K-World (Kの世界)

アルツハイマー型認知症の妻K、
発病後18年目になります。
現在は介護療養型病院に入院中。
(夫Route463)

妻の優しさに涙

2007-06-04 14:20:35 | ケア日記
今朝のことです。私が朝食の用意をしようとして、
台所に立とうとしたとき、私は「ハクション」と、
大きなくしゃみをしました。

Kは、心配そうな顔で、私のところへ飛んできて、
「大丈夫?」と、私の背中をさすってくれました。
私は「お前に背中をさすってもらうと気持ちがいい、
ありがとう、もう大丈夫だから」と感謝しました。

私のことを心配してくれて、声をかけてくれたり、
腕をもんでくれたり、背中をさすってくれたり、・・、
そうしたKの行為は、しばしば見られることです。

この病気になってしまったことで、不本意ながら、
できなくなったこと、分からなくなったことなどで、
Kはきっと辛いだろうが、今朝のようなことがあると、
人を愛したい、人に愛されたい、人のためになりたい、
などの感情が、残っていることがよくわかります。

この病気の障害があっても、Kと私が心を通わせ、
お互い精神的に自立して、穏やかに生きていける生活
を私は探しています。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
人として・・・ (ママネコ)
2007-06-04 20:55:29
人としての感情はずっーと、いつまでもあるんだと思います。

K様のやさしさ、Route463様を愛したい、愛されたい気持ちは、K様の想いそのものなんでしょうね。

夫も毎朝、娘に会った時、私が仕事から帰った時、
とてもうれしそうな顔をします。

精神的な自立と、穏やかな生活、私もそうなりたい!
返信する
感情・・。 (サブリン)
2007-06-04 23:39:27
一番最初に頂いた、アドバイスで「記憶は衰えても、感情は衰えない・・」
そうなんですね。

kさんと463さんの精神的に自立して、穏やかに生きていける生活見つかる様、祈ってます。
返信する
Unknown (あしたがあるさ)
2007-06-10 09:15:51
記憶は、すくっても、すくっても、指先からこぼれ落ちるような砂のようなものです。

でも、そうやって、何度も何度もこぼれ落ちる、砂をすくって、すくって、すっくて。そして、気がついて、ふっと、手のひらの上を見てみると、そこに残っているのが感情ではないのかと思います。

その時に残った感情が、キラキラと輝く宝石みたいなものか、それとも、悲しみや苦しみだけが濃縮されたものなのかで、大きな違いが出て来ると感じています。
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Kは私の心のカガミ (Route463)
2007-06-10 09:47:10
ママネコ様

ばたばたしてまして、ご返事遅れました。

うれしそうな顔、楽しそうな顔をするのも、
私が、うれしい、楽しい、そんなときです。

私が、怒り、悲しみ、疲れて、辛い顔のとき、
Kは、不安になり、混乱し、怒り出します。

Kは、私の心を正直に映し出すカガミです。
返信する
Unknown (Route463)
2007-06-10 09:52:10
サブリン様

ありがとうございます。
そうでした。
「記憶は衰えても、感情は衰えない・・」
でしたね。
返信する
キラキラと輝く宝石 (Route463)
2007-06-10 10:28:35
あしたがあるさ様

何度も何度も、
こぼれ落ちる砂をすくって、
すくって、すっくて、
ふっと、手のひらの上を見る。
そこに、キラっと輝く砂金、
それが喜びの感情。

素晴らしいコメント、ありがとうございます。
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