K-World (Kの世界)

アルツハイマー型認知症の妻K、
発病後18年目になります。
現在は介護療養型病院に入院中。
(夫Route463)

「箸を投げられて、嬉しかった」

2012-04-05 21:48:23 | ケア日記
NHKEテレのハートネットTV(4月5日)、
若年認知症・妻たちの選択「もう一度自宅で」
を観た。

グループホームに入ったご主人ともう一度
自宅で暮らすことを選択した奥様のリポート。

町田アナのインタビューにより、あえて厳しい
24時間在宅介護を選んだ奥様の切なる思いが
紹介された。

そもそものきっかけは、グループホームへ
見舞いに行った帰り、いつもご主人が奥様の
手をギューッと握ったことだった。

いざ自宅で一緒に暮らしてみると、トイレで
体重のあるご主人を支えきれなかったこと、
連休で病院が休みのときにご主人が40度近い
熱を出し途方に暮れたこと、など・・
想像を絶する厳しい事態が待ち受けていた。

そんなとき、往診をしてくれる医師、在宅
介護を支援してくれるヘルパーなど、周りの
サポートを受けることができた。

今は、ご主人との食事の時間が一番楽しい
と奥さんはおっしゃっていた。

どんなときも、ご主人に話しかけることに
していて、それに対してご主人も目や体で
何かを伝えようとすることが多くなった。

ある食事の時、奥様がちょっとご主人から
離れたことがあったが、戻ってみると、
2本の箸が投げつけられていた。

それを発見して、奥様はとても嬉しかった
というのである。

私も奥様の嬉しい気持ちはよく分る。

わが家でも、妻が何か怖い思いをしたり、
不安な思いをしていたとき、それに私が
気がつかないと、妻は私に鉄拳をふるい、
私のメガネが壊れたこともあった。

そんなとき、私は嬉しかったのである。

奥様がご主人を在宅で介護していくことに、
私も何か力をもらった気がした。


ブログランキングに参加しています。
ここをクリックしていただけると、ありがたいです。

↓ ↓ ↓
人気ブログランキングへ
にほんブログ村介護ブログへ

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Route463)
2012-04-06 20:39:56
とんぬら様
안녕하세요
アンニョンハセヨ(こんにちは)
「施設」と「おうち」を行き来しやすくする
しくみ、最高です。そうなってほしいです。
医療と介護がうまく機能して、本人と家族が
支えられ安心して生活できる、そんな時代は
まだ先のことと思っていましたが、少しづつ
近づいてきています。ありがたいことです。
返信する
おはようございます (とんぬら)
2012-04-06 10:07:49
Route463さん、Kさん

 暖かくなってきました。桜も咲いてきましたね。ここ数日、1日1日で桜のふくらみが大きくなっていて、心が和みます。
 私も、この番組を拝見しました。登場されたご夫婦の様子を見ていると、Route463さん、Kさんのことがすぐに思い浮かびました。
 「施設」か「おうち」かではなく、「施設」と「おうち」を行き来しやすくするしくみができると、ご本人・ご家族が、少しでも安心して生活していくことが可能になるのでは・・・と思っています。


 
返信する

コメントを投稿