うまさいと

お馬さんは好きですか?

困る馬券親父。

2006-04-04 00:47:42 | 競馬
Massachusetts simulcast laws expires(Thoroughbred Times)

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Suffolk Downs競馬場(ひいてはマサチューセッツ州)におけるサイマルキャスト法は3月31日に期限が切れました。というわけで、4月1日に行われたFlorida Derbyをはじめとする他場でのサラブレッドのレースの賭けを受け付ける法的権限が無くなりました。Suffolk Downs競馬場が発表したのは無期限のサイマルキャストの停止でした。5月6日まではSuffolk Downs競馬場においてレースが開催される予定はありません。マサチューセッツ州議会での投票では、一ヶ月間のサイマルキャスト法延期と4月10日までの論議が決まった。マサチューセッツ州の議会はサイマルキャスト法の年末までの延期を要求していました。議会での期限の延長要求が合意に至らなかったため、サイマルキャスト法の期限が切れました。4つのパリミューチュエル方式(の会社)のオーナー間の長期間の意見の不一致の問題がくすぶり続けており、この問題の根本的な部分でもある。Raynham Taunton Greyhound Parkを管理するGeorge Carney氏は、彼のトラックのサラブレッドのサイマルキャストの権利を拡大したい。この議論により、競馬場での雇用者の職が失われました。「現在、彼らはみんな失業中です」とSuffolk Downs競馬場のパリミューチュエルの職員の代表であるLouis Ciarlone氏が言っています。約80人の職員が現在East Boston trackで雇用されています。政治的な議論での決着がなければ、サイマルキャストによる収入が競馬場の財源に深刻に影響してくるでしょう。

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とまぁ直訳してみました。意味わかんないよこれ。このThoroughbred Timesの記事だけでは不完全(ってか曖昧な表現が多い)なので、Bloodhorseの方にもちょこっと目を通してみました。ところどころ間違っているかもしれませんが、要訳すると「マサチューセッツ州では議会での法案が通らずに、通常の馬券購入者が他場のレースの馬券を買うことができなくなった」というわけです。これは馬券親父は困るよなと。5月6日まで丸々一ヶ月間競馬できないんだから。アメリカの馬券購入というのは(アンドリュー・ベイヤーがある意味で批判していたけれど)サイマルキャストによって「いつでもどこでも競馬やってる=馬券をいつでも購入可能」というのが強みだったはずです。これが無くなるということは、ただでさえ馬券売り上げ問題が深刻になっているのに、これは追い討ちをかける大きな痛手でしょう。マサチューセッツ州というのはスロットマシンが合法ではないはずですが、上記の文面からドッグレースはやっているようです。競合するギャンブルというものが存在しているわけでしょうし、もたもたしてるとまずいんじゃなかろうかと勝手な心配をしてみました。ブラホを読むと「この問題の根っこには二つの要素があって、一つは上院で『どれだけの期間サイマルキャスト法を延長するか』が合意に至らなかったこと、もう一つは『競馬場のオーナーが幾つのレースを自前の設備でサイマルキャストに使用するのかを示すこと』が合意に至らなかったこと」という書き方がされています。私にはマサチューセッツ州の議会がこういった決定をした(単に意地の張り合いによる時間切れという気もしますが)背景にどういった事情があるのかはちとわからないのですが(どうやら議会の一番偉い人であるRobert Travaglini氏が『サイマルキャスト年末まで延長案』をてこでも譲らなかったっぽい)、これによってマサチューセッツ州の競馬産業が衰退してしまうことは間違いないかと思います・・・。スロットマシンについての審議も同時に行われたような節もありますし、競馬に取って代わるギャンブルもたくさんあるということでしょう。こういった社会的、政治的な事情に関しては1972さん辺りが詳しく書いてくれることを祈って、リハビリ一回目を終わりたいと思います。

就職活動も終わり、学会も終了したのでこれからはぼつぼつ書いていくつもりです。これからもよろしくお願いいたします。