K-World (Kの世界)

アルツハイマー型認知症の妻K、
発病後18年目になります。
現在は介護療養型病院に入院中。
(夫Route463)

レミニール「効果あり」とみた

2011-04-02 22:02:55 | ケア日記
妻Kがアルツハイマー型認知症治療剤
レミニールの服用を始めて10日間が
過ぎた。

立つ、座る、歩くという動作がしっかり
してきた感じがする。

たとえば、立ち止まっていた3センチの
段差を前に、一歩がすーっと出た。

4段の下り階段、手すりに掴りながら、
自力で下りようとし、何度かできた。

ときどき、鮮明な言葉が一言出る。

私やヘルパーさんの顔に近づいてきて、
ときにほほずりし、にっこりする。

私や家族の呼びかけや問いかけに対し、
反応(レスポンス)が早くなった。

副作用としていわれている悪心(吐き気)、
嘔吐、食欲不振、食欲減退、頭痛はない。

一度下痢した。これは服用している下剤
ラキソベロンの効用であると思う。

何となくだけど、2年前くらいに戻った
かなという感じである。

2週間服用してから、医師に相談して、
継続服用をお願いしようと思っている。

ところで、レミニールのカタログには、
「レミニールは、①アセチルコリンエステ
ラーゼ(AChE)阻害作用に加え、
②ニコチン性アセチルコリン受容体
(nAChR)へのAPL作用を併せもつ
アルツハイマー型認知症治療剤」とある。

われわれ素人には一度読んだだけでは、
とても理解できない文章である。

されど自分たちの大切な薬である以上、
私なりに理解しようと勉強した。

アセチルコリンは、神経伝達物質であり、
脳内にこれが不足すると、記憶と認知機能
が低下する。

大半のアルツハイマー病患者の脳には、
アセチルコリンが極端に少ないといわれる。

一方、アセチルコリンエステラーゼは、
アセチルコリンを分解し、失活させる酵素
なのだそうで、悪役?らしい。

レミニールは、この酵素を阻害することで、
アセチルコリンの分解を防ぎ、シナプス間隙
(かんげき=すきま)にあるアセチルコリン
の濃度を高めることによって、アルツハイマー
型認知症における認知機能障害の進行を
抑制する。

②については、ニコチン性アセチルコリン
受容体にAPLとして結合し、アセチルコリン
に対する受容体感受性を高める、とあるが、
さっぱり分らないので、あきらめた。

素人の家族にももう少し分るように教えて
下さる方、よろしくお願い致します。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
APL作用 (yu-na)
2011-04-14 19:53:53
レミニール服用の日記、大変興味深く拝見させて頂きました。私の父もアルツハイマーと診断されてずっとアリセプトを服用していたのですが、効果があるのかないのか・・・今までは1剤しかなかったのでそれで仕方ないと思っておりました。
しかしこの前親戚からレミニール、メマリーのお話を聞く機会があり、今度先生にお願いしてみようかなと思っていたところです。

私の親戚は某製薬メーカーのMRなので、私たちがこの新薬に期待しているということを話したら細かく聞いてきてくれて、分からないことを細かく説明してくれました。私の頭できちんと理解できてるかは別ですが。。
私が聞いた話では、レミニールは作用するアセチルコリンの受容体が2種類あるそうです。アリセプトはムスカリン性のみ、レミニールはそれに加えニコチン性も。このニコチン性を介することで、アセチルコリンエステラーぜを阻害するだけでなく、増えたアセチルコリンの感受性も良くするみたいです。そしてそのニコチン性を介する作用のことをニコチックAPL増強作用というそうで。ムスカリン性の方が存在する量は多いみたいですが、ニコチン性の受容体を介すると、記憶力が向上したり、何より神経細胞を保護者する作用があるそうです。アルツハイマー型認知症 は神経細胞をいかに保護しながら進行を抑制するかにかかってると先生からいわれたことがありそれが非常に印象に残ってましたので、その神経細胞反故という効果に非常に感動しました!

で、メマリーはアリセプトともレミニールとも全く異なる方向から働きかけるそうなので、何とも併用できるそうです!!!これもまた魅力ですよね。何だか選択肢が増えて私にも希望がたくさん見えてきました。

求めているコメントとズレてしまっていたらごめんなさい。。ただ、世の中に同じように病気と闘ってる家族がいると知れてとても嬉しかったたです。長々と失礼致しました。
Unknown (みちゆき)
2014-03-16 23:44:36
はじめてコメントします。
妻が、Kさんの2003年ころの状態です。医者にはかかっていますが、私もほぼ常に行動を共にしていなければならなくなった段階です。K-Worldの詳細な記録のおかげで、これから迎える年月の心の準備をすることができました。ともに旅行ができるのはあとどれくらいなのか、ともに散歩ができるのがあとどれくらいなのか、その予測がつくのはとてもありがたいことです。妻の杖となり、残された時間を大切に歩みたいと思っています。ご体験を心の支えに頑張っていきます。
読んでくださりありがとう (Route463)
2014-03-18 21:02:48
奥様が妻の2003年の頃の状態とのこと、
アルツハイマー型認知症と診断された時
でしたので、今も鮮明に覚えています。
あれから10年が経過しました。
その間の記録が「K-World」です。
少しでもお役に立てればうれしいです。
これからの時間を奥様に寄り添いながら、
支えていっていただきたいと思います。

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