を占うと、党の主要職は全て小沢派一色となり、小沢氏に疎まれたり、反発を感じるものは閑職に追いやられ、あげくの果てに分裂、崩壊か。これは小沢氏がなんべんもやってきた事である。今回こそ民主党に期待して投票した多くの国民を裏切らないでほしいと思う。

それにしても自民党と民主党の公約のどこが決定的に違うのか全然分からない。今回の選挙戦における焦点である年金問題にしても、自民党の公約民主党の公約もつまりは「年金制度の信頼回復」ということで、その方法に多少の違いはあるけれど、国民としてはどちらかを信じる事しか出来ない。

はたして国民は小沢氏を信じて投票したのだろうか?私は決してそうはおもえないのであるが・・・。

ところで私は民主党の主張する二大政党制については大反対である。なぜならこの国の役人にとっては政権党がころころかわってくれたほうが非常に都合がいいからである。たとえば省庁の抜本改革案も政権が変わる事によって頓挫する可能性がある。
選挙で知名度は高いが、政策の素人がどんどん議員になってくれたほうが役人にとってはあつかいやすい。自民党のような政権党が盤石としてあり役人ににらみを利かしたほうが好ましい。この国に二大政党制は合わないと思う。

参院選  民主党有利というが・・・

2007-07-17 09:11:13 | 政治
どうも今回の選挙では民主党に風が吹いているようだ。
前回の郵政解散選挙とは対照的だ。

安倍vs小沢の権某術数戦では圧倒的に小沢リードのようである。

それもそのはず、小沢一郎現民主党党首は、いうまでもなく田中角栄系譜の竹下、金丸氏という実力者を傘に栄華を極め、かつての自民党を牛耳ってきた人物である。いわば自民党金権政治の最後の申し子ともいえる人物である。
金丸氏が脱税容疑で逮捕され、失脚したことにより頼るすべを失い、小泉元首相などの対立者によって党外へ追われるかたちになった小沢氏は、その後も日本新党、新進党、自由党と党をつくっては壊し、つくっては壊しながら、したたかに政界に存在し続けていたが、そんなかれに、今回は鳩山・菅氏が民主党が選挙で勝つために頭を下げてすがりついたかたちである。

http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20060214A/index.htm

これを読むと、こと権謀術数に関しては天下一品の小沢氏にとって、お坊ちゃん育ちで、選挙で苦労したことのない安倍首相など赤子の手をひねるようなものなのであろう。
実際、社保庁の問題や、閣僚のスキャンダルがこれでもかというくらい続出し、与党は窮地に追い込まれている。これが小沢氏の謀略かどうかは、確認すべき術はないが(確認できてしまったら謀略にならないが)、参院選の前に、これだけ自民党の不利益が出てくるのは、何かあるなと考えても不自然ではないと思う。

小沢氏は今回の選挙で負ければ、政界を引退するという。それだけ本気だという事だ。
マスメディアを上手に利用したほうが、選挙を制す。小泉さんもメディアの利用には卓越していたが、もしも今回の一連のスキャンダル劇が小沢氏の謀略であるとしたら、ずいぶんと陰湿なメディアの使い方であると感じる。なんか嫌な感じだ。小泉さんのほうが好きだ。

小沢氏の存在感を感じさせる地味なニュースがもうひとつある。前回の衆院選で落選した自民党時代以来の小沢氏の側近中の側近、藤井裕久元蔵相が、民主党の長浜博行という衆院議員が今回の参院選挙に出馬するため失職した事により、ちゃっかり繰り上げ当選している。長浜氏という人が衆院をやめて参院から出馬しなおすなど、どう考えてもおかしいと思うぞ・・・この人もプロフィールを読んでみると、どうも小沢氏の子分のようではあるけれど。

木っ端議員など、党の意向でどんなふうにでもなってしまうのだなあ。それにしてもこの国の人々はテレビや新聞の論調でころころと風向きが変わってしまうものである。

あきれた宮崎県議会

2007-02-23 08:49:00 | 政治
けさ、ワイドショーを見ていたら、なんだか宮崎県の東国原知事と議会が妙に馴れ合っているのである。
その理由を聞いて合点がいったが、4月に県議会の選挙があるとのこと。いま人気のある知事を批判すると選挙に影響がでかねないのだそうだ。
「あまり知事をいじめるなと婦人に釘を刺された」と発言する公明党議員もいたりして、レベルの低さにがっかりすることこのうえない。
議員と名のつく人たちの頭の中は「一に選挙、二に選挙、三四がなくて五に選挙」といったところだろうか?

