将棋ミステリー キャラと設定

公式サイト記事の転載です。
アクセス状態が悪い場合はミラーサーバへ

――――――――――――――――
■サンプル版の登場人物

※白川 歩未（しらかわ・あゆみ）　フリー記者　23歳
主人公。将棋界を取材しようとするフリーランスの記者。長野三段の幼なじみで彼を通じて、将棋連盟会長宅に取材に行った際に事件が起き、会長からの依頼で、名人の失踪と会長宅の強盗事件を調査することに。将棋は初心者なので、長野を頼ることが多い。物語を通して、少しずつ将棋のことが分かってくる。

※長野 圭（ちょうの・けい）　奨励会三段 24歳
プロを育成する奨励会所属。プロは四段からなのでまだプロ棋士ではなく、年齢制限を意識しながら苦戦する日々。歩未の幼馴染で彼女の調査に同行、将棋の知識面などでサポート。おっとりした性格で勝負師向きではないと自覚している。

※永峰（ながみね）　将棋連盟会長　59歳
将棋連盟会長。かつては名棋士も今は引退して会長の座につく。彼の別宅で強盗事件が発生する。全編を通して、物分かりがよく懐の深さを見せる一方で、何かを隠していることが多い。

※高橋道雄九段
主人公たちに将棋界の知識を教えてくれる重鎮の棋士。
高橋先生に許可をいただき、特別主演していただきました。

※翔田（しょうだ）　名人　　33歳
将棋界のトップ棋士かつスター。コンピュータとの戦いに参戦することを要求され、動向が注目される矢先、行方をくらます。覇者でありながらも、柔和だが、つかみようがなく他者に計り知れない不思議な側面もある。

※森方（もりかた）王将　　35歳
翔田名人の最大のライバル。プライドが高く、自分にも他人にも厳しい。長野の師匠。


■物語のモチーフとなる主な設定
・最終王者戦　棋士VSコンピュータの勝負。
コンピュータ戦は、数年前から行われているが、まだ、タイトル保持者（羽生名人など）との対決は行われていない。そこに将棋ファンの興味があるので、今回はフィクションながら、その対決が行われるという設定で話が進む。電王戦は商標なので、本物語での名称は最終王者戦としている。

・奨励会
奨励会とはプロ棋士になるための養成機関でその中で四段に昇段した者のみがプロを許される。本企画では、長野、雪村香蓮が奨励会三段であり、特に長野は年齢制限が迫る中で戦っている。

・昭和の真剣師
賭け将棋などで生計を立てるアマチュア将棋指し。今はいないが昔は各地に凄腕の真剣師は存在した。本企画では50年前の1965年前後に真剣師と将棋連盟の名人との対決が行われている設定（龍王峡決戦）

・龍王峡決戦／龍王峡文書
1965年にあった、プロ棋士と真剣師（賭け将棋指し）の決戦。このことは将棋界では秘密にされており、当時の詳細を記した文書が龍王峡文書

・千里眼
かつて龍王峡決戦で泰山名人が使ったとされる何か。物語を通しての謎となり、
その実在も定かではないが、棋士の中ではタブーとされつつも、存在は認知されている。

・大名人の継承
江戸時代の家元制度の時代から名人位は受け継がれており、近代に入ってから、
今のような実力制となった。四半世紀ごとに下記の大名人が生まれている。
本村名人　→　泰山名人（1965年に龍王峡決戦を戦う）　
　→　横峰名人（現会長）　→　翔田名人（現名人）