香川の今後

　ドルトムントでリーグ戦今季13得点11アシストと大活躍しチームのリーグ2連覇に貢献した香川真司。先日のバイエルンとのドイツカップ決勝でも1ゴール1アシストと活躍し来季マンチェスター・ユナイデット等ビッグクラブへの移籍が噂されています。そんな欧州でも高い評価を受けてる香川ですが国内での扱いはそこまで凄い扱いを受けてない気がします。

　勿論スター選手の一人としては取り上げられてはいますがかつての中田英寿、中村俊輔、そして一時期の本田圭佑程のスーパースター級の扱いはまだ受けていないと思います。実力、海外での実績は彼らにも劣らない香川ですが彼等3人にあって香川に無いものは代表での実績とインパクトのある活躍だと思います。

　中田はフランスW杯で日本のW杯出場に大きく貢献し、本戦でもチームは3戦全敗で終わる中ただ一人高い評価を受けてセリエAペルージャへ移籍し、デビュー戦で名門ユベントス相手に2ゴールを決め国内だけでなく世界にも大きな衝撃を与えてくれました。俊輔はW杯本戦では目立った活躍はありませんでしたがシドニー五輪とドイツ、南アフリカW杯予選で中心選手として活躍してくれました。またセルティック所属時にはCLで名門マンチェスター・ユナイデット相手にホーム、アウェーの計2試合でFKを決めてインパクトある活躍をしてくえました。そして本田は代表での実績は記憶にもまだ新しい南アフリカW杯で2得点を決めチームのベスト16進出に大きく貢献しました。特にグループリーグでのデンマーク戦で決めた無回転シュートでのFKは見事でしたね。またクラブでも昨季のCL決勝T1回戦でセビージャ相手に決勝点となるFKを決めチームのCLベスト8進出にも貢献しました。

　この3人の今取り上げた実績を考えると香川は日本のマスコミが好きそうな代表での実績や強烈な印象を与える活躍が無いからまだ上記3人の様な扱いを受けてないのかなと個人的には思います。後は立場的にはちょっとメッシにも似てる気もしますね。バルセロナでの見事な活躍で世界最高の選手と評価されているメッシですが母国のアルゼンチンではW杯、南米選手権で目立った活躍がない点と国内リーグを経験していない為かあまり評価が高くないという話を聞いた事があります。実績の差はありますが海外での実績が高く国内ではまだ実力のすべてを出し切れてないという部分はこの香川とメッシに共通してる部分だと思います。

　中田、俊輔、本田の様な良くも悪くも過剰な程注目されるのもどうかと思いますが香川は好きな選手ですのでもっと大きく扱われても良いと思ってます。その為には来季どこでプレーするかわかりませんがこれまで同様のコンスタントな活躍だけでなくビッグマッチでも活躍もしてもらいたいですね。そして代表ではドルトムント同様の見事な活躍がまだあまり魅せてもらってないのでまずは来月から始まるW杯最終予選で本大会に導いてくれる活躍を期待したいです。厳しいマークが予想されますが香川なら活躍してくれると信じています。

　最後に香川の今季リーグ戦の全ゴールシーンの動画を貼っておきます。
2011-12　香川真司の全13ゴールシーン