それも当然であるかもしれない。選挙に落ちてしまったら、ただの人。議員とは、ある意味気の毒な人たちだ。四年に一回は必ず、「選挙」という厳しい就職活動を行わなければならないのだから。一般人が学校を出て、一生に一回就職活動をするのも相当大変であるのに・・・それでもみんな選挙に出たがるのは、それなりに旨味があるのであろう。

それにたいして官僚、役人は、一回の選挙で首が飛び、路頭に迷ってしまう議員にくらべて、法律で手厚く身分が保障されている。
ふつう議員になれるのは会社の役員であったり、ほかに安定した収入を持っている人たちであろうから、選挙に落選して路頭に迷う可能性のある一般人はおそろしくて選挙になど出れるものではない。
こうして選挙に出馬できるのは、きわめて一部の人たちであり、おそらくそのほとんどの議員は法律と行政の専門家である役人と対立する能力はないのであるから、国政から、県政、市町村の行政にいたるまで、役人のおもうがままとなる。また法律をつくることや、議会にしても、議員は役人の作文を朗読する場にすぎないので、立法権に関しても役人に握られていることになる。(質問に関しては、多くの議員はもちろん自作するであろうが、答弁に関しては役人の手助けが必要なのではないだろうか)
かくして役人は行政権、立法権を掌握することになり、官僚の権力は肥大することになる。官僚の権力が突出が国の破滅につながること、中国の歴代王朝の官僚制度、昭和前期の軍事官僚専制政治等、枚挙に暇がないのである。

厚相発言。野党、揚げ足取りは、いい加減に!!

2007-02-07 17:28:13 | 政治
柳沢厚相が「女性は産む機械」と発言したことによって、国会が空転したり、愛知県知事選等に影響したりしているようであるが、要人の発言の全体の論旨を無視し、一部分だけを取り上げて、問題視したり、攻撃したりするのはこの国のマスコミや野党の悪い僻である。

そもそも柳沢氏が先月27日の松江市での集会にて、この発言をした直後に、「ごめんなさい」と自らの失言を認めてその場で謝罪したはずである。発言自体はもちろん適切なものではないが、その場で厚相は自らの発言の非を認めたのであるから、そもそも野党は国会の審議を拒否して、辞任を要求するほどのことではないと思う。
この責任を追及して、国会での審議をボイコットしている間に、野党のチェックなしに重要法案がするすると通っていくのだとしたら、そちらの方がよっぽど問題である。

今回また厚相が「若い人たちの雇用形態が、例えば婚姻状況などに強い相関関係を持ち、雇用が安定すれば婚姻率も高まるような状況なので、まず若者に安定した雇用の場を与えていかなければいけない。また、女性あるいは一緒の所帯に住む世帯の家計が、子どもを持つことで厳しい条件になるので、それらを軽減する経済的支援も必要だろう。もう一つは、やはり家庭を営み、子どもを育てることには人生の喜びのようなものがあるという意識の面も若い人たちがとらえることが必要だろう。そういうことを政策として考えていかなければならない。他方、当人の若い人たちは結婚をしたい、それから子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいるわけだから、本当にそういう若者の健全な、なんというか希望というものに我々がフィットした政策を出していくことが非常に大事だと思っている。」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070206-00000132-mai-pol

と発言したことが問題視されているが、この全文を読めばきわめて妥当な発言ではないだろうか?

この発言の中の、「当人の若い人たちは結婚をしたい、それから子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいるわけだから、本当にそういう若者の健全な、なんというか希望というものに我々がフィットした政策を出していくことが非常に大事だと思っている。」
という一部分にたいして、「子供をもたない人は健全ではないのか」と曲解し、噛み付き、追求するのはあきらかにやり過ぎであり、屁理屈である。
この発言にたいして、野党の党首たちや、メディアがこれ見よがしに厚相の非難をする映像を見れば、ほとんどの人は、また厚相が問題発言をしたものと勘違いしてしまっても仕方がないのだ。

野党は閣僚の揚げ足取りばかりせず、もっと建設的な論議を深めてもらいたいものだ。