Runrun日記

年末年始の読書事情



通常、私の行く図書館では六冊まで二週間しか貸してくれないが、年末年始は十冊まで三週間貸してくれた。といったて、そんなに読めませんよ

とりあえず、平岩弓枝さんの「西遊記(一)~(四)」四冊と、三浦しをんさんの「ロマンス小説の七日間」を借りた。「西遊記」を読みだしたら、サクサク読めそうで、もう一冊借りてもいいかと。宮部みゆきさんの「ばんば憑き」を追加で借りて、計六冊。

◇◇◇◇◇

平岩弓枝 著作 「西遊記」 文春文庫
いちばん美しい「西遊記」とのキャッチフレーズ。三蔵と孫悟空、八戒、悟浄が妖怪と戦いながら天竺へ向かう物語。
しかし、妖怪達を孫悟空が仏様の力を借りてやっつけるワンパターンの物語が続く。
読んでいるうちに、飽きが来て、どうせ短編の連作もの。途中で他の小説に浮気してもいいか・・・

三浦しをん 著作 「ロマンス小説の七日間」 角川文庫
翻訳家の女性が、自分と恋人とのいざこざから、翻訳中のロマンス小説を改ざん⇒捏造⇒創作してしまう話。
一冊の小説で、中世イギリスのロマンス小説と、この翻訳家の恋のいざこざ、二つのストーリーを一度に楽しんでしまえる、お徳用な小説!!!
中世ロマンス小説を改ざんしだした所で、少しがっかりしてしまった。やっぱ、美しいロマンスの方が良いのだ。いくら彼氏に新しい女が出来たかも知れないと思っても、翻訳中の小説のロマンスをなし崩しにするのはいけない。美しいロマンスを期待している読者に失礼と云うもんだ!

嫌気がして、物語が途切れる所で、そこでまた、西遊記に戻ったりして・・・


宮部みゆき 著作 「ばんば憑き」 角川書店
私は、怪奇物は好きでないはず。なんでこんな本を借りてきたのだ?
宮部みゆきさんの時代小説は、怪奇小説が多いので敬遠していたのだが、「ぼんくら」や「日暮らし」がそれほど怪奇でもなかったので、借りてきてしまった。たこ壺に入ったお坊さんが、はやり病の対処方法を・・なんて、気持ち悪い。

◇◇◇◇◇

あちらを少し、こちらを少し、そんな具合に読み進んで、最後に借りた「ばんば憑き」以外は読了しました。

「西遊記」は、経典を唐に持ち帰り、めでたく終了。最後に観世音菩薩さまが云うところが有る。「人間と申すものはなかなか厄介です。悟空が旅の間に戦った相手として、人間は妖怪よりもしたたかだったと気がつきませんでしたか」
この小説に出てくる妖怪たちは、もともとは仏様の召使だったりして、悪さをしてもどこか善良な所が有るのだね。
この小説のお気に入り度:★★★★☆

「ロマンス小説の七日間」は、彼への誤解も解けて、翻訳中の小説も何とかロマンスぽく決着。
三浦しをんさんの小説としては、ちょっと迫力に欠ける?
この小説のお気に入り度:★★★☆☆

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